不思議な自販機
耳鼻科帰り、ふらりと歩いていたら、
不思議な自販機があった。
よく見るサ◯トリーでも、C◯ca-Colaでも、キリ◯でもない、手作り感のある自販機だった。
リンツ5個入り 300円を買おうとしたが、売り切れだった。なので、色々チョコを入れました 200円を購入した。
海外製のよく知らないチョコが透明な箱に沢山
入っていた。200円の量は、超えている。
良心的で、遊び心のある自販機だと思った。
この自販機を作った人は、どんな人だろうと思いながら、チョコを口に入れた。
甘い。
甘すぎる。砂糖の塊だ。
食べ終わった頃には、甘いチョコを食べたことを後悔するのであった。
自販機の奥にある店は、チェーン店ではない
薬局で、
トイレットペーパーや、ティッシュという生活用品や、薬・サプリ、ガーゼ、サポーターと
いった商品が売られていた。
手作りの値札に、手書きで値段が書かれていた。
値段は、チェーン店より安く設定されていた。
いかにも手作り感のある店だった。一通り、
商品を見て帰ろうとしたら、
「何をお探しかね?」とお店の人に聞かれ、
「ティッシュです」と言った。
すると、ほれ。とポケットティッシュを渡してくれた。いかにも良心的な店主だった。
何も買わなかったことが申し訳なくなった。
きっと、あの店主が、あの自販機を作ったのだろうな、と思った。