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旅と暮らしのエッセイ。暮らすように旅する日常 🕊

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暮らすように旅する滞在記。ADDressで、家を持たない多拠点生活をしていたときの記憶です。旅先での日々の暮らしから芽生えた感情や気付きを綴っています🕊
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#旅コラム

京都暮らしの備忘録Vol.6「観光と暮らしの間の休日」

京都暮らしの備忘録Vol.6「観光と暮らしの間の休日」

私はいま、京都のゲストハウスでプチ定住をしている。どんな暮らしをしているかというと、普通に週5で働いて、週2で休みを取るような暮らし。だから観光というよりは果てしなく「暮らし」をしているという感覚で日々暮らしている。

賃貸に住むわけではなく、かといって毎日遊んでいるわけでもない。仕事もするし普通に暮らす。そんな観光と暮らしの間で休日を楽しめるのが、プチ定住の特権だ。

そこで今日はプチ定住をして

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京都暮らしの備忘録Vol.5「非効率な伝統の虜になる」

京都暮らしの備忘録Vol.5「非効率な伝統の虜になる」

7月の後半は、祇園祭に捧げたと言っても過言ではない。期間中は祇園祭の雰囲気を味わうために山鉾のある四条烏丸のあたりへ毎日通った。そして、祇園祭が終わったいま、抜け殻になってしまっている。

なぜ、あんなにも祇園祭に惹かれたのか。2週間ほど熱を上げていたときのことを振り返ってみると、「何でも効率化できてしまう現代に、1,000年以上もの昔の伝統を必死に受け継いでいる非効率さ」に惹かれたんじゃないかな

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京都暮らしの備忘録Vol.4「祇園祭に毎日通う」

京都暮らしの備忘録Vol.4「祇園祭に毎日通う」

7月の京都、街全体がお祭り気分で浮き立っていて、その空気の中で街を歩いていると、とってもワクワクした気分になる。そして、京都で仮暮らしをしている私は、祇園祭の魅力にどっぷりと浸かってしまい、毎日のように祇園祭に通っている。

祇園祭について全然知らなかったけれど、知れば知るほど面白くなってきたので、ちゃんと祇園祭を知って楽しむことにした。毎日四条や烏丸に通って、祭りの雰囲気を存分に楽しむ、その途中

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京都暮らしの備忘録vol.3「坐禅をすることによって」

京都暮らしの備忘録vol.3「坐禅をすることによって」

こないだの土日に、京都東山にある「建仁寺」で坐禅をしてきた。坐禅中に感じた「何も考えないようにしようとする」、そんな時間の過ごし方について書いていきます。

早起きをして自分と向き合う私が坐禅を行った建仁寺は、ちょうど「そうだ、京都行こう」のCMになっている。いまは新緑が本当にきれいで、大好きなお寺。もう10回以上は参拝している。

坐禅のスタートは、6時30分。15分を2セット、そこからお経を唱

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旅とは、「あのときの私」を積み重ねること

旅とは、「あのときの私」を積み重ねること

今までしてきた旅って、いまの私にとってどんな存在なんだろう。先日、寝付けないときの暇つぶしで、昔のFacebookの投稿を遡っていて、そう思った。バイト代が貯まるたびに、航空券を取っていたあの頃の私。楽しそうに旅をしていた「あのときの私」をスマホの画面越しに眺めていて、思ったこと。

あのときの私にしかできない旅大学生の頃は、おそらく旅好きの多くの人が通る道であろうパックパッカーをしていた。いま思

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ミニマムな暮らしのために心がけている5つのこと

ミニマムな暮らしのために心がけている5つのこと

みなさんは、「年に1度のとても大きな幸せ」か「ささやかだけど毎日の小さな幸せ」どちらを感じていたいですか?

もちろん、正解はありません。大きな幸せのために頑張る人もいるし、大きな喜びを感じられなくとも日々に小さな幸せがあればいいという人もいると思う。

ちなみに私は後者の「ささやかな日々に小さな幸せを感じていたい」と思うタイプです。すなわち、ミニマムに暮らして小さな幸せをたくさん感じること。自分

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多拠点生活から、京都プチ定住生活へ

多拠点生活から、京都プチ定住生活へ

私はふだん家を持たずに旅しながら暮らす多拠点生活をしている。けれど、今日から2ヶ月間は多拠点生活を休憩して、京都でのプチ定住をスタートさせる。はじまりということで、京都プチ定住を決めた理由や想い、そして2ヶ月の京都暮らしでしたいことを綴っていこうと思う。

多拠点生活をしながら、好きな街に「プチ」定住2021年の10月から、アパートを解約して家を持たずに暮らすアドレスホッパー的な生活を続けてきた。

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「心地よさ」を紐解いて

「心地よさ」を紐解いて

海のある暮らし。私はnoteでも普段の生活でも何度も「海のある暮らしがしたい」と口にしていて、そして3年以内には海のある暮らしをきっと実現するのだけれど、とにかく海のある暮らしの私なりに感じる心地よさをこうやってしっかりと言葉に残しておきたい。ので今日はその記録です。

心地よいの正体を突きとめる静岡市駿河区用宗。私が家を持たずに旅する多拠点生活をはじめてから出会ったお気に入りの街のひとつ。用宗と

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1週間の富士山、観察日記

1週間の富士山、観察日記

5/18~5/25の1週間、富士山の麓の山梨県富士吉田市に滞在した。いま私はADDressという日本全国定額住み放題のサービスを使って、家をもたずに暮らす多拠点生活をしている。

たまたま、富士吉田に提携の拠点があったから、という温度感で足を踏み入れた。富士山が、近い。その近さと存在感に圧倒されて過ごした1週間だった。

1週間の富士山観察日記せっかく1週間いるのだから(あんまりほかにやることがな

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2022年前半、出会えてよかった本TOP10

2022年前半、出会えてよかった本TOP10

「年間100冊の本を読む」と2022年のやりたいことリストに掲げた。5月24日の段階では50冊の本を読んでいるので、目標はまずまず順調。にしても、あっというまに2022年も半分が過ぎ去ってしまった。

さらに、少しだけ寂しいのは、読んだものや感じたことは、次々に忘れていってしまうこと。そのときは感動したり「なるほどな~」って思ったりしていても、何ヶ月も経つと読んだときの自分の気持ちなんかもろくなく

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「いつでも変えられる」をお守りに

「いつでも変えられる」をお守りに

私はいま、間違いなく”不安定”な状況にいる。それは何に比べてかというと、世間のふつうと比べて、である(もちろん、普段から常に比べるわけではないのでご安心を。今回は分かりやすく表現するためにあえて比べている)。

どう不安定かというと、自分の家を持たずにふわふわと旅暮らしをしている。住む場所や拠り所がないという不安定さがある。会社員ではなくフリーランスなので、現実的に収入が不安定である。大学の友人が

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旅先での朝の時間の過ごし方・ルーティン

旅先での朝の時間の過ごし方・ルーティン

旅先での、朝の時間。ふと目が覚めたときに窓の外を見上げて青空だったら嬉しい。今日はあれもしようこれもしよう、あの場所に行こうとあれこれ考えるとワクワクする。「旅先で日常を過ごす」そんな私の朝のルーティン。

旅先で暮らす私の理想の朝時間旅をしながら暮らす、多拠点生活をしているとはいえ、私があくまで大切にしているのは、「旅先で日常を過ごす」こと。だからこそ、習慣やルーティンは欠かせない。ハプニングが

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月に1度、本の虫Dayをつくる

月に1度、本の虫Dayをつくる

本の虫Dayとは、私が勝手に名付けた、その名の通り「本の虫になる日」である。本の虫、すなわち「1日中誰にも何にもかまうことなく本を読みあさる日」。そんな日を月に1度休みを確保して、(しかも旅先で)行っている。

今日はそんな本の虫Dayをつくっていて感じることや、ちょっとしたマイルールをお話ししたい。

旅先で本を読むいま私は家を持たずに日本中を旅するように暮らす多拠点生活をしている。スーツケース

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”すでにある”ものを味わい、生活を豊かにする

”すでにある”ものを味わい、生活を豊かにする

4月に5日間、5月に1週間、茨城の大洗という場所で過ごしていた。ここでの滞在が心地よすぎたので、今回は大洗で感じた私の感情と向き合うこととする。

海も山も神社もある、大洗という小さな街東海地方に住んでいた私は、東京より北の関東、東北になじみが薄い。栃木と群馬と茨城がなんとなくどこがどこだか分からなくて、親しみもなじみも街に関する知識も全然なかった。

だから、茨城に来て驚いた。山のイメージだった

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