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#エッセイ集

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趣味や興味のあることと、自分との間に発生する大切なもの。それを言葉にしたエッセイ集。
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#幸せ

幸せとは子供のようになること。

幸せとは子供のようになること。

幸せとは何か。なんて、答えのよく分からないこと、つい考えてしまいますよね。今ではそんなこと考える機会はあまりないんですが、10代、20代の頃はよく考えてました。

「生きる意味」と並んで、知性という厄介モノを背負いこんでしまった人間特有のテーマなんですよね、こういうの。

ピカピカのキレイな答えなんて多分どこにもないのに、少しでもスッとしたい。腑に落ちる言葉が欲しい!ってそんなこと思ってま

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「自分は何も分かってない」という情熱の世界がある。

「自分は何も分かってない」という情熱の世界がある。

社会人になって間もなく、日本酒好きの父親の影響もあり、ぼくは日本酒というお酒が好きになった。

日本酒が好きになった頃は、『真澄』『菊姫』『大七』など、とってもメジャーで、その頃住んでた近所のスーパーで簡単に手に入る「ザ・日本酒」と言える銘柄ばかり飲んでいた。

日本酒のことなんて、全然分かってなかった。

どんな酒屋さんに行けば素晴らしいお酒を求めることができて、どんなお店に行けば素晴らしい日本

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楽しさは、楽チンの反対側にある。

楽しさは、楽チンの反対側にある。

昨年初めあたりから真剣に筋トレをしてます。

筋肉は裏切ることなく、鍛えた分だけ付いてきてくれる。これはほんとに素晴らしい。

もちろん食事管理に始まり、十分な睡眠と休養(筋トレ頻度)、正しいフォームやメニューの検討等々、筋肉をしっかり成長させる前提は色々とあります。

それら全ての努力が、「筋肉の成長」というわかりやすい形で目に見えるのは単純に嬉しいし楽しい。

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筋トレ

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転職して、「他人の評価」というモノサシは「納得感」に変わった。

転職して、「他人の評価」というモノサシは「納得感」に変わった。

「仕事ができない」と言われる人の中にも本当に思いやりのある方は沢山いるし、逆に「仕事のできる」人の中にも人間的には参考にしたいと思えない方も沢山いる。

仕事で結果が出ないからといって、ぼくらの人生や人間性が損なわれるべきではないし、ぼくらの人生には仕事のほかにも大切なものが沢山ある。

このような見方ができるようになったのは数年前に大企業から小さな会社へ転職してから。

大企業に入る人というのは

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心をこめて丁寧に。

心をこめて丁寧に。

手を抜くと、なんだか疲れる。

仕事でも、ヒマな時は妙に疲労感が残るし、逆に忙しく動き回ってる時の方が身体が生きている感覚がある。

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何をするにしても、全身全霊をこめてなすべきだ。
納得のできるいい結果を生み出すためにではなく、自分自身をないがしろにしないためだ。 全力で行なわなかったり、ところどころ手を抜いたり、いいかげんに行なって放置したりするのは、結局

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ぼくは、怖くて仕方ない方の道を選びました。

ぼくは、怖くて仕方ない方の道を選びました。

・「平均点の高い」「均質な」人材育成を狙った高等教育を受ける。
・出来るだけ大きな会社に入って将来を安泰に過ごす。

もう20年以上前の話だ。

こんなギチギチの狭い価値観の上に築かれたレールの上を行くこと、それが日本社会での成功体験とされていた。改めて言葉に起こしてみて、時代は大きく変わったと実感する。

かく言うぼくも、そのレールの上をひた走っていた。人よりも「早く」「効率的に」「上手

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書くことは自分を大切にすること。言葉を探すことに意味がある。

昨日、久々にまとまった量の文章を書いて思いました。

やはり、文章というものは自分に向けて書いてるんだってこと。

小学生の時、何気なく書いた作文やその題名を先生に幾度か褒められて以来、書くことが好き。

ぴったりの言葉を探すという作業がまず好きだし、その後の推敲作業もリアルな手触り感が好き。

言葉を探すことそれ自体に意味がある書くという行為は、その時の「自分」をある枠組みで切り取って記

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大切なのは子供に戻ること。感性に生きること。

大切なのは子供に戻ること。感性に生きること。

ぼくには小学生の娘がいます。

子供って「今」「目の前」を一生懸命生きていて、それをほんとに分かりやすい形で表現してくれるんですね。

その純粋な姿に教えられることが、ほんとに多くて。

子供は生きるお手本自分の興味のむくこと、目の前で自分の感じていることが全て。

あれがしたい、これがしたい。ヤなことは絶対にしない。今すぐアイスが食べたい、今日は寝る前に絶対テレビが見たい、片付けなんてしない、謝

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誰かの喜ぶ顔は、自分の「ほんと」の先に。

誰かの喜ぶ顔は、自分の「ほんと」の先に。

誰かの役に立ちたい、喜ぶ顔が見たい。

そう感じる時、思いは溢れる。
言葉が溢れてくる。

誰かの役に立つには、実感のこもった思いが必要だ。

プラス思考とかマイナス思考とかそういう薄っぺらい表層的なことではなく、言葉自体のプラスマイナスを言ってるのでもなく、自分の「ほんと」が込められた実感が必要だ。

「ほんと」が込められた実感を得るには自分が満たされている必要がある。

自分が

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