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2022年8月の記事一覧
書店を始めます~好きなものを好きっていうのって怖いけど~
はじめまして。toki books 〔トキブックス〕と申します。
アドレスは本の街神保町、だけれどもWEB書店としてスタートします。
本屋開業はずっと夢だった…というわけではないのです。
ただずっと本(本と漫画と雑誌)とともに人生を歩んできました。
そしてこと本に関しては、とてもツイているのではないかと自負しています。
必要な時に、必要なタイミングで、まるで偶然のように出会ってくれた本たちは、
読書に対する姿勢を考えさせられた本【徒然読書51】
本を本当に読み切った、自分の糧にした。
そういう本はなかなかないと思います。
速読法とかがよく売られていますけれど、その逆の熟読法ももっとクローズアップされてもいい。
ひとつひとつの文章に自分の知識や経験を総動員して「読める」ようになりたい。
この本は速読などとても出来ない。
そう思わされた本です。
著者はもう30年ほど前に亡くなられていますけれど、経済学と社会科学を専門にされた方です。
5周年記念作『いつもの木曜日』
8月26日は、私にとってとても大切な日です。
どの日をデビュー日とするかは人それぞれだと思いますが、私は『木曜日にはココアを』の発売日としているので、私の作家としての誕生日なのです。
おかげさまで、今日、無事に5周年を迎えました。
たくさんの方々の支えでここまで書き続けてこられたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
そして今日、『いつもの木曜日』が宝島社より発売となりました。
『木曜日にはココ
小泉八雲とセツが描いた日本の民話(島根・松江)
第1章 小泉セツの生き方に触れる武家屋敷が軒を連ねる松江の塩見縄手には、セツと八雲が暮らした家、2人の貴重な展示品が並ぶ館があります。セツとはどんな人だったのでしょうか。
鬱蒼とした森の中、薄紙で作った舟に硬貨を一枚載せ、鏡のように澄み切った池の水面に、静かに浮かべる。若き小泉セツと2人の女友達は、その舟の様子をじっと見守っていた。池に浮かべた舟が早く沈めば早く縁に恵まれる。近くで沈めば近くに
これから書き手をめざす人へのメッセージ(小説家・藤野可織)―文芸領域リレーエッセイ①
2023年度に新設する文芸領域への入学を検討する「作家志望者」「制作志望者」へのエールとして、作家、編集者、評論家の方がリレーエッセイとしてお届けします。
今回は文芸領域の教員で小説家の藤野可織さんのエッセイをご紹介します。
藤野 可織(ふじの・かおり)
京都市生まれ。同志社大学大学院修士課程修了。2006年「いやしい鳥」(『いやしい鳥』河出文庫)で第103回文學界新人賞を受賞し、作家デビュ
「ゲイであることにはかわりないけど結婚も考える」
「今年で23歳になったよ。まわりの友達は、結婚したり、自分の家を建てている人が多い。でも、僕はゲイだから結婚は難しいし、家族のために送金しなければいけないから、自分の家も建てられない。あまり考えないようにはしているけど、正直かなり焦りを感じる」そう話してくれたのは、いつものオンライン英会話の先生。2年前まで歩き方も話し方も女子っぽかった先生は、普通の成人男性のようになっていました。その理由は……。
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