白い光がまだらに届く。その光は私の身体の輪郭をすっと撫で、優しく縁どっていく。来週からは連日雨の予報だが、今は小休止といったところだろうか。大きく息を吸い込みゆっくりと吐くと、その輪郭が段々と太くくっきりしてきて、胸の奥まで暖かさが沁みてくる。よし、今日も生きていることに感謝。
頭の中に空気が入っていて内側から押し出される感覚。首の後ろが重たくて、効果音をつけるならぼーんって感じ。胃のあたりもぐるぐるしてて、おでこには一枚板が入ったようにひんやり。とりあえず横になってこのまま眠ってしまおう。今日は2時間も残業したし、きっと疲れたんだろう。おやすみ、自分。
ぼわあっとした温かさが首から背中、腰へと広がっていく。まるで体の中を流れているものが全て温かくなって、手の先や足の先まで行って帰ってくるよう。今日も一日本当にお疲れさま。私は手元の四角い光をそっと消して枕元に置いた。明日はこの子の目覚ましと共に、眩い日差しで目を覚ますのだろう。