逢えなくなり果てる前に 彼方に追いつきたくて 何も言えなくて それでも伝えたくて 紡ぎたくて そばにいたくて 逢いたくて 逢いたくて 逢いたくて やっぱり何も言えなくて 抱きしめてしまうばかりで、ごめんね 大好きだよ つづく
刻印 夕暮れ電車に揺れられながら わたしは 遥か彼方の 地下へと続く階段を下りてゆく あのざわめく人混みの中 わたしは逢うといつも 彼方を抱きしめた 別れの予感だったのだろうか? 忘れてほしくなくて 彼方へ わたしを焼きつけた つづく
わたしの言葉に黴が生えて… 黴からまた青い芽が出て くるくるっと蔦が生えてきた 蔦は伸びて 彼方を抱きしめると 大切な彼方を締めつけるから わたしは手を解き 空っぽな手を見ていたら 白い雲が流れていく 雲の向こうは青空彼方 ずっと抱きしめていたかったけれど… つづく
忘れられない彼方 彼方にて抱きしめた瞬間 夜空から雨が降りつつ 泣いたのはわたしか それとも彼方かもしれない 泣いてしまったのなら 二人、抱きしめあおうよ そしたら、ねえ彼方 彼方にて青空降りつづくから… つづく
サラ… サラちゃん サラちゃん どこまで行くの? あのね 彼方まで つづく
ノスタルジックな匂いと夜の底にて 夜は幾つもの青の重なり合い 闇のように見えていて 青空に吸い込まれていくみたい 吸い込まれ 吸い込まれ… どこまでも落下する 涙のような流れ星きらり 彼方の果てにて 逢いたくて 逢いたくて 逢いたくて また落下する つづく
あの恋情に、別れを告げて。 最新作「海葬」 →https://note.com/happy_daisy640/n/n97cf2b29b332