生まれて初めて、空を体験。平本式の瞑想で。一瞬、自分が消えた。そのあと、いったい、自分がどこにいるのかわからないそんな感覚。寝てるの?起きてるの?彼方に行ってしまった感じ。 これが無我?空?感動の初体験。
肩まで湯に浸かったお年寄りが、思わず「極楽ごくらく……」とつぶやく。それは一種の宗教的体験なのであろう。あるいは「無我の境地」とでもいうべきか。身も心も湯に溶けて、うっとりする。その感じには、深く共感できるものがある。