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やっぱり青が好き

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すてきな「あお」い記事を集めたキュレーションマガジン
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記事一覧

【140字/空想】輝ける青の旅立ち

【140字/空想】輝ける青の旅立ち

残されたのは飴色の手帳。
寂しさが覆いかぶさる。

大丈夫。
置いていかれたんじゃないわ。
託されたのよ。
さあ。

促されて表紙を開けば
無数の青が飛び立った。

輝きが世界を満たし、
やがて静寂を取り戻した時、
麗しい一対が私に微笑んだ。

誰の始まりも
どの始まりも
いつだってそれは、
息をのむほどに美しい。

かつて書いた中編に、青い蝶が主人公と同じくらい重要ポジションのものがあります。他

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生と死の狭間で

生と死の狭間で

吹き抜けの上の階からポールを伝って降りてくる娼婦たち。その表情は墨を落としたように暗く、覇気みたいなものが一切感じられなかった。異様な雰囲気にのまれた空間に娼婦たちは上から現れたのだ。

繊細な心を保つために娼婦たちが打つドラッグの質は徐々に落ちていき、それはゆっくりと死に近づいていることを意味している。

衣服を全て脱ぎ、ハタチにも満たない俺をステージの上から誘惑する娼婦。その光景に様々な思いが

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【ウズベキスタン】 青の都🇺🇿

【ウズベキスタン】 青の都🇺🇿

6月4日

朝、僕たちは長距離バスで青の都へ行く予定。
日本みたいにサービスエリアなどなく、街から街への間が長く売店もないかもという情報だったので、宿近くの売店で食料調達をした。

写真以外にもパンなどを買い、準備万端だ。
宿からタクシーで約30分くらいだったと思う。

今まで乗ったタクシーのほとんどが冷房がついてなく暑く、窓を開ければ熱風が吹いて、僕たちは徐々に溶けていきそうだった。

少ない情

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青い月夜 (#シロクマ文芸部)

青い月夜 (#シロクマ文芸部)

「冬の色仕掛けというのは、大抵成功してしまいます」
女は私に背を向けて、手早くニットを羽織りながら申し訳無さそうにそう言った。
女と一晩過ごしたこの部屋は真っ暗だ。
窓から差し込む、ほんの僅かな月明かりを頼りにしているわりに、女は手際よく衣服を身につけていく。
「そんなふうに言われると、僕だって少しはプライドが傷つくよ」
そうは言ってみたものの、実際は傷ついたりしていなかった。
彼女に出会い、一晩

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やっぱり「青」が好き|心象的に描いてみた|

やっぱり「青」が好き|心象的に描いてみた|

気がついてみれば
どれだけ「青」が好きなのか
ありきたりの色のような気もするけれど
やっぱり好き
好きなものを好きという心地良さ
それに気がついた時
本当の自分に出会えた気が・・・

ちょっと待った、「本当の自分に・・・」
これじゃちょっと前になっちゃうけど
YOASOBIさんの「群青」じゃないか。
耳に残っているんだろうなぁ、いい歌詞って。

でも、ほんとうに自分のnoteの絵をまとめてある

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青のカーネーション

青のカーネーション

先日、久しぶりにお花屋さんに行きました。

部屋があまりにも殺風景で、お花を飾りたいなと思ったので。

その日はなんとなく青のカーネーションに心惹かれたので、それを一輪買って帰りました。

花言葉とか全く気にせず手に取ったのですが、あとから調べたら、青のカーネーションの花言葉は「永遠の幸福」らしいです。

あなたは「永遠」って、あると思いますか。

「時間」というものがあなたと私の間から忘れ去られ

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シャウエンの青の色

シャウエンの青の色

シャウエンで3泊し 今は 「世界一の迷宮都市」 と呼ばれるフェズへ向かっている

バスで4時間半 1800円

モロッコの旧市街は迷路のようになってることが多く それがとても楽しいのだけれど、世界一の迷宮都市とは一体どんな感じなんだろう

明日が楽しみだ。


シャウエンでは1日 寒くて身体が冷えた日があって、温泉行きたいなぁ なんて、Google mapで冗談で検索してみたら、すぐ近くに銭湯と

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【ファッションの秋編】やっぱり青が好き

【ファッションの秋編】やっぱり青が好き

好きな色は、ブルー系です(^^)

ただ、色というのは、人によってかなり認識が違います。

特に青の場合、人によって感覚がかなり異なるようです。

英語で「青」と言うときは、blue の一言で済ませがちですよね。

実は、英語もいろいろな表現がありあす。

数年前は、緑がかった青を表す「teal」という色が流行っていたことがあって、ウェブなどでもよく見かけるようになっていましたね。

英語の「bl

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硬派なおばあちゃんが、なぜ髪を青く染めたのか

硬派なおばあちゃんが、なぜ髪を青く染めたのか

つい最近まで、私は実家の青森に帰っていました。

そこでは驚いたことが多数あったのですが、特に驚いたのはおばあちゃんの髪が青色になっていたことです。

確かに私は5年ほど帰っていなかったので、何かしら状況が変わっているだろうとは思っていましたが、まさか髪染めとは。

というのも、私が抱いている自分のばあちゃんのイメージは、そういった流行には乗らず、我が道を貫く硬派な人だったのです。

そんな人がま

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あかい大阪あおい東京ふゆの灯よ

あかい大阪あおい東京ふゆの灯よ

季語:冬の灯( 三冬 )現代俳句

冬の灯は、冬にともす灯のこと

あかいろの灯、あおいろの灯
個人的に受けた印象をもとに詠んだ作品です

 ◇関連記事◇

海の中へ  青の世界

海の中へ  青の世界

この暗い海の中はどうなっているんだろう。

思った瞬間に、飛び込んでしまっていた。

自分でもびっくりする行動だった。

この辺りはかなり深そうな海だ。

それにこの季節、飛び込むバカはいない。

派手な音をあげて飛び込んだ海の中。

ゆっくり目を開けると、静かな青の世界だった。

思ったほど冷たくはない。それに海面近くはかなり明るい。

今日は波が静かで海中は穏やかだ。

やがて、小さな魚たちが

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徒然雲 「あなたは水よ」

徒然雲 「あなたは水よ」

連日晴天で日中の気温もかなり上がり、昨日の電車は冷房がついていたくらいだった。

朝から雲ひとつない日が続いたが、昨日はふわふわと雲の群れがあり
朝焼けの空が美しくしばし観察。
一日どころか一瞬たりと同じ形ではない雲の動きは見飽きない。

やっぱり雲がスキ。

あっという間に明るくなるが、雲があると光が優しく風景をつつみ
時に幻想的な景色を見せてくれる。

コーヒー飲みながらの優雅に・・・というわ

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【写真詩】ピンクブルーモーニング

【写真詩】ピンクブルーモーニング

こんにちは。
ご機嫌いかがですか?
今日の朝は
とても綺麗な空色だったので
あなたに贈りたいと思って
写真を撮りました。

広がる空の下
続く風の先
今もこれからも
美しい地球で手を繋ごう。

変わりゆく毎日
煌めく心と身体
一瞬も永遠も
忘れないように時を駆けよう。