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笑ったお話

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私が声を出して笑えたものだけ、まとめています。優しくってジンとする笑いも。元気ないときに見直したいと思って集めた後味のいい笑いです。
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クリスマスに街コンでおむすびを握った話

クリスマスに街コンでおむすびを握った話

7年前の冬のことである。

クリスマスを目前に控えた街では、赤と緑の配色が増え、あらゆるものに電飾が取り付けられ、クリスマスソングがエンドレスリピートされていた。道行く人々も心なしか浮き足立っているように見えなくもない。

そんな中、私にはクリスマスの予定が何もなかった。恋人もいなければ、こういう日に遊んでくれそうな友人の当てもない。まあ別にクリスマスだからといって必ずしもイチャイチャ、またはドン

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あたくしの愛しい人

あたくしの愛しい人

私の通っていた大学はその昔、近所でお墨付きのお嬢様学校だった。平民の私が通えている事からお察しの通りだが、現在では普通の大学である。しかしそこに勤める先生は圧倒的にお嬢様育ちのそれはそれは上品な方が多かった。

その中でも私が特に大好きだった人が文学の教授、タドコロ先生だ。上品という言葉がそのまま人間になったような人で、会話では美しい日本語を巧みに操り、所作の一つひとつも実にエレガント。そしてたと

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知らんがな #荒ぶりポエム

知らんがな #荒ぶりポエム

先日の義母から届いたLINE

トイレで粗相してしまった認知症の義父と口喧嘩したとの報告

「俺はやっとらんぜ」という義父

「女は汚さない」とマジメに言い返した義母

「どう思う?」と私に聞かれても

そんなん、知らんがな

あ、いえ、お気持ちはわかりますけど

使ったからには、そうとも言い切れないような

さらに別の日には

お風呂に行きたくない義父が、下着も着替えずにそのまま布団に入ったこと

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「アイドル」と「たけのこ」どちら派ですか?の話をしようと思ったら、挽き肉女が出てきてしまった話。

「アイドル」と「たけのこ」どちら派ですか?の話をしようと思ったら、挽き肉女が出てきてしまった話。

 いや。タイトル混沌すぎない……?

「私、年末年始ずーっとビール飲んでたんだけどー」
 年始の挨拶がてら久しぶりに電話をして正月の様子を話すと、呑兵衛の友人からは期待通りの答えが返ってきた。
「あたしもー。痛風なるわー(笑)」

「そのうえ私なんて一人でカズノコ食べ尽くしたから、愈々やばい。お腹ン中カズノコだらけだわ(笑)」
 学生の頃からツッコミセンス抜群な友人の事だから、

「ニシンかよっ!

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子の日本語で、人の出世をジャマしたかもしれない話

子の日本語で、人の出世をジャマしたかもしれない話

やはり言語というものは、
日常に溶け込んでこそ体をなしていくものだとつくづく思う。

うちの娘は生後9ヶ月で日本を離れて、
息子はイギリス生まれ。

日本で生活をしたことがない。

だから、いくら日本語を机上で教えても、
人に接しないとわからない事もある。

例えば、『敬称』。

日本語の場合、呼び捨ては失礼。
お友達には「ちゃん」、
大人には「さん」をつけなさい。
でもお手紙は「様」やな。

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父親は誰だ?(いちごミルクプリン)|酒と肴 その四十九

父親は誰だ?(いちごミルクプリン)|酒と肴 その四十九

呑んだ後に食べる甘味。

嘘だらけの世の中で、数少ない真実です。近頃は季節限定ピンクのガーナと、手軽に作れるミルクプリンがお気に入り。中年の、心に秘めたるkawaii欲求を満たしてくれます。

しょうもない思いつきを画期的なアイデアと勘違いするのは、酒の酔い始め。シラフだったらそれが、「二番煎じ」どころか「出涸らし」と気付けるはずなのに、酔いが回ると忘れてしまうのは何故でしょう。

先日も閃めきと

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ここは地獄の3丁目

ここは地獄の3丁目

今、私は「地獄の3丁目」にいる。

なーんて、意味深に言ってみたけれど、

本当は『地獄の3丁目』と、夫が名付けたスターバックスでコーヒーを飲んでいるだけでありまして。

しかしながら、ここに座ってみると、
わが夫ながら、言い得て妙だと思うわけで。

なぜなら店内は、ほぼ男性のひとり客で、

本やPCを広げる人、スマホをみつめる人、
三者三様、年齢層も違うけれど、
共通項は『妻/彼女の買い物待ち』

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わたしの中で北島三郎が歌うとき

わたしの中で北島三郎が歌うとき

『我慢できなくなってからするのが、
本当の我慢』

と、歌っていたのは北島三郎だったか。

長年お世話になっている年上の友人が
仕事で一日家をあけるので、
彼女のご主人のお世話を仰せつかった。

ご主人は御年80歳の英国人紳士。
軽度のアルツハイマーを患われており、
長時間ひとりにするのは心配とのことだった。

名門大学の元教授で博識な方なので、私も話していて、とても楽しい。

そしてお世話と言っ

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過去の自分にジャイアントスイングしたい時

過去の自分にジャイアントスイングしたい時

シャワーを浴びている時とかに、
フイに思い出す過去の失態。

その時の状況が脳内で鮮明に再現され、
あーっと叫びたくなる感じ。

このような感情をなんと呼ぶのでしょうか。

思い出し笑いならぬ、思い出し恥ずかしい?
みなさんはありますか?

わたしはあります…

昨晩お風呂に浸かりながら思い出した、
私の「思い出し恥ずかしい」は、10年前のあることでした。

     *   *   *

在英日

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日本でしか伝わらない店の名前と日本でも伝わるか怪しい店の名前

日本でしか伝わらない店の名前と日本でも伝わるか怪しい店の名前

留学生の友人は最近「日本のお店の呼び方」にハマっている。
タワレコやスタバなど、もともと日本語は略語で呼んだ名前が定着するパターンも多いとは思うが、日本以外にもあるお店だとその呼び方が他の国とまったく違ったりするため、日本ならではの呼び方を聞くのが面白いのだそうだ。

「今日ものすごい名前のお店を知ったよ。ファッキンってわかる?」

「あーなるほどね...。ファーストキッチンだよね。わかるけど、私

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脱毛は恩返しにならない。

脱毛は恩返しにならない。

「絶対見るなよ?」
そう言って、障子、もしくは襖一枚隔てたところで、わざわざ織物をする鶴。

「絶対開けるなよ?」
そう言って、わざわざ玉手箱を渡す乙姫もタチが悪い。亀はどう思って浦島太郎を陸地に帰したのだろう。

なぜ助けてくれた人を、最後に失意のどん底に貶めるのか日本昔話。

「絶対押すなよ?」
そういって自ら飛び込んでいくダチョウ倶楽部は、その点、誰も絶望させない優しさがあるかもしれない。

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あれからどこを探しても見つからないマイ綾瀬

自分の美のピークを、目視したことがありますか?ピーク。すなわち頂点。
時間にしておよそ6時間。

私は、みた。自分のピークを。

27歳の時だ。
社内恋愛真っ只中だった。ホヤホヤだった。会社に行くのが、べらぼーに楽しい時期だ。

彼は2日前から東京に出張に行っていた。
2日間顔を見ていない。
その東京から電話がかかってきた。
電話の相手は、彼ではなく、ボスの方だった。
「悪いけど、明日の展示会の受

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嫌なことがあった日は「輝きながら・・・」のPVを見て徳永英明を心配しよう

嫌なことがあった日は「輝きながら・・・」のPVを見て徳永英明を心配しよう

徳永英明の「輝きながら・・・」。優しく切ないメロディと徳永英明の澄んだ歌声が織りなす至極のバラード。言わずもがなの名曲である。

しかし、この曲の第2の魅力はPVにある(最近はMVという言い方が主流だが、ここはあえてPVと呼びたい)。この世には変なPV、数あれど、こんなにも情緒不安定なPVは他にないのではなかろうか。

まずは海が広がり、波を映し出す。

そこに曲のタイトル。

「KAGAYAKI

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ジェット風船の行方

ジェット風船の行方

昨年、父が他界した。

脳梗塞で倒れ、2年間の闘病の末のことだった。今回は父の葬儀時に起きた奇跡?についてお話ししたいと思う。

まず、この話を始める前に皆さんに知っておいてもらいたい重要なことがある。

父は「悪い男」だった。

女とお金にだらしのない、私の中ではどんな小説や映画に出てくる悪い男よりもドラマティックに悪い男で遊び人だった。周囲に迷惑をかけまくるが本人はいたって楽しそうにしていた。

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