コノエミズ

*是枝瑞香(コノエダミズカ)* 英国の海辺の町で『がむしゃら』の真逆を生きてます。 不…

コノエミズ

*是枝瑞香(コノエダミズカ)* 英国の海辺の町で『がむしゃら』の真逆を生きてます。 不要になった家具に新しい命を吹き込むのがおしごと。 子供達も巣立ったところで、ちゃんと自分の機嫌を取れる人間であろうとしてます。

マガジン

  • 食べること。食べるということ。

    「食べる」ことの本質を感じた記事を集めました。

  • 教訓にしたいこと

    素敵なクリエーターさん達が書かれた中で、特に私が教訓として残したいと思った投稿を集めました。

  • 琴線に触れた言葉

    とっても個人的に読んでグッと来た、時には泣いた、そんな大切にしておきたい投稿を集めました。

  • ぬか漬け部

    • 66本

    ぬか床に関するこんなことやあんなこと。 「こんな時、どうしてる?」とほかの人に聞いてみたいことや、「聞いて聞いて、大発見!」とぜひとも報告したい発見などなど、熱烈歓迎いたします! 入部希望の方はコメント欄等でお知らせください♪ ヘッダー画像のぬか床は、清世さんが描いてくれた作品です。

  • 笑ったお話

    私が声を出して笑えたものだけ、まとめています。優しくってジンとする笑いも。元気ないときに見直したいと思って集めた後味のいい笑いです。

最近の記事

  • 固定された記事

#193 意志を持って生きるということ

私がボランティアとして働くReSTOREというお店は家具を再生させて売る地域のチャリティーだ。 ここに、洋服のお直しをしてくれるボランティアの女性がいる。セリーナ (仮名) は、ズボンの丈直しや、破れの修理をしてくれている。 お客さんがお店に持ち込んで依頼していったアイテムを引き受けて、自宅で修理を済ませてまたお店に持ってきてくれる。 セリーナが先日お店にやって来て、マネージャー達と話し込んでいた内容を後で聞くことになった。 この内容にみんなが考えさせられたという、セリー

    • #247 秋ピリカグランプリの終わりに、創作への向き合い方を考えた

      秋ピリカグランプリの受賞者が発表されてから6日が経ちました。 私はnoteが大好きです。けれど書かない時は本当に書かなくて「ほんとにまだやってるの?」と思われそうなくらい投稿にムラがあると自分でも感じています。そんな私の熱量はきっと伝わりにくいですね(自業自得。チーン) 実際はいつもいつも『書く』ことを考えながら湧いてくる言葉を書き留めています。日々時間に追われるnoterさん達のほとばしる投稿を横目に観ながら、時間がないわけでもないのに同じようにできない自分を自分が一番も

      • #246 神さまの慈悲 【秋ピリカ応募】

        「おともだちにねぇ、はねふうせんをもろぅてん」 電話口の操からこんな新しい言葉が出たことが驚きだった。『跳ねる』風船とやらを肴に会話ができるかも…と咲は仕事帰りに老人施設の母を訪ねる気になった。もっとも母がさっき言った事を憶えているとも思えないけれども‥‥ 「元気やった?」 腰を下ろした咲の目に飛び込んだのは、紙で折った風船に羽根の生えたものだった。 「跳ねるんやなくて羽根ね!」と明るく言いながらも、咲は自分の心臓の『ドキン』という音を聞いた。 あれは小学生になって間も

        • #245 夫のパンツを履いている

          このタイトルにはメタファーなど隠れていない。文字そのままの話、 私は毎日夫のパンツを履いている 私が夫のパンツを履いていることはこれを読んだ人以外誰も知らない。(ならば何故書く⁉️)  これを書くのには理由がある。 きっかけは夫が買ったパンツが微妙にきつめ、『comfortable』でなかったことだ。夫がくだんのボクサーパンツ(トランクスともいうが、デカパンではない)を差し出しながら「ミズカが履いてみるか?」と言ったのだ。 見るとそれは伸縮する生地なのだろうか、思ったより

        • 固定された記事

        #193 意志を持って生きるということ

        マガジン

        • 食べること。食べるということ。
          10本
        • 教訓にしたいこと
          32本
        • 琴線に触れた言葉
          35本
        • ぬか漬け部
          66本
        • 笑ったお話
          21本
        • 取り上げていただいた記事
          61本

        記事

          #244 忘れたことも忘れている

          とにかく忘れっぽい 何かをしようと二階あるいは階下に行き、その目的物に辿り着く前に、目に入ったことを始めてしまう。 例えばリビングルームに向かって階段を降りたところで体が自然にキッチンに行ってしまい、そういえば今晩のご飯‥‥と思いついて精米器に米を入れガシャガシャ始めてしまった。まったく意図したことではなかったが、それはそれでよい。 問題なのは何をしに階下へ行ったかなんて微塵も憶えていないことだ。 ここはどこ? 私は誰? (古いっつーの‼️) もっと言うなら注意力が散

          #244 忘れたことも忘れている

          #243 コノエミズを解剖〜『マイペースなパリピ(でも打たれ弱い)』

          私ってどういう人間なんだろう‥‥ これがあんましわからない。 それをサクサクと分かり易い例をあげて笑いと共に教えてくださった方がいる。 noteでは来月秋ピリカグランプリを主催される、我らのピリカさんだ。 先に言っておくが、私は普段から占いをそれほど信じていない。ましてや占いに書かれていたことを指針にして生きようともしていない。 そんな私がいつも、これは面白いな、なんだかとっても言い得てる、と思ってきたのがピリカさんがお話くださる個性学なのだ。 彼女の人望の厚さ、包容力

          #243 コノエミズを解剖〜『マイペースなパリピ(でも打たれ弱い)』

          #242 石が好きすぎる

          今の年齢になるまで一度も宝石に興味が湧かなかった。興味を持っていい生活水準だったことがないと言えなくもないが。 石を見て綺麗だなぁと感じるこころは持っている。ただ、多くの人が気にも留めないような石だというのがちょっと問題かもしれない。 石が好きすぎるのだ 我が家は車で五分も走れば『〇〇ビーチ』と名のつく海岸がいろいろあるので、海岸散歩の頻度が高い。さらさらの砂、細かい砂利っぽい海岸、裸足で歩くのが「痛タタタタ」となる石だらけの海岸など、隣りの〇〇ビーチに移動しただけで様変

          #242 石が好きすぎる

          #241 月がこころを動かすから

          夕方の卓球クラブの帰りに月があまりに美しくて足を止める。 ああ早く家に帰って夫に見せようと思った。 と同時にフランスに居る娘を想う。仕事に行けなくなった娘は今日、医師から一ヶ月休職せよとの指示を受け泣いたと話してくれた。 こころが疲弊していてもこの月を見て「きれいだ」と思えたらそれだけでいい。そう思って「月がきれいだよ」とメッセージを送る。 イギリスに居る次男にも「月がきれい」「月を見てキミを想ってるよ」そんなことを伝えた。 七時間の時差のある国に居る長男を想ったけど、起こし

          #241 月がこころを動かすから

          #240 フランスのキャンプ場のことやら、街散策やら その②

          フランスで2つ目のキャンプ場を後にして向かったのがモン・サン・ミッシェル。 有名なので多くは書かないが、超観光地化しているあたり、正直夫の言ったことをちゃんと聞いておけばよかったと思う。 かつては巡礼者が訪れる聖なる地だったはずだが、まずは駐車場が3時間未満の基本料金で17€。ここまで行ったら他のチョイスがないのだ。これは高い!往復しているシャトルバスも料金に含まれてはいるが、繁忙期では炎天下でバスを待つよりも歩いた方が手っ取り早く感じる人もいるだろう。シャトルバス派とハイ

          #240 フランスのキャンプ場のことやら、街散策やら その②

          #239 フランスのキャンプ場のことやら、街散策やら その①

          先日フランスのキャンプ事情について書いたら、これまで交流のなかったnoterさんからこんなコメントがいただけて感謝だ。 需要があるとも思えなかったけれども、私自身が過ぎたことを忘れていくのが淋しくて書いていた。そんなものに「非常に気になっとると」と言っていただけたとあれば、もうひと記事くらい行っちゃると!と思うたい。(方言を真似たのですがひどかったらごめんなさい😆) 結構クセになりそうなかけうどんさんの文章、是非! 今は娘夫婦と4人で家を借りて毎晩フランスワインとともに

          #239 フランスのキャンプ場のことやら、街散策やら その①

          #238 私ひとりでは絶対に成立しなかったフランスの旅

          私といえば、飛行機で行くホリデーの計画は得意だし、エージェンシーさながらの企画力に我ながら驚いたりもする。(自画自賛) それにやっと一人旅の楽しさが分かってもきた。 けれども今回のフランス旅行は夫の存在なしでは成立してない要素がたくさんある。 まずは左右反対の道路を運転すること。何もかもが逆になるので、右折や左折の時の普段の感覚を捨てないといけない。ラウンドアバウトもしかりだ。こんな技はどんくさい私には不可能である。パニックのあまり運転中ショック死するかもしれない。 かつ

          #238 私ひとりでは絶対に成立しなかったフランスの旅

          #237 《フランスのキャンプ事情》というより《私の事情》

          今回フランスへはフェリーでノルマンディー地方に渡ってきた。車ごと来たので荷物は十分に積める。移動しながら帰りはブルターニュ地方にある別の港から帰る計画だ。 我が家のホリデーは、上の2人の子どもたちが大学で家を離れた頃『子ども3人との自然の中のキャンプ』から『子ども1人と飛行機でのシティホリデー』に代わった。しょっちゅうフランスでキャンプをした頃は彼らの需要に合わせてどんどんテントのサイズが大きくなっていた。最後には真ん中で立って動けるスペースのほか、三方向に親の寝室/長女の

          #237 《フランスのキャンプ事情》というより《私の事情》

          #236 フランスでキャンプしてます 《かの国のキャンプ事情》

          私たち家族がフランスで初めてキャンプをしたのは20年以上前のことだ。 あの頃キャンプ場には朝決まった時間にパン屋さんが軽トラでやってきた。 余談になるが、無口で引っ込み思案な長女を初めて一人でバゲット2本のおつかいに出した。イヤだイヤだと言ったが大丈夫大丈夫と背中を押した。「ドゥバゲットシルヴプレ」を反芻しながら半泣きで向かった彼女だったが、バゲット2本を胸にかき抱いて戻ってきた輝いた顔が忘れられない。 大学でフランス語学科を取り21歳でパリへ渡りフランスの人と結婚までして

          #236 フランスでキャンプしてます 《かの国のキャンプ事情》

          #235 旅ログ 〜鉄ちゃん・鉄子のマネごとをしてみた〜

          先日の越後での私らしいといえば実に私らしい一日をここに綴った。有り難いことにnoteの『お酒記事まとめ』というマガジンに入れていただきました。 最高だったお宿をチェックアウトし、私がどこを通って家路に着いたのか。 普通の人ならきっと考えないであろうマニアックな経路。今日はそれをお届けしたい。電車の発着した時刻がスクリーンショットに残っていたので鉄道マニアのどなたかのために全部書き込んでみる。この旅を再現しないであろうみなさんは、そんな数字はすっ飛ばしてお読みください。 越

          #235 旅ログ 〜鉄ちゃん・鉄子のマネごとをしてみた〜

          #234 帰省ログ 〜お笑い人生劇場へようこそ〜

          実家に帰省して三晩眠ったのだが、もっと何日も居たような気がする。実家では米寿を迎えた父と、84歳の母が迎えてくれて、嬉しいし有り難いことだが、なかなか密度の高い時間を過ごさせてもらっている‥‥ 父母というのはこのふたりだ。 上の記事を書いた時から一年が経ったのだが、母のもの忘れはあの頃の比ではなくなっていた‥‥ 母は毎日せっせと忙しい。いや『思い』だけが忙しい。判断は早いが、それが思い込みになってしまい、一度変更した後でも、変更前のことをやってしまっている。 朝「A(

          #234 帰省ログ 〜お笑い人生劇場へようこそ〜

          #233 旅ログ 越後酒編 〜冒険はやってみなくちゃわからない〜

          先日の香港から間が空いてしまった。 香港ではトラムに乗ってピーク (The Peak)と呼ばれる高台に登ってハイキングコースを息子とのんびり歩いた。二人でどれだけ話しても話が尽きることがなかった。 書き出せばとめどなく想いが溢れそうだが、私自身ではなく息子のプライバシーに関わることになるのでまだここには書けない。いつか自分の心の整理がつくことを祈っている… 日本に着いてからの旅日記を書いてはいるが、その日訪ねた場所、出費や食べたものなどの記録であり、そのままここに貼っても

          #233 旅ログ 越後酒編 〜冒険はやってみなくちゃわからない〜