マロンと駒
読書日記
映画とドラマの日記
思い出日記
お昼休みに書店で、阿川佐和子さんの著書『ないもの ねだるな』を手に取り、偶然開いたページを立ち読みしていたところ、ご自身の遅刻にまつわるエッセイが掲載されていた。 読んでいるうちに、中学時代のある同級生が遅刻した朝のことを思い出した。 彼女とは、中学3年間一緒のクラスだった。彼女は非常に優秀で、成績は常に上位3番以内にいた。中1での初めての定期試験で、彼女は国語と数学が100点だったのを、今でも憶えている。 難しい内容でも、せいぜい2回も聞けば理解する能力を持っていて、
時々、外国土産を頂戴する。 それらは口紅、チョコレートなど多岐にわたる。 最近、ハンドクリームを頂いた。 早速使ってみたところ「何の香り?」と聞かれてしまった。 外国製のためか、国内のものより香りが強かったようだ。 強い香りが苦手な人もいるので、職場での使用は控えることにした。 『自宅用に…』と最初は思ったが、何か他に使い道はないものかと検索してみたところ、ハンドクリームには本来の使い方以外にも、意外な使い方がいくつかあることが判明。 ・クレンジング ・保湿パッ
遂に終わってしまった…14年にかけて連載が続いていた漫画『夢の雫、黄金の鳥籠』完結。 まだしばらく続くと思っていたが… 終わりはいつも突然やって来る。 オスマン帝国を舞台に歴史を紐解き、物語を彩るかのように描かれている恋愛漫画。 似た者同士で相思相愛だった二人が、次の皇帝の座を巡り、お互いを死に追いやるようになっていくハラハラさせられる過程。 そして時々、ヒントのように現れる次の皇帝が誰かを示す場面。 自分の暗殺計画を陰で聞いてしまった時の気持ちはいかに? 漫画
先日、書店で『失われた岬』(著者: 篠田 節子先生)を発見! この書籍、実は2年前に出版されているが、ハードカバーでとても重く、単行本になるのをずっと待っていたのだ。 篠田先生の書くお話は、人間というものを深く洞察しており、読後感は重く感じることが多い。 一言ではとても言い表せない内面や感情を紐解きながら進んでいく物語に、毎回惹きこまれる。 先が読みたくなりページを繰る手が止まらなくなる一方で、一呼吸置き、途中で中断したり…そんなことを繰り返しつつ、ゆっくりと読み進め
一口飲むと、ミルクとコーヒーの味がフワッと広がり、余韻を残しながらスッと消えてゆく。 異例のヒットを飛ばしているという千葉発のコーヒー牛乳『ミルクの束縛』。 先日ようやく、職場近くのファミリーマートで発見! どこか懐かしさを感じる優しい甘さ。 ゆっくり味わいながら、惜しみつつ楽しむ。 苦境にあえぐ酪農業界を救いたいとの思いから生まれたというこの商品。 少子化の影響もあり、消費量が減っている牛乳に目を向けて貰おうと開発に取り組んだという。 商品の名前に工夫を凝らし、パ
新しい世界との出会いは不思議な縁。 少しでも気持ちが動いたら、それはきっと運命の合図。 イギリスの炭鉱町でボクシングを習っていた少年が、偶然目にした隣のバレエ教室に魅了され、少女たちに混ざって練習し、バレエの世界に足を踏み入れていく物語。 映画『リトル・ダンサー』(2000年 イギリス 原題:BILLY ELLIOT)。 主人公ビリーが、ロイヤル・バレエ団で一流のバレエダンサーに成長するまでを描いた作品。 今では男性バレエダンサーも大勢いるが、1980年代が舞台の作中で
混雑する列車内。 同じような真っ赤なベールで顔を隠した花嫁たち。 やがて降りる駅に到着し、違う花嫁の手を引いて、実家に着いたら大騒ぎ! 花婿の勘違いが引き起こした花嫁の取り違い。 一方で、列車に取り残されてしまった方の花嫁の運命は… 映画『花嫁はどこへ?』(2023年 インド) 花婿に恋愛し、幸せな結婚を夢見て自ら嫁ぐことを望む花嫁プール。 一方で、優秀な成績を収め、さらに上の学校に進学し、農業を学ぶことを希望しながら、親が決めた相手に後家として嫁がされることになった
アラスカの収容所から脱走した2人の囚人。 迫り来る追っ手を振り払い、やれやれと乗り込んだ貨物列車は、止めることの出来ない鉄の塊と化した暴走列車だった… 映画『暴走機関車』(原題:Runaway Train 1985年 アメリカ) この列車内の女性乗務員と2人の囚人。 列車がどんどん加速し、もはや止める術はなく、谷に転落して死を待つのみの極限状態に置かれ、精神的に追い詰められていく3人。 喧嘩を始めた囚人2人に対し、女性が思わず叫ぶ。 「ケダモノ!」 それに対す
相次ぐチョコレート菓子の値上げ。 カカオ豆の産地、西アフリカのコートジボワールとガーナにおける昨年夏から冬にかけての異常気象と病害などで、カカオ豆の収穫が激減したためという。 チョコレートで思い出したのが映画『Chocolat』(2000年 アメリカ)。 古い伝統としきたりに支配されたフランスの小さな村に、北風とともにやってきた母娘がこの村に住みチョコレート店を開業する物語。 ただ美味しいだけでなく、頑なな心を溶かし、食べた人を幸せにする不思議な力を持つこのお店のチョ
食欲の秋 読書の秋 運動の秋 そして芸術の秋 美術館は静かに作品を鑑賞し、芸術に浸る場所。 そんな本来の姿とは正反対の場面を見たことがある。 それは映画『THE DA VINCI CODE』(2006年 アメリカ)で、ルーブル美術館の中を猛ダッシュしているシーン。 閉館時刻が迫り、次々と自動的に閉じていく扉をかいくぐりながら出口を目指して走り続ける場面だったと記憶している。 ルーブル美術館に行ったことはないが、このシーンにハラハラしながらも、映像で見た限りではかなり
秋は運動会のシーズン。 春に開催する学校もあるが、私の中ではやはり運動会は秋のイメージが強い。 運動会や遠足といえば、思い浮かべるのはお弁当。 お弁当には楽しい思い出が多いが、つらい思い出もある。 それは、うっかり落としてしまうなどして、食べられなくなってしまったお弁当。 台無しにしてしまったお弁当のことは、どうしても母に言えなかった…。 子どもの頃に読んだ作品『ごめんねが いえなくて』。 今でも憶えているのは、主人公の小学生の女の子が、遠足に持って行ったお弁当を台無
2か月前、照り付ける太陽の元、遮るものがない炎天下で懸命に咲く紫陽花の姿を記事にした。 その紫陽花が咲く道を2か月ぶりに歩くと、あの時の紫陽花が、ヘッダー画像のようになっていた。 相変わらず暑いことに変わりはないが、紫陽花の時期は過ぎている。 花こそ咲いていないが、綺麗に手入れがされ、夕方にはいくらか秋風が感じられるようになり、紫陽花がホッとしているように見えた。 来年の夏には、直射日光から護ってくれる大きな木が傍にあったら良いのに…と思わず立ち止まる。 『また来年
「少し会わないと人見知りになっちゃう…」 以前ラジオを聴いていたら、ラジオパーソナリティが自身の人間関係について語っていた。 ドラマなどで共演し、せっかく親しくなったのに、2・3ヶ月ぶりに再会したら目をそらされ、よそよそしい態度をとられたという経験談だった。 その人はラジオ以外でも活躍している有名人だが、その人でもそんな経験があるのかと思いながら聴いていた。 仕事で知り会った人というのは、転職などで職場を離れた後、偶然道などで再会した時に『どうしたものか…』ととっさに
以前読んだ『エルメスの道』という漫画。 小さな馬具工房から始まり、時代の移り変わりとともに、その技術を財布やスカーフなどの小物に生かし、世界のエルメスに至るまでを描いた作品。 ブランド物に興味はないが、この漫画はとても面白かった。 この話を母にしたところ、何と!1つだけエルメスのバッグが自宅にあると言う。 以前付き合いで、セールで購入したというそのバッグを早速見せて貰ったところ、とても重厚で、服装も合わせないとバッグだけが浮いてしまう。 エルメスにしてはお手頃価格だ
「私はこの街が真っ赤な炎で包まれたのを、この目で見たんです。あんなに恐いものはありませんでした。」 私が小学生の頃、少数だったが戦争体験のある先生がまだいた。 今思うと、貴重な語り部だ。 そのうちの先生の1人が、全校集会か何かで語ってくれたお話の一部が冒頭の言葉だ。 実際に戦争を経験した人の話だけに迫力があったからこそ、今でも憶えているのかも知れない。 他の先生が「あの先生はこの学校に一番長くいて、戦争のこともよくご存じなんだよ。」と言ってたことがあった。 小学校で
『一年中、同じ季節だとしたらどれを選びますか?』というアンケートをネットで見かけた。 春夏秋冬の1つを選ぶ形式だったが、迷わず春か秋を選んでしまう。 夏になると『この暑さを真冬までとっておきたい』と思うのは毎年のこと。 真夏の厳しい暑さと真冬の厳しい寒さ。 2つを混ぜ合わせたら、過ごしやすい理想的な季節になるかも知れない。 以前、東北のあるお宅で、地下の巨大な倉庫に大量の雪が押し込んであるのをTVで見た。 真冬に積もった雪を詰め込んだという。 真夏になり、その倉