歴史と物語

歴史の独立研究者。歴史の知識と魅力をしっかり紹介します。記事の内容を利用する際には、参考文献として示す必要があります。また、noteで調整中の記事でも、私のサイトでは公開中です。詳しくはプロフィールページへ

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マガジン

  • フランス革命をより深く理解する

    フランス革命にかんする記事を集めたものです

  • 発想や学びのタネになりそうなnote記事集

    ビジネスや創作などの発想のタネになりそうな記事を集めたマガジンです。もっと注目されてよいはずなのにまだ十分に注目されていない記事をできるだけ探して所収するようにしています。教養や人生に役立てることのできる他者の経験もみることができます。 #発想 #ビジネス #創作 #教養

  • 新しい発想や学びのタネになりそうな言葉・名言

    新しい発想や学びのタネになりそうな言葉・名言を紹介する記事を集めたものです #発想 #学び #教養 #ビジネス #人生 #格言 #名言

  • 学識でブースト

    学識によってビジネスや創作などをブースト(加速)させるような記事を集めたものです

最近の記事

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自己紹介:私がnoteで行うこと(更新2)

 みなさん、こんにちは。ご覧いただき、ありがとうございます。この記事では、私の簡単な自己紹介と、私がnoteでしようとしていることや書いている記事の紹介を行います。  2024年10月下旬時点で、「歴史事典タイプの記事を読むには」の項目で大きな変更を行いました。主な変更点は、これまでnoteで有料販売してきた発展編の記事の大部分を、今後は、私のウェブサイトで無料で全文公開する方針にしたことです。より詳しくは、その項目をご覧ください。  11月上旬時点で、その作業を本格的に開

    • 村上春樹の『ノルウェイの森』は世界でどう読まれ、評価されているのか(世界の口コミ)

       現代日本の代表的な作家として、村上春樹氏は世界的に知られています。多くの作品が多数の外国語に翻訳されています。その中でも、代表作として知られるのが『ノルウェイの森』です。  世界は本書をどう読み、評価しているのでしょうか。村上春樹作品のファンならば知っておきたいところです。現時点でファンでないとしても、本書を読もうか迷っている人にとって、他者の感想や評価は大いに役に立ちます。  他方で、日本の作品が海外でどのように知られており、評価されているかを知りたい人は多いでしょう。

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      • フランス革命の概略

         フランス革命は18世紀末にフランスで起こった大革命である。長らく、ブルジョワ革命だと目されてきた。だが、この見方は史実に合わず、もはや学術的には通用していない。  フランス革命はフランスの封建制を崩壊させ、近代化をもたらした。ナポレオン戦争によって、甚大な影響がヨーロッパ全体に波及し、全世界に広まっていった。そのため、今日において、世界史の出来事の中でも特に重要視されているものの一つである。  この記事では、その背景や展開をみていく。 フランス革命の背景や原因とは? 革命

        • ロバート・ボイル:科学革命への貢献

           ロバート・ボイルは17世紀イギリスの哲学者(1627ー1691)。ボイルの法則で知られる。だが、彼の功績はこれに限られていない。むしろ、これからみていくように、科学革命が勃興する時代において、実験主義の導入や科学活動の組織化で大きな貢献をした。 ボイルの生涯 ボイルはアイルランドのリズモアで裕福な貴族の家庭に7男として生まれた。父は初代コーク伯である。母を幼くして亡くした。  ボイルはイートン・カレッジで学んだ。後年、ボイルはこの時期の自分を読書の熱烈な友だったと評してい

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        記事

          意外?無料で商用利用可能な画像をDLできる日本国内の博物館などのウェブサイト

           世界中の美術館や大学などが名画などの所蔵史料の画像を、パブリック・ドメインやクリエイティブ・コモンズとして無料で公開しています。その中でも、無料で商用利用可能な画像を公開している日本国内のウェブサイトを紹介します。  海外のウェブサイトと比較した場合、日本のウェブサイトの利点は主に2つあります。第一に、日本語で制作されている点です。よって、外国語が読めない方も、国内のサイトなら不自由なく利用できるでしょう。第二に、日本関連の画像が多いことです。海外ウェブサイトでしか入手で

          意外?無料で商用利用可能な画像をDLできる日本国内の博物館などのウェブサイト

          ロレンツォ・ヴァッラ:イタリア・ルネサンス

           ロレンツォ・ヴァッラは15世紀イタリアの人文学者(1407ー1457)。イタリア・ルネサンスの代表的人物の一人として知られる。コンスタンティヌスの寄進状を偽書として論駁したことで有名である。 ヴァッラの生涯 ヴァッラはローマで、法律家の家に生まれた。20代なかばまでは、ラテン語の修辞学などを学びながら、ローマで育った。  その後、イタリアの北部へ移動し、1429年からパヴィア大学で修辞学を教えた。ヴァッラは法学者バルトルスをラテン語の使用について批判した。  当時はロー

          ロレンツォ・ヴァッラ:イタリア・ルネサンス

          無料で商用利用可能な画像をダウンロードできる海外美術館などのサイトを紹介

           世界中の美術館や大学などが名画などの所蔵史料の画像を、パブリック・ドメインやクリエイティブ・コモンズとして無料で公開しています。そのいくつかを紹介します。 シカゴ美術館 5万点を超える画像が利用できます。近現代の西洋絵画や、歴史資料も公開されています。 "CC0 Public Domain Designation"のラベルがある画像が商用利用可能です。 利用規約 生物多様性遺産図書館 図書館の名前からも理解されるように、自然科学関連の画像が多く利用できます。動物や植

          無料で商用利用可能な画像をダウンロードできる海外美術館などのサイトを紹介

          J.S.バッハ:音楽家としての特徴とは?

           ヨハン・セバスティアン・バッハはドイツの作曲家(1685−1750 )。バロック時代最大の作曲家として知られ、大バッハや音楽の父と呼ばれることもある。この記事では、バッハの生涯や音楽家としての特徴を紹介する。 バッハの生涯 バッハはドイツのアイゼナハで音楽家の家庭に生まれた。父は弦楽奏者だった。バッハは幼い頃に両親を亡くし、兄の家で育てられるようになった。1700年、リューネブルクの聖ミハエル教会の少年合唱団に入った。 ワイマール時代  1703年、バッハはワイマール

          J.S.バッハ:音楽家としての特徴とは?

          神聖ローマ皇帝レオポルト1世

           レオポルト1世は神聖ローマ帝国の皇帝(1640ー1705)。在位は長く、1658から1705年まで。この時期、フランスやオスマン帝国と戦争した。他方、芸術の愛好家としても広く知られる。 レオポルト1世の生涯  レオポルトはオーストリアのウィーンで神聖ローマ皇帝フェルディナント3世の次男として生まれた。本来は兄のフェルディナント4世が皇帝になる予定であり、レオポルトにその予定はなかった。  レオポルトは幼少期から英才教育を受けた。芸術にも関心を深め、特に音楽に没頭した。

          神聖ローマ皇帝レオポルト1世

          ピョートル1世:なぜロシアの大帝はオランダで船大工になったのか?

           ピョートル1世はロシアの皇帝(1672ー1725)。当時の後進国だったロシアを、西欧化政策や北方戦争などによって、大国へと発展させた。そのため、ピョートル大帝とも呼ばれ、その貢献は特別視されている。 ピョートル1世(Pyotr I )の生涯  ピョートル1世は皇帝アレクセイの長男である。父が没し、10歳で皇帝に即位した。だが、姉のソフィアがクーデターで実権を握り、イワン5世を皇帝に即位させた。その結果、ピョートルは第二皇帝という座に落とされた。    1696年には、

          ピョートル1世:なぜロシアの大帝はオランダで船大工になったのか?

          卒論・修論の準備:書き始める前に卒論・修論マニュアルを読む

           10月が早くも終わりそうです。そろそろ、卒業論文や修士論文を本格的に書いている人も増えてきた時期ではないでしょうか。  しかし、卒論や修論の書き方がいまいちよくわからない。あるいは、しっかりしたものを提出して大学や大学院を卒業したいが、どう書くべきかがわからない。そういう方も多いことでしょう。  この記事は主にそのような方のために書かれています。それ以外の方にとっては、この記事は研究の世界を垣間見ることのできる内容となっています。   本格的に書き始める前に、全体の計画を

          卒論・修論の準備:書き始める前に卒論・修論マニュアルを読む

          与謝野晶子のヨーロッパ滞在はどのようなものだったか(1912年)

           1911年、与謝野晶子の夫の与謝野鉄幹が海路であこがれの国フランスへ向けて出発した。1912年、晶子はフランスへの興味と、なにより夫に会いたいがために、ロシアから陸路でパリへ向かった。  同年5月、夫婦はパリで再会した。晶子はヨーロッパ滞在の記録を『巴里より』で公刊している。この記事ではそれをもとに、晶子のヨーロッパ滞在をみていく。 ロンドン  7月、晶子たちはロンドンに旅した。到着する前に、観光の入念な準備をした。  晶子たちはウェスト・ミンスター寺院を訪れ、日曜の宗

          与謝野晶子のヨーロッパ滞在はどのようなものだったか(1912年)

          ドニ・ディドロ

           ドニ・ディドロ はフランスの哲学者(1713 ー1784)。 啓蒙の時代の一大プロジェクトだった『百科全書』を完成させた。哲学と文学を結びつける役割を果たした。 ディドロ(Denis Diderot)の生涯 ドニ・ディドロはフランスのシャンパーニュ地方のラングルで職人の家庭に生まれた。イエズス会の学校で学んだ。1729年、パリに移って、パリ大学で学んだ。  その後、ディドロは職を転々とした。同時に、数学や哲学、英語などの勉学も行った。ディドロはコーヒーハウスによく通い、

          ドニ・ディドロ

          科学革命とはなにか:天文学の刷新

           科学革命は中世哲学から近代科学への転機となった出来事や時期を指す。この記事では、科学革命の主な要素として、天文学の刷新に着目して、科学革命とはどのようなものだったかを説明する。    科学革命では、天動説から地動説への転換がなされた。これを理解するには、まず伝統的な天動説の内容をみていく必要がある。  伝統的な天動説  1500年当時、主流の天文学モデルはアリストテレスとプトレマイオスに由来する天動説だった。  天動説では、宇宙自体が球体である。 地球もまた球体であり

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          ジョアン3世:フランシスコ・ザビエルを派遣した王

           ジョアン3世はポルトガルの黄金時代の国王(1502ー1557)。敬虔な人物として知られ、国内では異端審問所の導入などの宗教政策を実施した。国外へのキリスト教の宣教にも熱心であり、東アジアにあのザビエルを派遣した。 ジョアン3世(João III)の生涯  ジョアン3世の父はマヌエル1世で、母はスペインのカトリック両王と呼ばれたイサベラ1世の娘マリアである。  ポルトガルはマヌエル1世の時代に、東アジアへの進出を果たした。マヌエルのもとで、ヴァスコ・ダ・ガマが東インド航路

          ジョアン3世:フランシスコ・ザビエルを派遣した王

          ジョン・スチュワート・ミル

           ジョン・スチュワート・ミルはイギリスの学者で政治家(1806―1873)。古典的リベラリズムや古典派経済学など動で知られる。 ジョン・スチュワート・ミルの生涯  ジョン・スチュワート・ミルはイギリスのロンドンで経済学者のジェームズ・ミルの長男として生まれた。幼少期より、父から英才教育を受けた。  たとえば、ミルは3歳からギリシャ語、8歳からラテン語を学んだ。12歳になるまでには、代数やユークリッド幾何学を学んだ。  父ミルは功利主義理論の大成者ベンサムと親しい友人となっ

          ジョン・スチュワート・ミル