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「記憶力、集中力、体調管理」 仕事や学習に挑みつづける人の「パワーとケア」におすすめのサプリとは?



「イチョウ葉エキス」

「高麗人参エキス」

一緒に摂ることを、おすすめいたします。

「分量」については、のちほど。


「高麗人参」という伝統的なハーブに対し、どんな印象をお持ちでしょうか?

広告から受ける印象では、「活力」へのハーブ。

オリエンタルムード、東洋の神秘。

事実、古代中国では、王族たちの貴重な「薬」であったとのこと。

活力、若さ、免疫、総合的な健康を維持することを目的として、現代でも、ある年代以上の方々から熱烈に支持される高価なハーブ。

そんな高麗人参、実はすぐれた「スマートハーブ」でもあります。

たとえば

1.記憶力・集中力など、認知機能へのサポートが期待できる。 [1,2,3,4,5] 

2.脳が健康であることを助ける。[6.7,8.9.10]

など、「知性」に関するエビデンスも、多く存在しています。

ちなみに

記憶力、集中力に関与する神経伝達物質「アセチルコリン」は、脳内で「リサイクル」されます。

その「リサイクル効率を高める」働きが、高麗人参には、期待できるかもしれません。

「Actions of ginsenoside Rb1 on choline uptake in central cholinergic nerve endings.」

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=1338897



次に、イチョウ葉エキスについて。

サプリメントでもっとも販売量の最も多いものが、「イチョウ葉エキス」なのですが、それはもっとも研究されたハーブでもあります。

たとえば、こんなエビデンス。

(a)ストレスへの抵抗力を高め、脳の健康を守る。

(b)アセチルコリンのリサイクルを助ける。[11]

下記は(a)についての具体的な記述です。

「副腎皮質のPBRの発現を減らす」

「海馬グルココルチコイド受容体のダウンレギュレーションを阻害する」


「PBR」というのは「末梢型ベンゾジアゼピン受容体」のことで、コルチゾールに関係している受容体のこと。

「コルチゾール」、これは「ストレスホルモン」などと、説明されたりもいたします。

わたしたちがストレスを感じると、「コルチゾール」が副腎から放出され、体内をめぐります。

このコルチゾールの受容体、副腎皮質に多く見られます。

イチョウ葉エキスは「コルチゾールの生産量を減らす」可能性がある、ということになります。

ひらたく申し上げるなら「ストレス感覚を抑え、”軽やかさ”をかもしだす」。


次に(b)についての記述。

「海馬の高親和性コリントランスポーターの取り込みを増加させる」

どういう意味か?

「アセチルコリンの原料であるコリンが、シナプスに取り込まれやすくなる」(ということは)

→ 「アセチルコリンの放出量が増える」

→ 「頭の回転」が、良い感じ。


では、冒頭で申し上げたイチョウ葉と高麗人参をあわせる「理由と分量」について。

「A systematic review of research investigating the physiological and psychological effects of combining Ginkgo biloba and Panax ginseng into a single treatment in humans: Implications for research design and analysis.」

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30729756/

この論文は、イチョウ葉エキスと高麗人参エキスの組み合わせについて、20歳から70歳の健常人に対する研究報告です。

256人の健常人を対象に、

●「イチョウ葉エキス 『60mg』 と高麗人参エキス 『100mg』」を 1日 2回。

または

●「イチョウ葉エキス 『120mg』 と高麗人参エキス 『200mg』」を 1日 1回。

それぞれ飲んでもらい、二重盲目プラセボコントロール研究を16週間にわたり、行う。

そして次の項目を評価。

1) 記憶の正確さ

2) 記憶の早さ

3) 集中力

4) 集中力の持続

結果

4,8、12、14週目の評価時点、すべてで記憶力に有意な改善が認められた、とのことです。


単体で飲んだ場合との比較。

イチョウ葉エキス、高麗人参エキス、それぞれ単体で飲んだ場合

一定の効果はあらわれますが、「ふたつをあわせるほうが、効果が出るまでの時間が短くなる」という結果も得られているようです。



次に「ご注意点」を申し上げます。

「高麗人参エキスが体質に合わない」ということが、ございます。

たとえば

・血圧が高めの方

・のぼせやすい方

・10代の方

・ご高齢の方

などに、高麗人参エキスが「のぼせ」や「だるさ」を生じさせることがあります。

そのような場合、かわりとなるのが「アメリカ人参」です。

高麗人参とアメリカ人参、主要な成分はおおむね同じです。

しかし、含有比率が異なり、そのちがいがそれぞれの「特徴」となってあらわれます。

伝統的な世界では

・高麗人参は「温性」と呼ばれ

・アメリカ人参は「涼性」とも呼ばれています。

高麗人参は、摂る人の「エネルギー」をサポートし

・アメリカ人参は、摂る人が「リラックス」することを助けます。

ただ、この「リラックス」は、「弛緩」というよりも「落ち着き」「冷静さ」と言ったほうがあっているかもしれません。



最後に

高麗人参に限ったことでないのですが、サプリメントの「品質」は、しっかり見極めたいものです。

たとえば「高麗人参が入っているか?」

というだけでなく、それは「どのくらいの分量」で

さらには「『成分』は、どのくらい含まれているか?」

まで、着目してはいかがでしょうか。

高麗人参なら、成分は「ジンセノサイド」あるいは「サポニン」です。

「成分量」

それが「サプリの品質」「実感」を左右するポイントでもあります。


反逆者の皆さま

お試しになられては、いかがでしょうか。

[1] Xue JF, Liu ZJ, Hu JF, Chen H, Zhang JT, Chen NH. Ginsenoside Rb1 promotes neurotransmitter release by modulating phosphorylation of synapsins through a cAMP-dependent protein kinase pathway. Brain Res. 2006 Aug 23;1106(1):91-8. Epub 2006 Jul 11.

[2] Benishin CG. Actions of ginsenoside Rb1 on choline uptake in central cholinergic nerve endings. Neurochem Int. 1992 Jul;21(1):1-5.

[3] Sloley BD, Pang PK, Huang BH, Ba F, Li FL, Benishin CG, Greenshaw AJ, Shan JJ. American ginseng extract reduces scopolamine-induced amnesia in a spatial learning task. J Psychiatry Neurosci. 1999 Nov;24(5):442-52.

[4] Abe K, Cho SI, Kitagawa I, Nishiyama N, Saito H. Differential effects of ginsenoside Rb1 and malonylginsenoside Rb1 on long-term potentiation in the dentate gyrus of rats. Brain Res. 1994 Jun 27;649(1-2):7-11.

[5] Samira MM, Attia MA, Allam M, Elwan O. Effect of the standardized Ginseng Extract G115 on the metabolism and electrical activity of the rabbit's brain. J Int Med Res. 1985;13(6):342-8.

[6] Himi T, Saito H, Nishiyama N. Effect of ginseng saponins on the survival of cerebral cortex neurons in cell cultures. Chem Pharm Bull (Tokyo). 1989 Feb;37(2):481-4.

[7] Rudakewich M, Ba F, Benishin CG. Neurotrophic and neuroprotective actions of ginsenosides Rb(1) and Rg(1). Planta Med. 2001 Aug;67(6):533-7.

[8] Kim YC, Kim SR, Markelonis GJ, Oh TH. Ginsenosides Rb1 and Rg3 protect cultured rat cortical cells from glutamate-induced neurodegeneration. J Neurosci Res. 1998 Aug 15;53(4):426-32.

[9] Kim S, Ahn K, Oh TH, Nah SY, Rhim H. Inhibitory effect of ginsenosides on NMDA receptor-mediated signals in rat hippocampal neurons. Biochem Biophys Res Commun. 2002 Aug 16;296(2):247-54.

[10] Kim S, Kim T, Ahn K, Park WK, Nah SY, Rhim H. Ginsenoside Rg3 antagonizes NMDA receptors through a glycine modulatory site in rat cultured hippocampal neurons. Biochem Biophys Res Commun. 2004 Oct 15;323(2):416-24.

[11] Ginkgo biloba extract(EGb761)and CNS functions : basic studies and clinical applications.


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