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ヒラメ筋-第5腰椎-交感神経-血液脳関門のつながり

アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より

  

免疫・炎症・血液脳関門を調べていたら
こんな事が分かっているんだ!と驚いた文献を見つけたので紹介しますね。


ヒラメ筋-第5腰椎-交感神経-血液脳関門のつながり

  • ヒラメ筋(重力刺激)

  • 第5腰椎

  • 免疫

  • 血液脳関門(BBB)

この4つの言葉を聞いてそれぞれにつながりがあると感じますか?

僕は、以下の文献を読むまでは、全く繋がっていませんでしたww


免疫細胞の血液脳関門から中枢神経系への入り口

免疫細胞の血液脳関門から中枢神経系への入り口

中枢神経系の難病である多発性硬化症の動物モデルを用いて、血液脳関門のゲートの部位とその形成機構を調べられた文献になります。

  1. 重力によるヒラメ筋の活性化が感覚神経を刺激

  2. 第5腰椎の交感神経の活性化を誘導

  3. 交感神経の末端からはノルアドレナリンが放出

  4. 第5腰椎の背側の血管の内皮細胞の炎症アンプを過剰に活性化

  5. この一連の刺激が、第5腰椎の背側の血管内皮細胞に過剰のケモカイン、CCL20を誘導して免疫細胞を引き寄せる

  6. 血液内に病気の原因となるTリンパ球が存在すれば、脳・脊髄の自己免疫疾患となることが証明できた。

 ヒラメ筋→第5腰椎→交感神経→第5腰椎背側血管


第5腰椎背側血管→炎症アンプ→免疫細胞を引き寄せる→入口の形成

詳しくはこちらで分かりやすい文献レビューをご覧になれます。
http://first.lifesciencedb.jp/archives/4397


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ここからは私の個人的な見解です。
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抗重力筋からの感覚刺激が脊髄近くの血管、さらには血液脳関門の状態にも影響を与えることが分かってきているのですね。今後、ヒトにおいて、どの部位のどのような活動(運動)が炎症や免疫と関わってくるのかが判明してくる事が期待されますね。

以下のような事が分かってくると良いですね!

✅ 炎症の状態がどのような時には、身体を休めた方が良いのか?

 例えば、炎症の値が〇〇以上である時には、運動を控えた方が良く、無理してやると炎症を悪化させるだけではなく、新たな病気の発症につながってしまうなど

✅ 炎症や免疫系を良い方向に働かせるための適度な運動量や強度は?

 例えば、免疫が低下している時であっても、ここまでの運動であれば、状態を悪化させる事なく免疫を維持・向上していけるなど


自律神経や免疫の機能は、クライアントさんを見ていると本当に一人一人異なるため、計測した数値を一般化することの難しさを痛感しています。
つまり、全ての人に一定の基準を設けることは難しいと感じています。

ただ、なんの基準もないと運動する際に困ってしまうのも事実ですねww

そこで多くの方に行ってもらうのは
運動前後の脈拍と呼吸数は記録
してもらうようにお願いしています。


脈拍と呼吸数がこのぐらい以下であれば、自律神経に負担をかけすぎずに運動する事ができるということをご自身の体を通して理解してもらいます。

最初は、脈拍数が100を超えない範囲でできる運動から試してもらう事が多いですね🍀

加えて、もう一つ!

「まぁまぁ」元気

ここからは、急にザックリとした話になってしまいますが…ww
ご自身の体や心の状態が「まぁまぁ」元気な時に少しずつ自律神経に負荷をかける活動(運動)試してみてください』と伝えています。
※「まぁまぁ」元気:完全に体も心も完璧に元気ではないけど、辛い症状は比較的落ち着いている状態を指しています。

元気な時に運動してください!
では、ほとんどの方が運動できませんww
当たり前ですよね。

元気じゃないから困っていますしねww

だからこそ、「まぁまぁ」です!


自律神経の数値化と自覚の程度を頼りに運動を設定していくと良いですね🍀


最後までご覧いただきありがとうございました。

アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏
より
日本アレルギーリハビリテーション協会
アレルコア
福のしま研究会
 YouTube(アレリハちゃんねる)noteでは、アレルギー疾患や自律神経に対する理学療法についてお伝えしています。
アレルギーや自律神経に対するリハビリテーションの講習会情報につきましては、以下のHPをご覧ください。

無料のLINEチャットでは、自律神経についての情報発信をしています。
LINEオープンチャット「自律神経の知識箱🎁」


【今後の研修会予定】

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自律神経セラピストBasicコース

【アーカイブ配信講座】
③-1「神経・筋膜の機能解剖」
③-2「排便の運動学」
③-3「便秘の原因」
動画公開期間:2024年3月13日〜2024年4月28日
※自律神経セラピストBasicコースの概要や講座の内容につきましては、こちらからご確認ください。

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『自律神経障害の病態メカニズムとリハビリテーション 』

日 時:3月13日 (水) 20:00~21:30
場 所:ZOOM(後日アーカイブ視聴あり)
講 師:京都橘大学 健康科学部 理学療法学科
    助教 重藤 隼人 先生

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『自律神経の評価と介入(基礎編)』

日時 3月23日(土) 10:30〜16:30
場所 東京都内(申込者に詳細をお伝えします)
講師 理学療法士 及川文宏
 一般社団法人日本アレルギーリハビリテーション協会  

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『頭痛と上手に向き合うコツ』

日時 4月3日(水) 20:00〜21:00
場所 zoom(後日アーカイブ配信あり)
講師 理学療法士 及川文宏
※アーカイブ配信あり
 当日収録した講義内容の動画を4月5日~4月11日で公開します。

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自律神経セラピストBasicコース①−1

『概論:自律神経の解剖・生理学』

日時 4月10日(水) 20:00〜21:30
会場 zoom(ウェビナー)
講師 理学療法士 及川文宏
 一般社団法人日本アレルギーリハビリテーション協会 

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