個人であろうと国家であろうと、相手を絶望にお陥れる、あるいは怒りを抑えらえなくなるほどに、傷つけ痛めつけてはならない。 それは、そのような仕打ちをされた者が、常軌を逸したような捨て鉢の反撃や復讐を行ってくる可能性が高いからである。 マキャヴェリ「政略論」より
個人と個人の間では、法律や契約書が、互いの信頼を守るために有効である。 しかし、権力者の間では、信頼が守られるのは、力によってのみである。 マキャヴェリ「若干の序論と考慮すべき事情を述べながらの、資金援助についての提言」より 権力者を「国家」に置き換えても、同じことと思う。
人間は、困難が少しでも予想される事業については、常に反対の態度をとる傾向がある。 マキャヴェリ「君主論」より
人間は100パーセント善人であることもできず、かと言って100パーセント悪人でいることもできない。 だからこそ、折に触れて中途半端なことをしてしまい、大失敗に至ってしまうのである。 マキャヴェリ「政略論」より
君主にとって、敵は国内の内部闘争と、国外からの攻撃である。 このような敵たちから、我が身と国を守るには、徹底した防衛力整備のための尽力、そして友好関係の維持である。 マキャヴェリ「君主論」より