【超短編小説】「最終兵器」
「愛と憎悪をミックスした生命の素を持ってきた」
「これが最終兵器か」
「できればこれは使ってほしくない。どう使っても絶望という汚染物が発生してしまう」
「その汚染物はどう処理すればいいんだ?」
「処理はできない。そもそもその汚染物からこの宇宙が発生しているから」
「捨てるなら別な泡宇宙に行くしかないということか」
「残念だが、どの泡宇宙もその発生源は絶望からなんだ」
「まさか、高度な次元の存在がその汚染物を捨てたためにできたのがこの一連の泡宇宙ってことか」
「そういうことにな