同志少女よ、敵を撃て/逢坂冬馬
主人公・セラフィマ(16歳)は母とともに猟をしてモスクワ近郊の小さな農村で暮らしていた。
1942年、ドイツ軍によって村を襲撃され、ただ一人生き残ったセラフィマは、続いてやってきた赤軍の女性兵士・イリーナに弟子として拾われる。
同じような境遇の女性たちの集まる訓練校で、イリーナに狙撃兵になるべく厳しい教育を受け、実戦に送られる。
死と隣り合わせの狙撃、初めは人に向けて銃を撃つことに抵抗を感じていたが、そのうち、狙った通りにフリッツ(敵のドイツ兵)を狙撃することに高揚感すら覚え