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「変な英語教師」の日常

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「変」というと語弊があると思うのですが、インパクトをとって「変」という言葉を使っています。子どもたちからも「先生って変」って言われます。これは「変わってる」って意味だと思います。…
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2023年1月の記事一覧

人生のやり直し

人生のやり直し

 最近好んで観たり読んだりする映画や本の中には、過去に重いものを背負っていて気持ちがそこから抜け出せないままに今を生きている人が描かれている。タイムリーなことに(私がそれを求めているのか)twitterにも同じ様なことが呟かれていて、いろいろな人の目から見た「人生のやり直し」や「過去の精算」を目にすることが増えた。

 そこで残ったのは「無しにすることは出来ない」ということだ。
過去に壮絶ないじめ

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次から次へと...

次から次へと...

 スピーキングテストって、正直難しいんです。
英語の面接担当してると「この子、英語を話してる」って思える子は50人に一人いるかいないか。後は覚えてきたこと喋ってるだけ。
会話は成り立ってるけど、「使えている」感はゼロ。
見た感じ話せてるし結果は合格だけど、それはテスト用の技術に感じられて仕方ない。
 私は教える側でもあるから、そのコツを教えるのは簡単。それも知ってるから、この「スピーキングテスト」

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英語教育の迷走

英語教育の迷走

面白い記事を見つけたのでシェア。

おんもしろい!
英語教育。子どもたちがそれに振り回されたり否定されたりしていることに腹が立っているので、今日はこれに乗っけてみる。

『英語ってね、英語ってね、そういうもんじゃないんだよね〜』と言いたいけど、その前に。面白い言葉がいっぱいだったので引っ張り出してみた↓

 面白すぎる。オブラートからかなりはみ出てる感はあるけど、それが嬉しい。

 そう。英語教育

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「失敗させない」んじゃなくて、「した時どうするか」じゃない?

「失敗させない」んじゃなくて、「した時どうするか」じゃない?

子どもたちが小さい頃、時々「学校のプリントが無くなっちゃった〜!」と泣いていた。「ノープロブレーム、こうすれば大丈夫」と、元のプリントを真似て一緒にせっせとプリントに似た物を作っていた…

 …そして数年後。「あ〜!〜の申込書が無い〜!」と言う私に子どもたちが冷静に「作ればいいじゃんっ!」うむ、なるほど。ブーメランみたいに返ってくるもんだな。

 お茶碗割るのも、お味噌汁こぼすのも、仕方ない。でも

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対話の練習

対話の練習

着地点のない対話って大好物。

なぜかどっちかの意見に合わせようとか着地点を決めるから、私は学校の議論とか道徳とかが苦手だったのかも知れないな。

 ただ「違いを知る」だけの会話。楽しい。

そして子どもたちを見ていると、シェアし合っている間に少しずつその子の本当が見えてくることってある。最初乱暴で雑な話し方をしていても、少しずつ考えて本音を語り出す。話し方が上手じゃなくてもいい。でも話し続けない

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三人称の別の顔

三人称の別の顔

 英語教室。4年生から6年生のクラス。私とのお付き合いはかれこれ5年目かな。会話の多いクラスで、英語である程度の自分のことは話せる様になっている。そこで改めて人称代名詞のおさらい。
 もちろん、小学生にこんな文法的な言葉は使わない。こちらも会話の中で I とyou、heとshe、theyとwe を絵を描いたり例を出したりしながら伝えて、ざっくりと「こんな時に使うんだね」を確認。
 そこで始める。そ

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自由って

自由って

 よくよく考えたら、働き過ぎてるね...な一日。
朝から午後まで小学校で5時間授業。夕方自分の教室で2つ授業。トータル7授業。それでもなんとなく心地良いのは、きっと楽しかったからだな。「楽しい」ってすごいぞ。

 今日は4年生5クラス160人くらいと「学校の中の好きな場所」とか「ここがファミレスだったら今何食べたい?(一応既習事項 I want...の復習)」とか答えのない質問をたくさん投げかけて

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敏感さんでもそうじゃなくても

敏感さんでもそうじゃなくても

 40代で気づいた。「あ、私HSPだ」

敏感さんがしんどかったこと

 今までの生き辛さの理由がわかった。私としての辛さは「強烈な違和感」や「不安」が全人類標準装備だと思っていた為に、いつもそこにあった。みんながそれをうまくやり過ごしている中で自分だけがその違和感にずっと引っかかっていると思っていたこと。クリスマスのプレゼント交換で、誰かのプレゼントが回ってきて「ゲッ」って小さな声で言った友達を

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子どもってすごい

子どもってすごい

 私は授業中の立ち歩きはあまり気にしない。でも注意をする時は必ずきちんと理由を伝えて丁寧にお願いをする様にしている。命令ではない。

 「クラスでは、見たい人が見られて聞きたい人が聞けるようにしてくださいね」

 それがお願い。立ち歩きはOK。でももし誰かの前に立ちはだかってしまって見えなかったら、理由を言って気をつけてもらう。人の話にかぶってしまったら、ちょっと聞かせてほしいと頼む。大声でドッキ

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私の英検利用法

私の英検利用法

 これは教室のおうちの方々から「英検とは」とお尋ねがあったので、シェアするために書いてみました。もし「英検とは」と思う方がおられましたら、「こういう考え方もある」という感じでご覧ください。

 私は英検準1級を持っています。1級は?と聞かれますが、私にとって1級はマニアの世界なので、そこはもっと英語マニアになりたい願望が出てきたら取り組んでみたいと思っています。
 ではなぜ準1級かというと。日本で

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先生の本音

先生の本音

 「あのさ、昨日あんな風に叱ったけれど、いっぺんにいろんなことが起きて、先生も驚いてしまって。思わずあまり考えること無しに、叱ってしまったと思います。ごめんなさい。もっと話を聞くべきだと思ったよ」

 先生がこんな風に話す中で、更に先生を責める生徒はあまりいないと思う。私の元に届く子どもたちの声は、「先生だって忘れ物するのに、すごく怒る」とか「先生も間違えるのに絶対に謝らない」とか、そういう不満。

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ノウハウ

ノウハウ

 教育に携わるから、というよりは我が夫我が子含めて人とより良く関わりたいと思うからこそ、私は既存の「当たり前」に自分を沈めてはいけないと思う。

 内田樹さんが著書の中で「毎日歯を磨く様に」という表現を使っておられて、それがとてもしっくりきたけれど。情報に触れる時に自問自答しながら鵜呑みにしたり長いものに巻かれない様に。それを毎日繰り返している。でないと、私も若い頃の様にその波に呑まれて溺れて自分

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心の開き方

心の開き方

  Love myself という言葉や「自分らしく」なんて言葉が盛んに言われている昨今だが、本当の意味でそこに心を向けることは非常に難しい。
年を重ねれば重ねる程、自分をどこかに置いたまま周りの価値観を最優先して生きてきたそれまでの自分を否定することになるから。自分を褒め称えることも難しいけど、自分を否定することもしたくない。
そういうもんだろう。

 だからきっと自分の心の声を聞く方法を、子ど

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買ってよかったものランキング

買ってよかったものランキング

 ふと目にした誰かの何かで「買ってよかったものランキング」があって、興味深かったので私も勝手にやってみよう。
私はあまり買物をしないから、2022年縛りにしたらランキングにはならない。今までってことにしちゃおう。

5位 アイマッサージャー

 これは2022年のクリスマスに自分に贈ったプレゼント。我が家では全員が成人しつつあるので、例年恋人がサンタクロースならぬ自分自身がサンタクロース企画を実施

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