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地球パレットのジグソーパズルと欠けたピース

「もしもそうだったら」
そう思って読んでみて貰いたいことを書きます。
もし…って書いていますが、これを真実を例えるひとつの方法だと思って書きます。

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この地球にいま77億から78億の人間がいます。
人間たちはこの世界でバラバラの土地でそれぞれ小さな繋がりで勝手に生きているように見えますが、実はこの地球にくる前は全体でひとつのパズルのような繋がりがありました。
とてもとても大きなパズルです。

それはとても美しいパズルでした。

いまみんなは自分がそのパズルの1ピースだったことは忘れています。
誰もが自分がそこで限られた命を生きるちっぽけな存在だと思っています。

誰かが特別に見えて、落ち込んだりします。
自分は何もできていないと無力感を感じたりしています。
勝ち組とか負け組とか価値をはかる人たちもいます。

でも人々は毎晩夢をみるようになります。
その夢では自分が大きなパズルのピースのひとつなのです。
あまりに大きすぎて自分の場所に立っていてはなにが描かれているのかわからないぐらいです。

ある場所は赤いし、ある場所は青い。
一言で表現できないような色合いの部分もあります。
昔作ったジグソーパズルを思い出しました。

空ばかりのところ、同じような色が集まって作りにくかったな
同じ色に見えるけど、ちょっと形が違っていたりして無理やりはめてもうまくいかないんだ
動物のは目のところとかすぐわかるから、そこから組んだりしたな・・・
パズルのピース一つ一つを見た時と、全体のパズルに入った時の印象の違いが大きいものもあったっけ
「あーこれ、ここだったんだ!」なんて最後の最後にわかったピースもあったり

ふと自分はこのパズルで何を作っているんだろう、どんな役割があるんだろうと思いました。

そこで目が覚めました。
自分はどんな使命があるんだろう、そんなことも昔考えたな。

誰かの役に立ちたい。
人を救うような、導くような大きな仕事がしたい。
みんなを勇気づけるような存在になりたい。
みんなを幸せにしたい。
笑顔にしたい。

そうだ。だから、そのためにたくさん稼がなきゃって思って・・・

自分が描いていたなりたい自分と、いまの自分の現状をみつめました。

なんか思っていたのと違うな・・・


そういえばあのパズルは本当になんのパズルなんだろう。
地球上の人間全部が集まってできているパズルだなんて・・・その人は考えます。

そうだ!神さまとかかもしれない。創造主だ。

もしそうなら・・・と再び考えます。
頭とか目のピースだといいよな。服の裾、とかよりは。
心臓の位置とかもかっこいい。
自分はずっとみんなのために頑張ってきている人間なんだから。
よし、今度同じ夢を見たら絶対に確かめよう。

そしてまた夢の中で目が覚めます。
こんどは前回より夢の中でもはっきりした感覚があります。
早速自分がどんな重要なピースの役割を与えられているか確かめます。

そこで気づくのです。
パズルが現していたものを。
それは神の絵ではありませんでした。

そこにあるものはどれも輝いてみえました。
どれも完璧に見えました。
木は根を張り、大地から水を吸い上げ、幹へと送り
太い幹は枝を支え、その先の葉は陽の光を浴び風に踊って喜びの歌を歌っていました。
花はその感謝を燦然とした輝きで現し、笑みを湛えながら次の命を紡ぐ種子が育つのを見守っていました。

その人はふと悟りました。
自分が誤っていたことを。

人間のからだにおいても、頭が優れているとか、目が重要だとかそんなことはなく、どこなら欠けてもいいということもなく全体でひとつなこと。

気づいた途端世界が拡大したように感じました。

一部の中でどれが優れているかということがないのと同じように全体でどれが優れているかということもないこと。

初めてパズルを目にした時のように
赤は様々な赤があってどれも美しく、青は様々な青があってどれも完璧でした。
黄色、紫、濃紺、萌黄、瑠璃色、名前を付けられないほどたくさんの色のピースがあり、どれ一つとして同じピースはありませんでした。

たった一つの重要なピースなどなく、無くなっても関係ないようなピースもありませんでした。この広大な宇宙的パズルで、どれかたった一つが欠けてもその絵が完成しないことをその人は知ったのです。

目を閉じて思いだしていました。

あの人さえいなければみんなが幸せだと思った瞬間のこと。それは自分が密かに胸の内で起こしたちいさな殺人だったんだ。
その人もはまらないように見えながらもちゃんとパズルの一角を構成しているピースで、そこで二つとない色で輝いているに違いないのだ―

自分の思い上がりが恥ずかしく思えました。

自分さえいなければと思った遠いあの日のこと、それを否定するために役に立つ人間になろうとしたこと―

急に襲ってきた眠気の中渦巻く記憶とともに、ひとつのピースの場所だけぽっかり穴の開いたパズルが目の奥に浮かんで消えました。


目が覚めたときいたのは現実世界の方でした。
すべてがわかったようで、それでいて何かを失ってしまったような、温かく切ない感覚とともに顔を上げると、その人はもう戻らない日常を歩みだしました。

それ以来パズルの夢を見ることはもうありませんでした。

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例えの核心だけを文字にするのと異なり、物語仕立てにするのは慣れないことで、わたしのスタイルとも違う質のものであったため難しかったです。
その難しさがそのまま文章構成の拙さに表れてしまいお恥ずかしい限りですが「いま伝えたいこと」のひとつとしてこのまま上げさせていただきます。

気づきが起こり次第加筆修正を加えていきたいと思います。
(これはわたしが元は完璧主義故、完成したものを上げようとして何も成しえない人生を延々と繰り返してきたことの反省によります。方向転換しすぎですが)

文章が上達するよう日々精進します。
お読みいただきありがとうございました。

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