文学+WEB版

文芸批評と文学研究の雑誌『文学+』 運営「凡庸の会」、3号刊行中。 WEB版は中沢エク…

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文芸批評と文学研究の雑誌『文学+』 運営「凡庸の会」、3号刊行中。 WEB版は中沢エクセルシオール忠之が運営。 連絡はbonyou.org@gmail.com 雑誌の購入はTwitterのプロフィール欄から是非! https://twitter.com/bungakuplus

最近の記事

干さオレ~四ツ谷怪談篇~(第四回)

文芸時評・10月 荒木優太 将棋と文学研究会にお呼ばれして合同合評会に参加してきた。合同というのは近世の滝沢馬琴から戦後の澁澤龍彥にいたるまでの将棋文学を集めた『将棋と文学セレクション』(秀明大学出版会)と等身大の文豪の素顔が見えるエッセイアンソロジー『文豪悶悶日記』(住本麻子との共著、自由国民社)の二著のことである。近代文学のアンソロジーが裏テーマといったところか。  ゲストということでおだてられたせいか、現在編纂中のプロレタリア文学アンソロジーの計画やら、そのほか馬鹿なこ

    • 生きながらえてしまっている私(ら)のための創造行為

      【書評】山本浩貴『新たな距離』 評者:渡辺健一郎  この書評依頼をもらった三週間ほど後の6月上旬、はじめて子どもが生まれました。「父としての実感」的な何事かは、ご多分に漏れずしばらくなかったわけですが(役所の書類の続柄に「父」と書かされるときには「ああそうなのか」と思わざるを得ないにしても)、そりゃ当たり前か、ほんらい「実感」とは意識にのぼってこないもののことを言うはずで、「実感がない(と思っている)」状態というのはトートロジーでしかなく、「実感がある」場合には実感のある/

      • 渡辺健一郎×小峰ひずみ 往復書簡(第四回)

        チンピラ礼賛でいいのか?――『悪口論』で試みた幾つかのこと  小峰ひずみ渡辺健一郎 さま Ⅰ 悪口論について  去年の九月にあなたの書簡を受け取ってますから、もう一年が経ちます。かなり返信が遅れました。この度は不義理なことをしてしまって申し訳ありません。しかし、このような挨拶も先日関西を中心に活躍する劇団「不労社」の公演「悪態Q」のアフタートークで共演した折にお話ししましたね。したがって、下手な言い訳は済んだものとして、さっそく本題に入っていこうと思います。  渡辺さんに

        • 『情況』は国家か?――トランスジェンダー特集と「言論の自由」をめぐる走り書き

          【評論】小峰ひずみ ある雑誌の特集が炎上し、しかも特集外の欄に記事を寄稿していたとき、いったいどうするべきでしょうか。ほおっておく。それも可能です。しかし、今回の特集の記事を取捨選択する権限を持っていた塩野谷恭輔さんは友達だ。少なくとも、いくつかの対立を確認し合う知り合いではある。加えて、こちらの持ち込み記事を無理言って組み込んでくださった恩がある。また、正直に述べると、私は新刊『悪口論 脅しと嘲笑に対抗する技術』をまともに取り上げてくださるのは、「変革のための総合誌」(左翼

        干さオレ~四ツ谷怪談篇~(第四回)

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        • 2022年9・10月の記事
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        • 2022年6・7月の記事
          6本
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        • 2022年11月の記事
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        • 2022年8月の記事
          5本
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          干さオレ~四ツ谷怪談篇~(第三回)

          文芸時評・9月 荒木優太 舞台裏をこぼすようだが、『文藝』を読むタイミングをひと月ずらしてみた。季刊『文藝』がでる月は経験上ほかに読むべきものが多くなりがちで、結果ストレスが蓄積、自分のなかで好奇心が死に絶えることに気づいた。数をこなせばこなすほどよい時評ができる……というわけではない。わっびっくり、でしょ? 四年やってやっと分かった。  というわけで、安堂ホセ『DTОPIA』(文藝)を面白く読んだ。南の島に各国の美男美女を集めて恋愛ゲームをさせる配信番組に、日本人とポリネシ

          干さオレ~四ツ谷怪談篇~(第三回)

          干さオレ~四ツ谷怪談篇~(第二回)

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          シュルレアリスムの手帖 第二回

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          シュルレアリスムの手帖 第二回

          干さオレ~四ツ谷怪談篇~(第一回)

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          いちじく畑と海に、鶏マヨネーズをそえて(第一回)

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          いちじく畑と海に、鶏マヨネーズをそえて(第一回)

          逆襲の文学+

          四年目となる文学+WEB版の方針 中沢忠之 『文学+』とは、六名の中高年が仕事との掛け持ちで運営する、文学研究や文芸批評を扱う同人誌である。読み方は「ブンガクプラス」。同人名は凡庸の会。2018年からはじめてなんとか3号まで出した。4号は現在営為編集中。ここは『文学+』のWEB版である。同人誌だと刊行までに時間がかかり、機動性に欠けるので、文学周辺の時事的な話題を取り上げるために立ち上げた。  逆襲というくらいなら、かつてイケてる時期があったかというと、もちろんそんなことはな

          逆襲の文学+

          干さオレ~三軒茶屋逢瀬篇~(最終回)

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          干さオレ~三軒茶屋逢瀬篇~(第一一回)

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          シュルレアリスムの手帖 第一回

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          干さオレ~三軒茶屋逢瀬篇~(第一〇回)

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          干さオレ~三軒茶屋逢瀬篇~(第一〇回)

          考えるあゆみ(第五回)

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          考えるあゆみ(第五回)

          干さオレ~三軒茶屋逢瀬篇~(第九回)

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          干さオレ~三軒茶屋逢瀬篇~(第九回)