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臨床に役立つ解剖生理学

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#免疫力

迷走神経が炎症を抑える

迷走神経が炎症を抑える

アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より

日々、臨床でアトピー性皮膚炎などの炎症を持っている方と向き合っていると自律神経の状態と炎症の状態が密接に関わっていることを痛感します。

今回、炎症と自律神経(特に迷走神経)の関係についての文献を紹介したいと思います。

この研究で分かった結論として

迷走神経の興奮は炎症を軽減するということです。

もう少し説明すると
迷走神経刺激は、サイトカイ

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ヒラメ筋-第5腰椎-交感神経-血液脳関門のつながり

ヒラメ筋-第5腰椎-交感神経-血液脳関門のつながり

アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より

  

免疫・炎症・血液脳関門を調べていたら
こんな事が分かっているんだ!と驚いた文献を見つけたので紹介しますね。

ヒラメ筋-第5腰椎-交感神経-血液脳関門のつながりヒラメ筋(重力刺激)

第5腰椎

免疫

血液脳関門(BBB)

この4つの言葉を聞いてそれぞれにつながりがあると感じますか?

僕は、以下の文献を読むまでは、全く繋がっていません

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天気と慢性疼痛のつながり

天気と慢性疼痛のつながり

アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より

今回は、気象と慢性疼痛の関係性について自律神経の関わりも含めて述べられている文献の紹介とそれに対する私見をお伝えしたいと思います。

とても分かりやすくまとまっている文献なので是非ご一読ください。
Mechanism of weather–related pain Jun Sato
Department of Physical Therapy, C

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体内時計の乱れ→免疫力低下!

体内時計の乱れ→免疫力低下!

【体内時計の乱れ→免疫老化促進】この研究(マウスでの実験)において、

「慢性的な体内時計のかく乱」

→「免疫老化の促進」

→「慢性炎症の増進」

という病態メカニズムの存在が明らかになったようです。

また、マウスの肝臓や腎臓における慢性炎症と体内時計の乱れとの関係も研究されています。

✅ 体内時計の乱れが長期持続する明暗周期シフト条件では、寿命の短縮とともに免疫老化が促進。

✅ 体内時

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がん悪化と自律神経との関係性

がん悪化と自律神経との関係性

アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より

今回は、『がんと自律神経の繋がり』についてお伝えします。

福島民友 2019/7/9 より

今回のこの発表は、以下のことを報告されたものです。

国立研究開発法人 国立がん研究センター
がんに自律神経が影響することを発見 がんの神経医療の開発へ(PDF:754KB)
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr

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睡眠不足で生じる体の変化

睡眠不足で生じる体の変化

アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より

今回は、睡眠についての動画🎥

✅ 脳の3層構造と睡眠の種類の違いについて

✅ 睡眠不足で生じる体の変化

について動画でお伝えしています。

睡眠不足で生じる体の変化睡眠不足で

イライラして

太って

風邪を引きたく はないですねww

最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏より
日本ア

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