篠田節子「クロワッサン」 50代から60代後半にかけては家族の問題がのしかかってくる年代だと思うんです。親の介護、夫の介護、経済的な問題など、孤軍奮闘して押しつぶされそうになることも。そんな時に、自分を解放することも重要です。少しでいいから自分の時間を作り出して。あとは健康維持。
篠田節子「クロワッサン」より 心やメンタルの不調の根っこには、身体的な問題が潜んでいるのではないでしょうか。そろそろ寝ろとか、水分を取れとか体はちゃんと正しい命令を下しているのに(略)自分の体には敬意を払って、ちゃんと言ってることに耳を傾けようね、と思います。
インドとチベットの間に位置する空想の小国へ、主人公は美しすぎる宗教美術を求めて密入国する。目の当たりにしたのは、革命と内紛。次々展開される政治思想の揺れ動きが秀逸。骨太で重厚だけど文章が饒舌でスラスラ理解できる。学生の頃から忘れていた楽しみを思い出させてくれた。素晴らしい小説です
16 篠田節子『女たちのジハード』 お気に入りの作品!5人のOLが人生を切り開いてく。特にカッコよくて好きなのが康子。「やればできるのよ。いつも辛いことばかり思い出して後ろ向きに生きてちゃだめ。理由なんてどうだっていい。今やってることを一つ一つカタをつけて実績作っていかなくちゃ」