一言小説 「空は広いよな」 拓也がつぶやく。 「でしょ。私の心の寛大さをありがたく思いなさい」 彼女の私は知っている。 「あぁ。広いよ。無限大だ」 ちょっと妬ける。 「いつか、空を超えて宇宙(そら)へ行きたい」 私の名前が空で、それを超えて宇宙か。拓也の夢は宇宙飛行士なのだから。
久しぶりに幼稚園で泣いていたらしい。昨日は眠りも浅く、眠さもあったのだろうけど、話を聞くとグループで遊ぶと大好きなお友だちと好きなように遊べないのが不満のようだ。これは焼きもちなのだろうか?自分の中な新しい気持ちに気づいたのかしら?心の成長痛だと見守ってみよう。
夜風が あなたと 雨の香りを連れてきた。 読書に夢中のあなた ツンツンしても 耳に息を吹きかけても その目を合わせてくれない あなたから溢れる笑み その文字に焼きもちを妬く。