一見物語風「ねえ、なんでピアス開けないの?」と聞いてくる人の話
「ねえ、なんでピアス開けないの?」
…またか。同僚のA子と話をすると必ずこの話だ。
私は今年30歳になるOL。オシャレには無頓着な方で、仕事も営業なのでパンツスーツしかクローゼットにかかっていないが、何も不自由はない。
むしろ毎日が充実していて楽しい。
同僚のA子は同い年で、入社した翌年にピアスを開けた。
大学時代からの付き合いだが、彼女は「社会人になって落ち着いたら絶対すぐピアス開ける!」と大学当初から意気込んでいて、
会うときはいつも「あれ?そんなの持ってた?」と思うくらい、頻繁にイヤリングやマグネットピアスをとっかえひっかえつけていた。
A「ピアス開けるだけで付けられるアクセサリーが格段に増えるよ」
A「他の人はみんな開けてるよ」
A「病院行けば簡単に開けてもらえるよ」
A「ねえ、なのになんでピアス開けないの?」
毎回こんな風に畳み掛けられるので、私は理由を用意しないといけない。
私「いや、金属アレルギーでさ…」
とっさに反論される。
A「金属アレルギーに対応してるのもあるよ!」
別の理由を用意しないと…
私「アクセサリーとかオシャレに興味なくてさ。イヤリングで事足りてるし」
A「アクセサリーは大事だよ!つけてるとつけてないとじゃ見た目も変わるし、何よりオシャレすると心が豊かになるよ!」
さあ、ここまで追い詰められたら打つ手がない。
私「まあ、そのうちね(苦笑)」
…といってその場をしのぎ
帰宅してから酒をあおる…
私がピアスを開けようが開けまいがお前の人生に関係ないだろうが!
なんで他人にそんなことまで口出しされなきゃいけないんだよ!
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はい、物語はここまでです。
A子はマルチ商法かなにかにハマってしまったんでしょうか?
それとも、極度の耳フェチ?で、人の耳たぶを見るとやたらと執着してしまうのでしょうか?
どちらも違います。
みなさんそろそろお分かりでしょうか。
「ピアスを開ける」を「結婚する」に置き換えてみてください。
以上!(笑)