一人俳句ときどき短歌

一人俳句と短歌に挑戦を始めた 70歳目前の焦りの日常の とりとめのない 独り言

一人俳句ときどき短歌

一人俳句と短歌に挑戦を始めた 70歳目前の焦りの日常の とりとめのない 独り言

最近の記事

短歌 激辛

   言葉にも味のあるらし激辛の       麺好きの君甘言が好き 辛い味が ブームらしく、カレーも中辛といいながら 辛いものが多いと感じます。  辛さのランクも 一辛 二辛…十辛 など。  先日 良い夫婦の日のこと、 知り合いが息子さんのことを 面白く話されて、  「息子は激辛の担担麺が好きなくせに 嫁には甘いこと言うのよ!」 と おっしゃるのが 可笑しくて 一首になりました。円満そうで何より。  

    • 短歌 たまには甘く

       舌先に言の葉乗せて      酸っぱくて 辛くて ごめん             たまには 甘く    若い頃 夢中になった洋画のなかのスターの 甘言。 あれは監督の演出 などと思い始めるもっと前 若い心は その甘言が自分に向けられでもしたかのように ぼうっとしたものです。  幾星霜 ロマンチックなむかしの若人も 老境に入り わりと辛口です。たまには 甘く…                                              

      • 短歌 桜落葉

          こっちだよこっちにおいでと呼ばれてる             桜落葉の赤い標よ                            標…しるべ 秋は足早に過ぎ 冬への道標として桜落葉が美しい色を一面に広げ 誘います。 道から外れ 一枚 また一枚と 落ち葉拾いをする帰り道です。どうしたら こんな美しい赤になるのでしょうか…

        • 俳句 虹蔵不見 の頃 

              土俵際の白熱思わず炬燵出る            絨毯の掃除機跡へ大の字に  小雪(しょうせつ)二十四節気    冬も進み、北国より雪の便りが聞かれる 虹蔵不見(にじかくれてみえず)七十二候     陰気が満ちて、虹が現れなくなる頃 写真の絵は 落葉 と 山帰来(筆者) 七十二候の言葉に 俳句と絵 の創作をしています(只今61/72)今年の大寒から始めました 寒くなってまいりました。炬燵をだして 案の定 出られず (意志薄弱)ずるずる。相撲中継の取組に熱が

          俳句 石蕗

                 杉林石蕗こもれびのごとそよぐ              石蕗…つわ  山を少し入れば 至るところ杉林です。その足元に石蕗の黄が群れ咲いています。 写真は 杉林と  ツワブキ(石蕗)

          空に星一つ増えたり曇りても照るそこかしこ詩のあるところ

             世の端の片隅に生く吾にさえ          その詩の光降り続きたり      写真は … 谷川俊太郎 …という 星の …     詩「泣けばいい」の 一編      この詩とともに何度涙して最後の一行を涙と   ともに笑おうとしただろう。笑えない時は   また始めから 泣けばいい と。いつか笑   いがこみあげる。

          空に星一つ増えたり曇りても照るそこかしこ詩のあるところ

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          アボカド短歌  葉の傘を広げルンルンアボカドは 今なら何でも聞いてあげるよ

          アボカド短歌  葉の傘を広げルンルンアボカドは 今なら何でも聞いてあげるよ

          俳句 茶の庭

              茶の庭の池に紅葉と空のあり          シュンシュンと湯の沸き火の香冬茶会                衣擦れの音も静もる冬茶席  今 県の文化祭の開催中です。友人にお茶のチケットを頂き 行ってきました。久々のお茶席です。  小雨でしたが、庭の紅葉 池の鯉を眺め、 短冊「経霜楓葉紅」 香合は琵琶 花は椿 の設えの中 お茶をいただきました。 お菓子の銘は「紅葉重」  茶碗は萩  晩秋の風炉名残りの茶会という風情 シュンシュンと沸く湯の音や香り 一時間ほどで

          俳句 金盞香 の頃

              枇杷の花陽にまどろむや葉の中を          毬栗の枯れ色拾う枯れの中            毬栗…いがぐり  金盞香(きんせんこうばし)七十二候     スイセン(キンセンカの説もあり)     の花が咲き始める頃 写真は 枇杷の花 と 山栗(墨彩画)     七十二候の言葉に俳句と絵を合わせるこ     とに挑戦中(只今60/72)  枇杷の花は 地味ですが、はじめて見た時 感動しました。クリーム色をした丸い真珠のような蕾が寄り集まり やがて ほどけ

          俳句 金盞香 の頃

          俳句 自撰(秋分〜霜降)

              秋彼岸河原の石へ雨が降る     茎みどり水辺に映す曼珠沙華     振り向けたレンズの外へ秋の雲     天上を雲のひと刷毛九月尽     刈田道跳ね飛ぶ法被や子らの声     秋簾仕舞う陽射しを游ぐ塵     秋燈や笛の遠音の沁みわたる     菊活けて菊香る手の清らけき     水引の花細き影置く葉叢     ひび割れし眼鏡の空や秋入り日     杜鵑草つぼみふくらみ明日は花     金木犀散り敷く道はランウェイ     雲払う芒の原や分

          俳句 自撰(秋分〜霜降)

          短歌 最善

             目の前の最善選び歩み来し         違う最善あったとしても    約束の時間より だいぶ早く着き 街路の楓の紅葉をながめながら 越し方行く末を ぼんやり 物思い… の一首です  

          短歌 石畳

             きらきらと雲母石英冬陽射し          石畳に咲く銀河の道よ  歩いていると 歩道の石畳の石に含まれる何かが きらきらと星のごとく光の帯になり 導かれるごとくです… 冬の陽射し。石で光るといえば 雲母か石英か むかし習った 鉱物の名前…   少し歩くとアスファルトの道へ出ました。 アスファルトの中にも 所々 光るものが。しかし、こちらは人工物。ガラスや廃棄プラスチックを処理したものやら 新技術の産物。  ともに冬日に輝き 温暖化の地球とは無縁の 宇宙の摂理… 

          短歌 そう言われましても

            痛いとこ突いてくるよね気の利いた       返しもできず引き下がるのみ まだ 若かりし頃 ある方の鋭いご指摘に ぐうの音もでず 曖昧な笑いで やり過ごしていました。すると、その方のお子さんが、 「お母さん、ホントの事って 言っちゃいけないんだよ。それが大人ってもんよ。」   もう、大爆笑です。  が、しかし 子どもさんにも 弱点を突かれたことに 後で気がつく何とやら…  むかしの話ですが、恥ずかしいやら 遠慮の無い物言いに 怯んだりもしたものです。  今では懐かしい

          短歌 そう言われましても

          俳句 地始凍 の頃

             幾千の秋桜しとど今朝の雨        小春日や神社大屋根陽も憩う     地始凍(ちはじめてこおる)の頃 七十二候    寒さで大地が凍り始める頃  写真は 秋桜 と 美男葛(墨彩画は筆者) 七十二候の言葉に俳句と絵を合わせることに挑戦中です(只今59/72)  耕作できなくなり、その広大な土地に秋桜を植え 皆を愉しませて下さる農家の方々、それも 終にできなくなり、[今年が最後です]とのこと…  神社の大屋根の反りは美しく 見惚れます。瓦屋根が陽を受けてい

          俳句 地始凍 の頃

          短歌 おじぎ草の種

             おじぎ草種生れ巡る一年を       また繰り返し終わりなき生              生れ…あれ               おじぎ草は 一年草ですが、それは日本のような温帯でのことらしいのです。耐寒性がなく冬に枯れてしまいます。  亜熱帯では 多年草とのことです。不思議です。  沖縄には ギンネムという おじぎ草の花のピンクのポンポン そっくりな白いポンポンが咲く木があるそうです。  何かの小説に出て来て 印象に残りました。一度 見てみたい…と 肝心の内容は忘れ

          短歌 おじぎ草の種

          短歌 カーナビ

             「この先は分岐が続く」人生も        案内してよカーナビの声  カーナビの、「この先 分岐が続きます」という声を よく聞きます。手とり足とり 知らない街を 間違えても間違えても 修正しながら 案内してくれます。  あぁ カーナビさん 私の人生も案内してよ…と思います。   行き先は決まっているのですから…