刻印

夕暮れ電車に揺れられながら
わたしは
遥か彼方の
地下へと続く階段を下りてゆく
あのざわめく人混みの中
わたしは逢うといつも
彼方を抱きしめた
別れの予感だったのだろうか?
忘れてほしくなくて
彼方へ
わたしを焼きつけた




つづく
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