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#こんな学校あったらいいな

小学生が楽しく読める、学校を舞台にしたおはなし「#こんな学校あったらいいな」をコンテスト形式で募集します!

新着の記事一覧

学校に菜園!?学童に馬!?釜石の三陸駒舎さんが北上市に来てくれます♪

不登校のためのキャリアデザイン情報を当事者ならではの目線でゆるく発信しています♪ 今日は学校をもっと楽しい場所に・・・そんな取り組みをご紹介します。 アリス・ウォータース映画「食べることは生きること」友人たちと共にこの1月、岩手県釜石市 釜石PITで行われたアリス・ウォータース映画上映会「食べることは生きること」に参加しました。 全米で予約の取れないレストラン シェ・パニースの創始者でありオーガニックの母と呼ばれるアリス・ウォータース。食で世界を変えることができると一貫

卒業式にもらった手紙から、子どもとの関係性のつくりかたを考えてみた

「この先生おもしろいかも」 ある年の卒業式。担任した子どもにもらった手紙に書いてあった言葉。 この言葉から、教師のあるべき姿が分かったような気がしたから書き記しておきたい。 その手紙をくれた子は、5年生でクラス替えがあった。私はそのタイミングで赴任してきた。 「また新しい先生か…」 「仲のいい友達もいないし、不安だなあ」 そんな不安を知らない私は、新天地での始まりに心躍らせていた。 学級開きでは、スライドを見せながら、おもしろおかしく自己紹介した。クイズ形式にし

愛をひろめる地球人を育てる

こんにちは、Risaです。私は友人である数学の先生(科学・英語・フランス語も教えています)と『道場のある学校作り』を目標に活動しています。 noteでは私たちの考えなどを発信することで、どのような考えのもと、どのような学校作りを目指しているのか、を少しでも共有できればいいなと考えております。 学校プロジェクトや、現在オンラインで開催しているプライベートレッスンにもご興味を持っていただけたら嬉しいです。 【はじめに】 思うように成績が伸びない、勉強をやる気がでない、などのお

夢中から始まる冒険の旅〜学校教育が探究学習を行う理由〜

夢中と探究の違い 探究とは何か?それは、何かに夢中になる感覚と考えるのが一番近い。夢中も探究も、どちらも心を奪われるような感覚を持ち、一言でいえば「遊び」に似ているものだ。しかし、この二つには違いがある。この違いを知ることは、探究の価値を理解するうえで重要だ。 夢中から探究へ たとえば、サッカーに夢中になる瞬間を思い浮かべてほしい。ボールを追いかけ、ゴールを決める。その喜びに没頭し、他のことを忘れる。あるいは、釣りに没頭する時間。魚がかかるまでの緊張感や、成功した瞬間の

起業一旦保留にしてみたの巻

こんにちは! ベトナム生まれ日本育ち、大学1年生のElinaです! もう起業はもうすぐそこ!まできたけど、年末で保留にした理由をお話ししたいです。2か月間スタートアップ業界でガチで頑張って市場調査も、マネタイズも、エンジニアも確保して順調に思えた起業への道ですが、 なぜ保留にしたのか。 そして今、起業というものについてしようとしているが モヤモヤしているそこのあなた、またはそんな方が周りにいる人にこの記事を読んでそんな考えもあるんだと思っていただけたら嬉しいです! ▶︎ス

先生の楽しみ

はじめに こんにちは、Risaです。 私は、いつか自分の学校兼道場を作りたいベルギー🇧🇪から来た先生と一緒にオンラインレッスンを提供する活動をしています。 noteでは私たちの始めたばかりの学校プロジェクトについて投稿していこうと思っています。 先生について少しご紹介 東京都内のインターナショナルスクール及びベルギー、フランスにて10年以上の指導経験あり。算数、理科、英語、フランス語の授業が可能です。趣味は長く続けている格闘技や、キャンプ、釣りなど。 公園でトレーニ

子供の学習環境はどう変わったか?(政府統計データから)

今回はこれまでに紹介したデータのうち、主に義務教育段階の子供の学習環境にまつわるものをピックアップしています。エアコン設置率など物理的な環境自体は改善しているものの、教員の配置をはじめとする人的リソースの問題など、どちらかというとソフト面の状況は概ね悪化していることがわかります。

語学の勉強から得たこと#学校プロジェクトはじめました。

こんにちは、Risaです。はじめての投稿なので、自己紹介と語学の勉強をしていて良かったと思ったことをつぶやいてみようと思います。 noteをはじめたきっかけ まずnoteをはじめたきっかけは、ベルギーから来たある先生と一緒にはじめた学校プロジェクトについて、just do itの精神で発信してみようと思ったことです。 先生の母国はヨーロッパにあるベルギー🇧🇪という国で、公用語はオランダ語・フランス語・ドイツ語の3カ国語に地域によって分かれているそうです。ちなみに先生が話

小学校「1クラス7人以下」の割合推移(1993→2023年)

今回は小学校のクラス規模に関する統計です。各都道府県にある公立校の総クラス数のうち、収容人数が「7人以下」である学級の割合を集計しました。 今回は大学に関する統計ではないので、単純に30年間の推移を比較しています。いずれも学校基本調査より筆者作成。 総じて小規模学級の割合が増える中、首都圏に限っては増加幅が非常に緩やかで、人口が少なかったり離島・僻地が多い都道府県では急増していることがわかります。全体に占める割合だけでなく、数ベースでも増えています。 図を作るにあたって

都道府県別 私立高校数の推移(1992→2023年)

今回は高校の設置数に占める私立高校の数に関する統計です。概ねどの地域でも年を経て割合が上がっている状況がうかがえますが、私立の数が増えたわけではなく(もちろんそういう地域もあります)、基本的には公立高校の数の減少に伴って私立の割合が高まっているものとみられます。 いずれも学校基本調査より筆者作成。

みなさんからのご質問に関して

質問は最下部にある「クリエーターへの問い合わせ」機能を利用してください。コメントは非開示です。私にだけ届きます。 直接個人メールへの返信はしません。数日内に話しの中でそれとなく返答します。1週間程度なにもない場合は、もしかしたらメールが埋もれているのかもしれません。しつこく質問していただいて構いませんし、そのほうが助かります。 記事への感想だけの場合は、反応しません。 1日に複数回書き込みをすることもありますが、通常は平日1日朝1度のアップロードです。念のためぜひ前後の

未来の学校の形について

皆さまこんにちは。 全国で学生の不登校児が増えていますね。 我が子中学3年生もたがわず不登校児です。 2年生は全て不登校児していました。 時代が目まぐるしく変わっている無常なこの現代社会で、学校から教わる授業をただ覚えて脳のキャパシティを使うより、AIを賢く使いデジタルIT社会と上手に共存できる子供に育てあげたいと私は常日頃から考えています。 不登校児が増えているのは、現代の教育方法が時代錯誤を起こし始めているバグだと思います。 私たちの子ども時代と今の子供は、親目線でも全

理想の学校なんてない。子どもを真ん中にして、「つくる」プロセスを味わい続ける

軽井沢駅から15分ほど車を走らせると見えてくるのは、2.2万坪の広大な敷地に建てられた軽井沢風越学園(以下、風越学園)の校舎。2020年4月に、3歳から15歳までの子どもたちが過ごす私立の幼小中混在校として開校しました。 校長を務めるのは、22年間教員として公立小学校に勤め、教員養成にも携わってきた岩瀬直樹さん。開校から5年目を迎える今、スタッフや子どもたちとともに風越学園をつくり続ける岩瀬さんに、学校運営で大切にしていることやこれまでの変化について聞きました。 「本物」

マジカルおじさんの夏休みマジック教室&SHOW2024 北区公演感想

北区公演終了いたしました!! お越し頂いた皆様 ありがとうございました。 北区公演で頂いた感想を紹介いたします。 (都内は、8月25日に江戸川区で公演がございます。お待ちしております。)

行列のできないクラス

背の順。 これまた不合理なシステム。 だって、人間は日々成長している生き物なのだ。 ランキングのように、背の高さだって入れ替わる。 俺の身長だって伸びる。 たとえ1㍉単位だろうと、 後ろのやつを抜いたときもある。 それなのに背の順は一度決められたら半年はそのままで、 その間に抜いた奴にまた抜かれて、 結局俺は先頭のままということになる。 おまけに整列させられて集会やら遠足に行くときは、 目の前には先生がいるものだから、 後ろのやつらみたいに気楽におしゃべりもできないの

うそつき先生

子どもたちの喧騒に呑まれてしまいそうになる。 教師は孤独だ。 考えてもみてほしい。 何のまとまりもない数十人の子どもたちを、 ひとりでまとめあげていかなければならないのだ。 経験も技術もまだ持ち合わせていない僕のような若造が、 先生というだけでそれを任されている。 3年目に入った今年も 少しは慣れてきたけれど、 やっぱり遠足や学年での集まりなどになると、 子どもたちは気が散って、いつも騒がしくなる。 そうなると僕にできることは、 大声で怒鳴りつけることぐらいになる。 別

クラスの名前

「6年3組って名前は、物足りない気がするんだ」 先生は何でも物足りない気質なんじゃないかと、 だんだんわたしたちは思うようになってきた。 「6年3組はさ、他の学校にだってあるだろう。    日本全国6年3組だらけだ。  百山小学校の6の3、って言ったって、  昨年の3組もあれば、来年の3組もある。  でも君たちのクラスは、世界で一つしかないわけだ。  だから、  クラスに名前を付けたらいいと思うんだ」  なーるほど、名前ね。  すると男子の中から 「ファイヤー3

質問をつくってみよう『たった一つを変えるだけ』ダン・ロススタイン、ルース・サンタナ共著

 こんにちは! 「noteの本屋さん」を目指している、おすすめの本を紹介しまくる人です!  皆さんは、より良い選択をしたり、より良い意思決定をするために必要なものは何だと思いますか?  一つは情報ですよね!  情報を得るの必要なのは、なんでしょうか?  それは「質問づくり」。  すべての悩みを解決する鍵は、実は「質問」にあります。質問の仕方を変えるだけで、すべてが解決するのです。  そんな一冊を今日は紹介しますが、この本、必読書です!  というのも、本の中で印象

お仕事③

「お給料って、お金がもらえるんですか」 「もちろん」 ええーっ。どよめく、みんな。 「クラスの中で使えるお金ね」 「なんだ、ニセモノか」 「ニセモノじゃないよ、ちゃんと使えます」 何に? 「それは、君たちで考えてもいいことなんだけど、  とりあえず僕からは2つ商品を出したいと思います」 先生が商品を出すの? 「ひとつめは、おかわり優先券。  給食のおかわりのとき、  その券がある人が無条件に一番におかわりできます。  ジャンケンするときも、自動的にその人はも

教育イベントedu.フェスのワークショップ練習会をしてきました!楽しかった✨20歳の学生さんも手伝ってくれて、いつもと違う視点をもらえた!みんなで教育について対話して、いろんな気づきや希望をもたらしたい。その先に、変化があると信じて。

学校は自分と世界を幸せにするための学び場〜新渡戸文化中学校・高等学校〜

 そこはまるで夢のような学校でした──生徒が先生とともに、自由に考え、学び、活動している「新渡戸文化中学校・高等学校」(東京都中野区)。  3月2日から3日にかけて、生徒の1年間の学びの成果を発表する「スタディフェスタ」が開催され、生徒たちの「好き」を探究した多彩な展示やイベント、ワークショップなどが生徒たちの手によって行われました。  「少年写真ニュース」にて取材させていただき、その模様は、6月18日号にて掲載させていただきました。  自分だけではなく、誰かを、そして

毒親問題から回復、子育て✕自然からの愛✕AI。悩み解決への幸せプロセス②💖

先に私の考える結論を 書いておきますね😊 自然や身の回りからの 瞬間瞬間の愛を感じられたら、 それが自分の力になると思います🌷 大富豪達も、世界的作家さんも、そうやって力を得たのだと思います。 作家さんは、美しいものを見るという意識を持つ事で、その瞬間瞬間の美しさを感じることができるんだよとストーリーを通して伝えてくれているのだと思います。 私は、世界的作家や、大富豪達が実践している、美しいものを見る、という意識を常に持つことで自分自身の認知の変化を感じました。 自

娘の行き渋りからみえた、より良い教育への鍵。

我が家の行き渋りっ子ちゃんの最近。 行き渋りに向き合って4年目。 学年の最初はいつも調子が良く 4年生になってからも ゴールデンウィークが明けてからも 順調って見えていました。 その流れが変わったのがこの時。 この後は 何も言わずに行く時もあれば 体調不良でお休みする時もあって で、今朝は玄関で 「行きたくない〜」 ってなりました。 行きたくないけど、行ってるんだろうな とは思っていたけど 今朝は顕著だった。 聞いてみると 「校外学習がいやだ」 これまで

低所得家庭の子どもを排除する教師たち

以下は、西田芳正著『排除する社会・排除に抗する学校』(大阪大学出版会 2012)の6章の内容を要約したものです。 本節では、教育社会学者である西田芳正による「排除する学校・教師」という視点を整理したいと思う。そこから導かれるのは、学校や教師がむしろ積極的に、「貧困・生活不安定層」を学校から排除するような構造である。学校教育においては、教師は生徒に比してより大きな権力を持たざるを得ず、そこを前提にしなければ教育関係を築いていくことは不可能であることは、前節までの諏訪の議論で確

「教育目的論論争」から教育目的のあり方を考える −ポジティブ行動支援における「望ましさ」を通して−

1 はじめに本稿は、教育思想史学会の前身である教育思想史研究会の頃に学会誌『近代教育フォーラム』上で繰り広げられた「教育目的論論争」を中心に教育目的のあり方を考え、そこから「ポジティブ行動支援」に目を向け、そこで語られる「望ましさ」について考察する。  教育哲学者ガート・ビースタによれば、学校現場では「良い教育とは何か」について語られることが減っている[1]。 代わりに、教育を「学習の言語」で語る言説が増加していることを指摘する(これを筆者は「教育の学習化」と呼ぶ)。この

ルソーは教育学者ではない

本記事で扱う論文は以下のリンクから読むことができます。 画面右側にある「PDFをダウンロード」という赤い部分をクリックしてください。 さて、この企画も3回目になります。 原聡介、宮寺晃夫、と続きまして、今回は森田伸子論文を紹介します。 この森田論文もまたスリリングな内容なのです。それは、教育思想史研究とは「誤読」である、という命題に集約されます。この森田テーゼは以後、何回か言及されることになりますので、覚えておいてもいいかもしれません。 それと、森田氏が述べる「真の目的論」

目的なき教育技術への警戒

本記事で扱う論文は以下のリンクから読むことができます。 画面右側にある「PDFをダウンロード」という赤い部分をクリックしてください。 さて、本記事は「私自身のために」書かれた記事であることを始めにお断りしておかないといけない。これは、私の研究を深めるために書かれたものである。しかし、だからと言って読みにくいというわけではない(はずである)。 文章としてnoteなどで記事に出すと、それを読む人がいる。読んだ人は「勉強になった」と思うかもしれないが、当然、最も勉強になっている

チック症を理解し、子どもを支える方法

はじめに  チック症とは、突発的で反復的な運動や発声が特徴的な神経系の障害です。肩をすくめたり、まばたきをしたり、急に首をひねるなどの動作や、咳や鼻を鳴らすような発声がみられます。子どもがこのような症状を抱えると、親としては心配や戸惑いがつきものです。しかし、理解とサポートがあれば、子どもが安心して成長できる環境を提供することができます。 1.チック症とは?  チック症は、特に児童期に見られる神経系の障害で、男児によく見られます。例えば、小学校のクラスで、テストが近づくに

教育学における「規範欠如」問題に関する一考察

要旨 本論考では、まず教育学における「規範欠如」について論じる。日本における近代公教育が始まった約150年の間に、教育に対する社会のまなざしは変化してきた。それに伴い、学校教育に求められるものも変化してきたのである。 明治初期は近代国家における「国民」の育成が喫緊の課題であり、戦前までは国家主義イデオロギーを扶植するための装置にあり、昭和の中頃までは学歴社会を高く上昇していくための場所だったのだろう。もちろん、これらは時代ごとに明確に区分できるものではない。しかし、学校

反体制小説 龍の勢い

 二年に一度の割合で、とある町に人が集まる。昼から夜まで打ち上げ花火を楽しみ、普段はのどかな田舎町が、その日は地元の人も含めて、大勢の人でにぎわいを見せる。  トモキという小学五年生が、七段ギヤの自転車に乗って颯爽と小学校前に現れた。少し遅れて、同級生のマンパチ達が姿を見せた。  今日は十人ほど集まる予定だが、黙って待っていてもつまらないので、缶蹴りを始めるかとトモキが言った。  拾ってきた空き缶を片手に、トモキ達は近くの神社に向かった。トモキ達のクラスでは、缶蹴りが流行って

規範が欠如した教育の問題点

教育学には規範が欠如しているという話をしようと思う。 これは言い換えると「何のために教育をしているのか」という問いに対して、教育学は答えることができていない、という話である。 教育という営みは「方向づけ」である。それは、教師が子どもたちに「教える」という点からも明らかであろう。そして、教育が「方向づけ」である以上「どの方向に進んでいくのか」というのは死活的に重要な問題でもある。公教育という以上、みんなで揃って崖の方へ行ってしまうのは自滅への道である。 しかし、それができて

【カンボジアの学校へ行こう!39】 #プロジェクト成功のカギ(2)#すべては学校長の決断次第#熱血先生応援プロジェクト(空回りしない)

◾️ 校長先生がプロジェクト成功のカギ 現在進行しているのは「州内のすべての中等学校」という大所帯を相手にした図書館と学校保健という2つのプロジェクトです。成功させる秘策。それは各学校の校長たちのモチベーションを如何に高めかるという事。 日本のシステムと違って、カンボジアの公立学校では、なんと基本的に教員たちの人事異動がありません(!)。すなわち学校における校長職は永続的で校内における影響力は絶対です。逆に言えば、校長さえ積極的になってさえくれれば、全てのプロジェクトは上

「学力向上」に焦点化された学校教育で誰が得をするのか

学校教育は何を達成するための場所なのだろう。 こんな問いが私の頭には常に浮かんでいる。これは、最近の教育行政への違和感なのか。それとも、戦後復興から経済成長を経て「失われた◯十年」まで、実はずっと学校教育を支配してきた価値観だったのか。 「学校とは勉強をするところです」 小学生に聞いてみれば、ほとんどの子どもはこう答えるであろう。そして、これは子ども自身が考えた言説ではなく、その周囲にいる大人から「学校とは勉強をするところである」という価値観を植え付けられてきたからであろう

学校の先生の転職事情

3月の残りわずかのこの時期、SNS上では「退職の報告」をする教員が出てくるのも春の風物詩となりつつあります。 一方は「心労」で退職を決断された先生たちがいます。 彼女・彼らは、その業務の負担から年度途中から心が折れてしまっていたにも関わらず「責任感」という最後の手綱だけで、3月まで戦い抜いた勇者たちです。年度途中で辞めてしまうことの意味をよくわかっているからこその勇姿に、私は本当に拍手を送りたい。 現在の学校現場には、この「責任感」だけで、何とか毎日学校に通えている先生がた

学校教育を崩壊させる方法

「学校教育を崩壊させる方法」なんてセンセーショナルなタイトルを付けてしまったから、ご期待の諸氏を満足させる内容を書かないといけなくなってしまった。こうやって自身でハードルを上げてしまうのは僕の生来の悪癖である。これがうまく機能することもあったが、同じくらい失敗したこともあったので、その判断はこれを読み終わった後の諸氏に任せることにしよう。 さて、学校教育を崩壊させることは容易い。 それは保護者が担任の先生について「あの先生は信用ならない」と子どもに言うだけである。本当にこれ

学校におけるホウレンソウについて

今回の記事を書くきっかけは以下のツイートです。 これには賛否両論、たくさんの意見をいただきました。ただTwitterでのツイートの宿命として様々な解釈があったみたいで、それについては僕も反論をしたいなと思ったので、こうやって筆を取ることにしました。 まず、大前提として僕自身がまったく「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」をしないということではありません。そして、ホウレンソウに意味がないとも思っていない。例えば、責任の所在を個人から組織に移すという意味でホウレンソウは自衛の手

教師は「子ども」を見ているか

「主体性が奪われた先生が主体的な子ども育てることは可能であろうか」 こんな命題が脳内に流れてきた。 もちろん「否!」と言いたいところであるが、文科省の教育政策を現場から眺めていると「それは可能であるし、できないのならば現場の能力が低いからだ(だから、より主体性を奪ってコントロールするしかない)」と考えているのでは無いかと疑いたくなってしまう。 学習指導要領というのがある。 教科書はこれを元にして作られており、授業時間数の規定や、学年ごとに指導するべき漢字なども載っている、

先生が「休みづらい」ことを考える

学校の先生は休みづらいと言われている。 学校はカレンダー通りの勤務体系なので、土日祝は休みであるが、平日は基本的に毎日開いている。そして、朝は8時過ぎから子どもたちが登校してきて、(高学年であれば)午後4時過ぎまでは残っていることもある。これは教員の勤務時間のほとんどの時間に「子どもが学校にいる」という状態である。その中で、提出物の点検、会議、研修、保護者対応、事務仕事など諸々している先生は「有給休暇」を取得している暇がないのである。 あまり知られていないが、実は学校の先生

もしも自分が学校を創設したら:【校則】

また面白そうなお題を見つけてしまったw 【 #みらいの校則 】そうだなぁ…先ずは 《校風》 学校の全ての職員も生徒も挨拶の出来る人間になるよう指導 「ありがとう」「ごめんなさい」の気持ちを常に持つよう指導 男女共学 生徒の特性で登校時間を2種類から選択 8:15登校(朝強い生徒) 10:15登校(起立性調整障害、睡眠障害など朝弱い生徒) 自習室あり(8:30~18:00解放) 希望者は補講や補習可 掃除は学校全体で協力して行う 問題は話し合いでその日のう

学力保障の闇

「学力保障」という考え方があります。 学校が子どもたちに身につけさせるべきものは「学力」であるという考え方ですね。 1981年、アメリカのレーガン大統領は「危機に立つ国家」という報告書を出していますが、その内容には、国民の識字率の低下への危機意識が叫ばれていました。 報告書には「アメリカの成人の2300万人は日常の読み書き理解テストができない」や「17歳の多数が高度な知的スキルを持っておらず、40%は文章題から推論ができず、説得力のある文章も書けない」などが述べられています

とある教師の愚痴

学校には数多くのステークホルダーが存在します。ステークホルダーとは「利害関係者」と訳される言葉ですが、ここでは「学校関係者」という意味で使わせてもらいます。学校のステークホルダーは、文部科学省、教育学者、教育委員会、地域住民、保護者、そして、子どもなどが挙げられるでしょう。最近では、「教育評論家」も増えてきた印象ですね。彼らも学校の「おかしさ」を告発することで利益を得ているわけですから、立派なステークホルダーです。 つまり、学校の先生をやる以上、上記で挙げたステークホルダー

#こんな学校あったらいいな

なんて、シンプルでステキな題材だろう。 ボクは約5年間専門学校で講師をしていた。 その時に思っていたことやなんとなく憧れ的な感じで描いてみようかな。 ①生き物に囲まれている これは前職がどうぶつの学校だったから思うのだが、これは本当にいい。 そして、犬達はめっちゃかわいい。猫もウサギも、魚も…とにかく人間以外の生き物がいる環境というのは非日常空間で楽しい ②学んだことをすぐに実践しまくりたい 結局、自分が楽しいと思ったことを勉強している時っておそらく自分の中でもやってみ

【カンボジアの学校へ行こう!37】 #全部の中学校に保健室!#コッコン州 #熱血先生応援プロジェクト(空回りしない)

◾️ プロジェクト・フェーズ2始動! 世界中でコロナを契機に保健教育の重要性が強調されてますが、それを担っていくのは「公衆衛生学」保健行政の専門家、日本で言うと厚生労働省が管轄する医療機関ですね。   実は子供の頃から「健康教育」を学習する「保健教科」のカリキュラムを国で扱っていて専門の保健教員(養護教員)がいる国ってどこの国にもあるわけではないのです。😳   その盲点を、日本財団と一緒に2020年からコロナ蔓延を予知して(ウソ)、学校保健教育を牽引する東京学芸大学の指導の

教育実践を学ぶことの危うさ

学校の先生の多くは勉強をしている時間がないほど忙しく働いているし、余暇に教育についての本を読んだり、持論をSNSへ発信したり、自分の時間とお金を使って研究会に参加したりしている先生は本当に少ない。 Twitter(新X)を見ていると、まるで先生のほとんどがSNSをしているかのような錯覚を覚えることがあるが、大多数の先生は「休みの日まで教育のことなんて考えたくない」というのが本音なのだろう。 実際、僕もリアル職場の同僚と飲みに行くことも、キャッチボールをすることも、フットサ

「ぼっち」はそんなに悪いのか

現在の学校は様々なことに怯えている。 それは、学校に物を申す「利害関係者(ステイクホルダー)」が多いことに起因する。 学力を上げろ、働き方改革をしろ、いじめを見過ごすな、子どもの主体性を認めろ、〇〇教育を推進しろ、などなど挙げ出したらキリがない。これらは、保護者、教育委員会、文部科学省、研究者、メディア、教育評論家の方々が学校に盛んに要求してくる言説である。 おかげで、学校はすっかり小動物のようになってしまった。 それはつまり「各方面から文句を言われないようにアリバイ作りを

宿題と向き合う

学校には宿題という文化がある。 ここで「文化」という言葉を使ったのは、宿題という言葉は、学習指導要領や文科省の文書などにはほぼ登場しない言葉であり、なんら制度的・法的根拠を持たない教育実践だからである。 宿題について各種研究を行っているという宮崎麻世も宿題について以下のように述べている。 宿題に類するものは学校にはいくつか存在していて、たとえば「通信簿(通知表、あゆみ)」などと呼ばれる、学期末に子どもたちへ配られる学業成績などを記述した用紙についても、これは法的に定められ

図画工作は誰のもの?

私の個人的な見解ではあるが、学校教育における、図画工作科というのは他の教科と異なる目的があると考えている。 他の教科には「正解」や「良いへの手本」が存在する。算数科にはそれが顕著であるし、体育科や音楽科にもそれはあるだろう。いずれも「目指すべき理想像」があって、教師はそこへ向けて「子どもを指導する」という構造からは抜け出しにくい。 近年、学校教育でも「児童の主体性」の重要性が叫ばれているが、これだって「児童のむき出しの主体性」を認めることになれば、現場は大混乱に陥り、授業

教育書文化に物申す

教育書という本のジャンルがある。私自身も過去に教育書を6冊ほど出している。 教育書というジャンルは「専門書」という分類になるので、いわゆる漫画や小説や啓発本のような「一般書」ではないため、置いていない書店も多い。 実際、私の地元の大型ショッピングモールにある書店にも、拙著は並んでいない。いつか「地元の書店で自分の本を買いたい」というのが夢でもある。 教育書のターゲットはもちろん「学校の先生」である。これはニッチな領域に感じるが、小学校・中学校・高等学校などを合わせて「学校の

忙しい教師たちの授業のあり方

学校の先生は忙しい。 勤務時間前から子どもたちは登校し、勤務時間終了になっても研修や会議は終わらない。 子どもたちとの授業は楽しいが、純粋に授業のことばかりを考える時間は実はとても少ない。 では、教師は一体、何をしているのだろうか。 本校の教職員を眺めてみると、一番多いのは「ノートやプリントの点検」のように感じる。他には「保護者への連絡」や「校内会議の資料作成」や「学年打ち合わせ」などもあるだろう。おそらく、私が補足しきれていないような業務も数多くある。 学校には「校務

大谷翔平のグローブから見る平等主義

先月、本校にもメジャーリーガー大谷翔平からのグローブが届きました。各学級でも子どもたちが直接グローブを触れるようにと、6年生の教室から順次送っていき、本日、いよいよ我が2年2組の教室にもやって来ました。 すると、学年主任の先生から、いくつかの注意点を告げられました。 ・グローブを触る時間は一人30秒 ・右手用(大)、右手用(小)、左手用と3種類のグローブがあるが、どれを触れるかを子どもは選べない ・汚れた手で触らない どれも教師視点からは、よくわかります。 3つしかないグ