ヒュウガ・クロサキ
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『恐竜戦隊ジュウレンジャー』『五星戦隊ダイレンジャー』『忍者戦隊カクレンジャー』はなぜ封印or同じ戦いの繰り返しという結末に終わるのか?〜ヒーローの「力と心」のあり方〜
スーパー戦隊シリーズにおいて『鳥人戦隊ジェットマン』という作品が偉大なる転換点であることはいうまでもありませんが、その翌年から出てきた『恐竜戦隊ジュウレンジャー』『五星戦隊ダイレンジャー』『忍者戦隊カクレンジャー』についてのお話です。 この3作は「ファンタジー戦隊三部作」とファンからは呼ばれ、杉村升をメインライターに迎えて始まったシリーズですが、この3作は意欲的な革新・挑戦を多々行っていながら、なぜ後の戦隊シリーズの決定的なスタンダードになり得なかったのか? 理由の1つはもち
今後の予定と『電磁戦隊メガレンジャー』31・32話を見ながら思った90年代ヒーロー作品の「力と心」のあり方に関する徒然
最近更新ができておらず申し訳ないですが、サボっていたわけではなく、今後の予定というか方針について色々と考えていました。 有料記事もこれからまたどんどん更新して利確を行いつつ、しばらくお留守になっていた無料記事の方も可能な限りどんどん更新していきます。 色々なことを考えていますが、まず最初にお知らせしておくと、もうしばらくするとやってくるであろう『星獣戦隊ギンガマン』のYouTube配信が来るので、レビューをやります。 『電子戦隊デンジマン』『忍風戦隊ハリケンジャー』と違って途
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文章力以前の「国語力」を上げるのに用いた本を活用法と共に紹介!やってはならない国語学習の罠とは?作品批評と国語力との関連性も解説
以前から度々批評以前の問題として基礎的な国語力を上げる重要性を初期から説いてきたが、私が数少ない信用しているYouTuberの一人であるサトマイがこちらの国語ドリルをお勧めしていた。 実際に1日で全てのレベルをこなしてみたのだが、これがとても良くできていて、大人になった今やり直しても原点にかえって国語力の基礎基本を振り返ることができる。 特に昨今は基礎的な国語力が不足している人が大人子供を問わず多すぎることをオンラインでもオフラインでも痛感することが多く、きちんと大人の言葉
¥1,000批評における「解釈違い」はなぜ起きてしまうのかを事例と共に徹底解説!解釈論争が極力起きない批評を書くにはどうすればいいのか?
非常にタイムリーな動画をサトマイさんからご提供いただいた、まさか自分が今記事にしようと思った題材を先に動画にして出されるとは。 しかしながら、これも何かのサインだと思い、今回のnote術の題材は批評において起こる「解釈違い」に関する話をさせていただこう。 スーパー戦隊シリーズをはじめ、様々な作品の批評・レビューとやらを目にし、また自分でも実際にアウトプットしてみるといろんなことに気付かされる。 その1つがいわゆる「解釈違い」であり、1つの作品を巡っていろんな解釈・見解の相違
¥1,000『星獣戦隊ギンガマン』は「物語」が優れているのではなく「制度の不自由」を逆手に取ったことでかえって「自由」になった例外的作品である
一昨日の「ギンガマン」のパイロット批評を試験的に書いたわけだが、改めてここではっきり言っておくと小林靖子がメインライターを担当した作品の中で『星獣戦隊ギンガマン』以上に戦隊の歴史的に重要な作品はない。 これは決して個人的趣味に基づく懐古主義でもなければ戦隊の「今」を否定するわけでもない、また権威的な「箔」「ネームバリュー」「ブランド」を特別に付与しようというわけでもないのだ。 以前も述べたが、「歴史的に重要」であることと「シリーズ代表作」であることは全くの別物であり、戦隊シリ
¥1,000「小林靖子信者」に限らないが、「〜ファン」「〜信者」と名乗る大半は愚か者である!「作家」と「作品」を分け、より解像度の高い批評を書くには?
昨日、『星獣戦隊ギンガマン』の1・2話の分析・批評の記事を投稿したが、その際に「小林靖子 天才」のサジェストをクリックしたところこんなページを見つけた。 個人的には「何を今更」と思うわけだが、その典型的な「小林靖子信者」を軽く批判させていただいた。 特に「信者層の形成は作風の確立したメイン作タイムレンジャーからで、その後電王で急拡大したと見られている」は本当にその通りすぎて笑ってしまった。 私なんぞは一時期そういう風潮が強かったせいか、『未来戦隊タイムレンジャー』以降の小
¥1,000スーパー戦隊シリーズパイロットの分析・批評実践(3)『星獣戦隊ギンガマン』1・2話編〜「80年代戦隊=テーゼ」と「90年代戦隊=アンチテーゼ」の「止揚=アウフヘーベン」により蘇った戦隊神話の最高峰〜
『電撃戦隊チェンジマン』『鳥人戦隊ジェットマン』と来たら当然今回は『星獣戦隊ギンガマン』のパイロット分析・批評となるわけだが、本作は私とスーパー戦隊の付き合いを決定的なものにしてくれた。 『鳥人戦隊ジェットマン』で改めて神話としての昭和ヒーローが「死」を迎え解体された後、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』『五星戦隊ダイレンジャー』『忍者戦隊カクレンジャー』と「ファンタジー」が新たな戦隊のフォーマットになる。 しかし、「ジェットマン」以降もたらされたアメリカンニューシネマ・ヌーヴェル
¥1,000スーパー戦隊シリーズパイロットの分析・批評実践(2)『鳥人戦隊ジェットマン』1・2話編〜「戦うトレンディドラマ」ではなく「脱・昭和」が目論みの戦隊〜
昨日は『電撃戦隊チェンジマン』の1・2話に関する分析・批評を実践してみたが、改めて映像と物語の双方において隙なく完成されたパイロットであった。 『秘密戦隊ゴレンジャー』から『超電子バイオマン』までの歴史の蓄積を踏まえつつ、「昭和ヒーローの粋」を徹底的に集約させた奇跡の傑作である。 「人間」はいかにして「ヒーロー」になるのか?を物語と映像の双方から示し、名前の通り「変化」するヒーローであり、それが結果的に戦隊の格を上げてみせた。 しかし、問題はここからであり、「チェンジマン」の
¥1,000スーパー戦隊シリーズパイロットの分析・批評実践(1)『電撃戦隊チェンジマン』1・2話編〜「チェンジマン」とは「人間」から「ヒーロー」に変化した者たちである〜
昨日の記事で私のスーパー戦隊シリーズの三大傑作たる所以を批評以前のスタンスとして言語化したわけだが、ここからの有料記事は一気にブーストをかけていく。 勘のいい皆様ならお気付きだろうが、ここまで語ってきたことは「序章」に過ぎず、あくまでも基礎の礎のみをエッセンスとして抽出・文法化し噛み砕いて説明してきた。 語尾も敬体を用いて幾分柔らかく説明してきたが、ここからは思考の抽象度とレイヤーを上げ、常体を用いて批評を実践的に見せていこう。 その第一弾が戦隊シリーズの三大傑作の原点たる『
¥1,000何故スーパー戦隊シリーズの中で『電撃戦隊チェンジマン』『鳥人戦隊ジェットマン』『星獣戦隊ギンガマン』を「三大傑作」として扱うのか?
本格的なスーパー戦隊批評・実践編ですが、ここまでは「どんな見方・書き方をすればいいのか?」というノウハウの基礎基本を皆さんに解いてきました。 今回はそれを踏まえた上で、私自身が改めて「なぜ『電撃戦隊チェンジマン』『鳥人戦隊ジェットマン』『星獣戦隊ギンガマン』を「三大傑作」として扱うのか?」を解説します。 とはいえ、昨日の記事も書いたように、私がこれら3作をそう扱う理由の8割は「運」と「タイミング」が前提にあることを抜きにしては語れません。 その「運」と「タイミング」という要素
¥1,000作品に絶対的な成功パターンがないように「批評」にも絶対的な成功パターンはない!他者を動かす批評を生み出せる奴はそもそも変人である!「一貫性」という罠の恐ろしさ
私が書く文章・文体に影響を受けてスーパー戦隊に「入られた」方は私がこれまで書いてきたスーパー戦隊をはじめとする記事を読んで、あるいは実際に作品を視聴して以下のことを感じ取ったことはありませんか? 「あれ?ヒュウガ・クロサキの批評って感性的に一貫性に欠けるのでは?」 そう、これは私が今のnoteや前身となるはてなブログを書く前に8年に渡って経営していたホームページで感想・批評を書いた時にしばしば某巨大掲示板でもメールでも指摘されていたことです。 それこそ、昨年もどこかの誰か
¥1,000文章力上達のコツは「何を書くか?」ではなく「何を書かないか?」である!「ワードエコノミー」の重要性を知り徹底的に内容を圧縮!「言い換え」の際に心がけるべきことも解説
皆さんは学校・会社で論文・レポートを提出した時にこういうフィードバックをされたことはありませんか? 「無駄が多くて何を言いたのかわからない」 既定の文字数を満たしているのにこういう厳しい評価を貰うのには明確な理由があり、結果として「伝わる文章」になっていないのです。 Webライティング初心者にありがちなのが正にこうした「まとまりを欠いた文章の羅列」であり、漫然と文字数を埋めるだけの文章になっていませんか? そこで今回は文章力上達のコツについて、「何を語るか?」ではなく「何
¥1,000読まれる文章を書くには「文章体幹」を鍛えよう!「読書をすれば文章力が上がる」は嘘!文章力向上のコツは「読書質」×「ゴール設定」×「フィードバック」にあり
以前にこちらの記事でサトマイさんの言う「知的体幹」とは何か?を解説しましたが、そこから改めて今まで私がやってきた文章作成のノウハウを体系化するうちに1つの考えに思い至りました。 「知的体幹」あるのならば、文章作成にも同じような「体幹」という概念が存在するのでは? サトマイさんの知恵を拝借し、私は「知的体幹」に類似した「文章体幹」なるものが長期的に見て読者にしっかりと読んでもらえるような「強い文章」を書く秘訣ではないかと思うのです。 「どうやったらヒュウガさんのような文章が
¥5,000【理性】98%の批評家が履き違えている映像作品の「批評」の本来の意味とは?全ての原因は情報社会が生み出した思考の歪みにあり!2%の人が実践している文章術を進化させる思考法も紹介【感性】
はっきり申し上げますが、このnoteも含めて世の中に出回っている「批評」との98%は偽物です、特に「映像作品」という分野においては。 こういう批評の理論書が出版されていますが、そもそも「批評」というものは「アカデミック(学問的)」ではあっても「セオリー(理論)」にはなり得ません。 以前より度々私は「批評家」と名乗る著名な方々の何名かを疑問視・批判していますが、それは決して逆張りで批判しているわけではなく、明確な根拠があってのことです。 今回は改めて世の中の98%が間違えてい
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