てれまこし

自分の書く文章は役に立つ情報とか簡易なアドヴァイスは含まれていません。自分の文章が提供するのは問いです。私が出した答えなんてものは一蹴してくれて結構です。問いを持ち帰ってください。

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8本の貪欲な足が捕えてくる書物を食わされているタコが排泄するもの。なんていうと汚らしいけど、使い方次第で毒にも薬にもなる。世界に裏切られないための教養にもなる。 もう少し真面目な話をすれば、答えを他人から与えてもらうのが嫌いで自分で考えたい人たちが集まる場所にしたい。

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    タコが捕食した本たちの紹介

  • 恐れない女(「恐れる男」から見た)

    知っているがために生きることを恐れ死に憧れる男。知らないがゆえに(あるいは知っても仕方がないゆえに)死をも恐れず生きかつ生かせる女。なんだか女をバカにしたような話なんだが、人類の生命力を裏で支えてきたのはこの「恐れない女」たちであったかもしれない。そういう記事をまとめてみた。

  • 講座 教養としての国際政治経済学

    国際政治経済学という学問。名前が示唆するほど欲張りな学問ではありませんが、これを学ぶと巷で行なわれてる多くの論争の根底にある本質的な争点が見抜けるようになる。自分が生きている時代をグローバルな視野で眺められるようになる。そんな学問を、専門としては学ばない一般の人向けに講義したものです。

最近の記事

バカなことをして心の殻にまたヒビを入れてしまったから、何を書いても無意味にしか思えない。よって、申し訳ないが、しばらく二階に引っ込むことにする。古傷がちょっと開いただけだから、ひと月もすれば癒えるんではないかと思うてる。

    • ネット社会が不安な人間を育てる?

      世界に対する信頼今回はちょっとばかり年寄りくさい話です。時代に遅れた老人の愚痴だと思われるのを恐れて、今まで封印していた話であります。インターネット批判であって、別に若者批判というわけではないんですが、ネットがない時代を知っている世代に比較して、ネット依存は若者の方が深い人が多い。だから、年長者が「今どきの若いもん」に苦言を呈していると解されかねない。 そんな話を今さらひっぱり出してきたにのは、理由があります。前回の記事を書いてるときに、自分はある逆説に気づきました。従来

      • 再生

        わしのメンヘラ娘の歌とギターとアート

        dawn in the adan/Ichiko Aoba (cover)

        • ジョン・レノンの弟子

          「いい人」の皮を被った「イヤミ」ある人たちによると、自分はイヤミな人間であるようだ。「ある人たち」とか「ようだ」と自信なさげな言い方になるのは、自分ではそういう自覚がほとんどないからである。そしてまた、それを自分に知らせてくれた人も、今のところは二人しかいない。しかも、二人とも外国人で、日本語で「イヤミな奴だな」と言われたことは、思い出すかぎり一度もない。そうではなくて、英語の sarcastic に当たる外国語でこう形容された。 サーカスティックとは「口が悪い」というこ

        • バカなことをして心の殻にまたヒビを入れてしまったから、何を書いても無意味にしか思えない。よって、申し訳ないが、しばらく二階に引っ込むことにする。古傷がちょっと開いただけだから、ひと月もすれば癒えるんではないかと思うてる。

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          17本
          ¥700
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          9本
          ¥450
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          11本
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        メンバー特典記事

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          世界に対する信頼今回はちょっとばかり年寄りくさい話です。時代に遅れた老人の愚痴だと思われるのを恐れて、今まで封印していた話であります。インターネット批判であって、別に若者批判というわけではないんですが、ネットがない時代を知っている世代に比較して、ネット依存は若者の方が深い人が多い。だから、年長者が「今どきの若いもん」に苦言を呈していると解されかねない。 そんな話を今さらひっぱり出してきたにのは、理由があります。前回の記事を書いてるときに、自分はある逆説に気づきました。従来

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          ジョン・レノンの弟子

          「いい人」の皮を被った「イヤミ」ある人たちによると、自分はイヤミな人間であるようだ。「ある人たち」とか「ようだ」と自信なさげな言い方になるのは、自分ではそういう自覚がほとんどないからである。そしてまた、それを自分に知らせてくれた人も、今のところは二人しかいない。しかも、二人とも外国人で、日本語で「イヤミな奴だな」と言われたことは、思い出すかぎり一度もない。そうではなくて、英語の sarcastic に当たる外国語でこう形容された。 サーカスティックとは「口が悪い」というこ

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          「非政治的人間」からの問いかけ

          また選挙なんですかね。「また」というと失礼かもしれませんが、わたしなんぞは政治には疎いですから、「ついこのあいだ投票に行ったのは何だったかなア」とついつい考えちまうんです。 よく思い出せないんで、ちょっとお聞きしたいんですが、前の選挙でもやっぱりいちばん大きな政党の親分さんが交替して、それで国民の信を問うたということでなかったでしょうかね。で、ちょっとお聞きしたいんですが、それで世のなかがどう変わったんでしょうかね。よくなったのか、あるいは悪くなったのか。あるいは変わらなか

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          「死にたい」と「生きたい」

          死にたい理性と生きたい肉体ロマン主義の洗礼を経た今日では、情熱・情念はどういうわけか、生よりも死と密接な関係が想定されるようになった。いちばん多いのは死をも恐れない情熱というかたちだけども、さらに進むと死を自ら求める情熱みたいなものまである。だけども、多分に文学的な情熱であって、死自体というよりも死による「解放」とか「完成」という観念や理想に対する情熱と言った方がよい。死ぬことによってウジがわき腐乱する肉体には目を向けない、観念的な「死」である。 前にも書いたけど、情熱・

          「死にたい」と「生きたい」

          民族が自らを知る学(柳田国男の国際思想史上の意義)

          体力的にいちばんきつい時期をようやく乗り越えた今頃になって、ほっとしたせいか、自分の力は尽きてしまった。なのに、ついこないだ記事を上げたと思ったら、もう一週間が経ってる。今週はいろいろあって、何を書くかまったく考えてないし、考えるだけの体力も残ってない。 そこで、以前に「アンソロポロジー・シリーズ」として書きかけた記事をひっぱり出して、手を加えてみた。もう時機を逸した記事で、何を書こうとしていたのかさえ忘れてしまったが、柳田国男論としてはまだ多くのひとに意識されてない点を含

          民族が自らを知る学(柳田国男の国際思想史上の意義)

          おっさんたちが若手や女性を抑え込む政治(自民党総裁選を見て)

          世捨て人の世間話自分は話好きではあるが、どうもニュース・ジャンキーではないらしい。「おい、なんかおもしれえ話はねえか」と、最新のニュースを求める欲求は強くない。現在進行形の話については、あまり言うことがない。いや、言うことはあっても、まだ書き留めるのを躊躇するようなことばかりである。 加えて、今の自分は、とうとう新聞も読めなくなってしまった。それでも、ネットで主要紙の記事見出しと社説くらいは目を通してるが、ほとんど隠者のような生活だから、自然に時事に疎くなるし、関心も低下

          おっさんたちが若手や女性を抑え込む政治(自民党総裁選を見て)

        記事

          「非政治的人間」からの問いかけ

          また選挙なんですかね。「また」というと失礼かもしれませんが、わたしなんぞは政治には疎いですから、「ついこのあいだ投票に行ったのは何だったかなア」とついつい考えちまうんです。 よく思い出せないんで、ちょっとお聞きしたいんですが、前の選挙でもやっぱりいちばん大きな政党の親分さんが交替して、それで国民の信を問うたということでなかったでしょうかね。で、ちょっとお聞きしたいんですが、それで世のなかがどう変わったんでしょうかね。よくなったのか、あるいは悪くなったのか。あるいは変わらなか

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          死にたい理性と生きたい肉体ロマン主義の洗礼を経た今日では、情熱・情念はどういうわけか、生よりも死と密接な関係が想定されるようになった。いちばん多いのは死をも恐れない情熱というかたちだけども、さらに進むと死を自ら求める情熱みたいなものまである。だけども、多分に文学的な情熱であって、死自体というよりも死による「解放」とか「完成」という観念や理想に対する情熱と言った方がよい。死ぬことによってウジがわき腐乱する肉体には目を向けない、観念的な「死」である。 前にも書いたけど、情熱・

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          民族が自らを知る学(柳田国男の国際思想史上の意義)

          体力的にいちばんきつい時期をようやく乗り越えた今頃になって、ほっとしたせいか、自分の力は尽きてしまった。なのに、ついこないだ記事を上げたと思ったら、もう一週間が経ってる。今週はいろいろあって、何を書くかまったく考えてないし、考えるだけの体力も残ってない。 そこで、以前に「アンソロポロジー・シリーズ」として書きかけた記事をひっぱり出して、手を加えてみた。もう時機を逸した記事で、何を書こうとしていたのかさえ忘れてしまったが、柳田国男論としてはまだ多くのひとに意識されてない点を含

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          他人に「言うことを聞かせる」方法 その二

          理性ってなに?さて、前回からの続きであります。 復習いたしますと、前の記事では、他人に言うことを聞かせる方法として三つの方法を考えてみました。カネで釣る、暴力で脅す、そして情に訴える、の三つであります。どれもちょっと人聞きが悪いんですが、それにもかかわらず、わたしらが口で認める以上に、社会生活において欠かせない役割を果たし続けているし、おそらくこれからもそうである。 しかし、この三つの方法に加えまして、もう一つ他人に言うことを聞かせる方法がありまして、それは「理性に訴え

          他人に「言うことを聞かせる」方法 その二

          政治家を目指す若い君たちへ

          こんど選挙に出るそうですね。政治家になるにはちょっと若すぎるような気もしますが、もう貴方も年齢的には十分大人ですものね。そうやって私ら年寄りはいつまでも、貴方がたをを子ども扱いしてるから嫌われてしまうのかもしれませんね。政治家になろうというのもまたきっと、そういう年寄りに政治を任せておいたからこうなったという悔しい気持があるのでしょう。正直なところ、不安は隠せないんですが、ここは「応援してるからがんばれ」と肩を叩いて送り出すべきなのでしょう。 自分の若いころと今の若い人とを

          政治家を目指す若い君たちへ

          他人に「言うことを聞かせる」方法

          言うことを聞かせる必要なんだか不穏な題名でありますが、世のなかには、他人に言うことを聞かせる必要を感じることがありますね。「言うことを聞かせる」というのは、よくよく考えると面白い言い方ですが、ただ耳の穴の通気をよくして聴覚を働かせてもらうだけではありません。自分が言うとおりに行動してもらうことでもあります。 「いや、わたしは誰かに言うことを聞かせようなんて考えたこともない、わたしはわたしで自由にやるし、他の人も自由でいい」。そういう寛容なかたもたくさんいらっしゃいます。し

          他人に「言うことを聞かせる」方法

          老害の外食

          出稼ぎに来てんだけど、今年はホテル代がばかに高くなってたから、食費を抑えようと、滅多にいかないサイゼなんかに入った。そしたら、やっぱりセルフ注文になってて、嫌な予感はしてたんだが、QRコードの読み方がわからんで店員さんにえらい迷惑をかけた。前に娘と出かけたときに、別の店でやったことあったんだけど、普段使わないからもう忘れてた。 まあ、ハイテクだから仕方ないやと思って、今度はドリンクバーのローテク機械でボタン押して飲み物が注がれるのを待ってたら、後ろにいたお嬢さんに「それ押し

          「コミュ力」ってなあに?

          コミュ力低めの自分が伝えたいこと帰国してから新しく覚えたけど、まだ自分では上手に使えない日本語の一つに、「コミュ力」というものがあります。「コミュニケーション力」の略です。新しい言葉でないかもしれませんが、自分の若いころにはあまり耳にも口にもしませんでしたから、少なくとも当時の若者文化の一部ではなかったと思います。今日でもビジネス関係の人、とくに大きな組織のなかで働くような人がよく使うような印象です。ですから、発生源もまた組織化が進んだビジネスの文脈ではないかと想像していま

          「コミュ力」ってなあに?

          「批判ばかり」と批判される野党は、じゃあ何をすべきなんだ

          おことわり今回の記事は、他人がまだよく知らないであろうこと調べたんでお教えしましょうというようなものではなく、一市民として愚見を披露してみなさんの批判検討を乞いたい、という性格が濃い(実はいつもそうなんだが、今回は特にそう)。 だから、本来であれば無料にして、誰でも読めるようにしておきたい。しかし、この季節は自分にとってはいちばんつらい時期で、暑さで体が弱ってるところに、年に一度の出稼ぎが重なる。であるから、趣味娯楽である note 更新が重荷になるんだが、今年は有料サー

          「批判ばかり」と批判される野党は、じゃあ何をすべきなんだ

          話に関しては、ひとびとが何を聴きたがるかも面白いが、何を聴きたがらないかも同じくらい多くのことを語ってくれるよな。誰も聴きたがらない話の市場価値はゼロだけど、なぜ聴きたがらないかを考えると自分たちのことがより理解できるようになるから、そっちももっと注目されるべきだな。

          話に関しては、ひとびとが何を聴きたがるかも面白いが、何を聴きたがらないかも同じくらい多くのことを語ってくれるよな。誰も聴きたがらない話の市場価値はゼロだけど、なぜ聴きたがらないかを考えると自分たちのことがより理解できるようになるから、そっちももっと注目されるべきだな。

          仕事で手間のかかる作業をやらなきゃならんとき、面倒くせえな、代りに誰かやってくれんかなと思っちゃうんだけど、その反面、オレがやらなきゃ誰もやらんだろうなと思ってるからこう暢気に構えてられるんであって、そうでなかったら他人がやる前にやらないとって焦ってやるな。

          仕事で手間のかかる作業をやらなきゃならんとき、面倒くせえな、代りに誰かやってくれんかなと思っちゃうんだけど、その反面、オレがやらなきゃ誰もやらんだろうなと思ってるからこう暢気に構えてられるんであって、そうでなかったら他人がやる前にやらないとって焦ってやるな。