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壱(ICHI)
2024年11月5日 21:10
今日が終わって明日のことを考えるけど明日がくる保証はあるのかと聞かれたら明確な答えを出せず下を向いてしまう当たり前に明日がくると思っていてそこに何の疑いもなく明日を語れるのはとても幸せなことなのでしょう明日いつもの日常がくることはキセキに近くて明日私が私として生きていくことはキセキに近くてみんな知らない知らないふり見ないふり当たり前の落とし穴はすぐ近くに息を
2022年7月15日 22:41
傘をさしたところで、結局どこかは濡れてしまうから、完全に防ぐなら、全身膜で覆うしかないね。ただ、そうなると呼吸が出来なくなって、体の中を循環してる水も熱も感情も排出しないことになるから、隙間があるほうが案外生きやすいのかも。水たまりを避ける生き方をしているが、本当は思いっきり水たまりに突っ込んで、下から濡れる道を歩んでいくことに夢見てる。なにも背負わず、まわりを気にしないで先のことを心配し
2022年7月15日 19:56
綺麗に言葉を見つけて、たくさんの想いを表現したくて、あれやこれやと手を出してみるけど、結局虚無感だけが残っている状態が、私の通常運転。ほんとは、夢とか目標とかあるんだよ、こんな風になりたいってさ。その到達したい場所までが遠過ぎて、届かなくて、ごろんと横になって目を閉じた時に浮かぶ光景が、今の私を包み込んでいるようにも見えるし、真綿で首を閉めているようにも見える。生き地獄かな。小さなことか
2022年4月2日 19:24
個性とか自由とかいうわりには、無意識に当たり前と言う名の否定に引っ張られて、それが普通になっていることに気づいていないことが、何よりも怖かった雨の日の夜。自分というわりには、この世界を生きていくために仮面をつけることが、生存戦略になっていること、少しでも列からずれたら、容赦なく後ろ指をさされて、体を貫通して痛みに悶え苦しむこともあるって気づいた新月の夜。息するのも苦しいな、酸欠になりそうだけど
2022年3月29日 20:06
一つ一つこぼれていたもの、掬ってはすぐに消えて涙に変わる、薄く色づいた頬に優しく触れたかったけど、今はただ痛いだけだと言うから、伸ばした手を静かに下ろして、周りの空気の時間が止まる、時計は壊れてしまった。見えるのは白い世界、白紙のノートみたい、それはきっとなにも線がついていないもの、始まりはどちらでもいいもの、型がない無形なものね。まだ残像は見えるけど、見上げた先もずっと白い、本当は落書きでも
2022年3月27日 19:02
音がある生活が当たり前だから、まったく意識もしていなかったし、そばにいるのが正常と認識していた、だけど、些細なことで、ぼくから音が消えた、足元はぐらついて、道標がいなくなったようだった。耳に入るのは、吐き気を引き起こすような雑音だけ、砂嵐のような、ぐしゃぐしゃした、まるで、阿鼻叫喚とでも言おうか、なにもかもを逆さまにした世界、そんな中に踏み込んでみれば、ぼくそのものの存在すら忘れる、あれ、ぼくは
2022年3月25日 19:04
青い空の下には、群青のカーテンが散りばめられていて、小さな枠のなかを確認すると、ひとりひとりの呼吸が聞こえた、線路が行き交うのを横目に、大きな橋を渡り切ったら、森の中に佇む白い塔が現れる。一つの物語が終われば、またすぐ別の物語が始まり、永遠に走り続けているけど、環状線のように巡っているのかもしれない。目を描くこと、顔を描くこと、体を描くことが、一枚の紙の上で作られていくのに、何度も何度も白紙にし
2022年3月24日 09:00
今の自分が、もし本当の自分じゃないとしたら、砕けたガラスを飲み込んで、綺麗に泣けるかな、自信とかいつも砂の城のようで、風にさらされそう。ずっと、暖かい膜の中にいると、たくさんの声が聞こえてきて、どれか一つを選ばなきゃいけないから、取捨選択が大事になる、後悔しないように、今の自分じゃ見えないけど、いつかの自分が笑えるように。テーブルに並べられた、いくつもの鮮やかな花を見たら、大きく深呼吸をした、
2022年3月23日 21:10
花の中に見たことがある星があって、花びらが舞うのと同時に、その星達も弾け飛んだ、ぐるぐるぐるぐる巡って、中心には大きな光の集合体が完成、あなたの生まれた日、もう一度同じ場所に立った時は、限りない空間の中で、祝福の歌を歌います。あなたが望んだ世界になっているかな、あなたはなんでここにいて、すぐにいなくなってしまうんだろう。後ろとか前とか右とか左とか、そんなふれられない場所に
2022年3月22日 01:15
目が覚めると、目の前にはどこか見慣れたような気がする運動場、まわりは走っている音がして、それを横目に歩き出す、鉄棒とか、縁石とか、コンクリートの道路とか、踏み出した一歩は、なんだか重怠い。白衣を着た顔のない案内人、その後ろに着いて行く、校舎の端へ進んでいき、次第に日影が多くなる、死角になった瞬間に、壁に飲み込まれる。こちらを見てる、2つの影、互いに溶け合って絡み合って、こちらを見てる、睨んでい
2022年3月21日 20:30
川の向こうに誰かがいたような気がして、水流の糸が複雑な動きをしながら、わたしの足元に絡みついてきた、繋がって繋がって、心地よく、深淵の、潜れば底が見えない場所、夢に落ちる手前にある、膜に身を包まれる柔らかい感覚が、今日の朝に挨拶をする。まだ維持できているね、今も流れ続ける川は、いずれは海につながるんだろうけど、そこに着いたら、次はどこにいくんだろう。緑の服が良く似合うきみ
2022年3月20日 19:48
日曜日の夜はいつもの夜と存在が違う、隔離されているようで、知らない人と相席になるような居心地の悪さがある、きっと本当は寂しいんだ。君と目が合った瞬間、君の音が暴走した、そのひとつひとつ、拾い上げることが出来なかった、落ちた音は激しく粉砕した、踏んだらきっと根が張るくらいしみるだろうね。そんなに顔を近づけたら、無数の雑音に飲み込まれる、砂嵐の容赦ない喝采、そんなのは、飲み込んでも吐き出した、
2022年3月19日 19:47
夜がまっくらなのは、人が寄せ集まって、みんなで光を作るためなのかな、優しいあなたはそう言うのだろうけど、ぼくは、ひとりひとりが自分を見つめて、自分と手を取り合うために用意された1人部屋を作るためなんだと思っている。星は綺麗で、願いもこめたくなるけど、自分の願いすらわからないでいたら、あっという間に消えちゃうね、長々と手紙でも書いて、遠い先の星にとどけてもらうのが1番確実かもしれない。火星と土星
2022年3月17日 21:14
枝の交差点が続く中、ひたすら歩いていくと石の信号があって、右に行こうか左に行こうか、または上に行くか、いっそのこと来た道を戻るか、選択権がそちらにあるのかぼくにあるのか、その判断を誰がしてくれるのでしょうか。こんな姿になったのは、きっと、入口で待機していた警察官が、不思議がって色々聞いてきたから、途中で出会った医者が、心配して体に触れてきたから、優しい女神様は何も言ってこな