- 運営しているクリエイター
記事一覧
神の視点(内藤礼「精霊」他)
金沢21世紀美術館で開催されていた内藤礼「うつしあう創造」展に行ってきた。特に印象に残った作品について感想を以下記す(特段断りなき限り写真は筆者撮影)。
1 精霊 四方を硝子で囲まれた中庭の上方、東西に一本の紐、南北に一本の紐が緩くわたされている。紐は白く細く柔らかい。
2本の紐は風が吹くたびにふわふわ上昇し、触れ合い、擦れ合い、離れたりする。その様子から、鑑賞者は、人間同士の出会いや運命の
明るさ (岸田劉生「初夏の麦畑と石垣」)
画家の岸田劉生(1891年〜1929年)を知ったのは、中学校の美術の教科書に載っていた「麗子像」がきっかけだった。その後、この麗子像には多くのバージョンがあると知った。どの絵からも麗子への愛憎が感じられ、怖くなった僕は少し距離を取っていた。
最近、ウェブ版「美術手帖」の記事で、展示「日々を象(かたど)る」が紹介されており、そこで岸田劉生の「初夏の麦畑と石垣」という絵を知った。
「初夏の麦畑と石