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2020年8月6日 12:34
20歳そこそこだったぼくはお腹を空かせていて、塩辛い焼きイワシをおかずにパサパサの白ご飯を口いっぱいに詰めて食べていた。みんな笑顔だった。笑顔の人たちと一緒に、塩漬け天日干しを焼いた、飛び上がるほど塩辛いイワシとたくさんの白ご飯でお腹を満たした。宿舎の地下タンクに溜まった雨水を手動のポンプで一杯ずつバケツに汲み上げて、ボロボロながらその地域ではとても貴重な洗濯機に雨水を放り込んで洗濯をする。洗
2020年7月27日 16:42
自分に起こった出来事が、自分の中に染み込んで、じんわりとゆっくり発酵することで形を変えていく。そのようなプロセス無しには受け止められないこと、意味の分からないことがある。「気付く」「分かる」というのはきっとそのような時間の経過を必要としていて、それは「生きる」ことと丁度同じことだと思う。人生で発生する様々な出来事の価値、自分にとっての意味というものは後から振り返ることでしか分からない。
2020年7月12日 01:21
先日、自分の特性である繊細さをテーマに記事を書きました。小さな頃から周りの音に敏感で、人混みが苦手だったり、匂いや香りにも敏感だったこと。普段の人との会話でも、繊細さのおかげでぼくの頭の中は常に情報量が多く、今より若かった頃は息苦しさを覚えながら過ごしてきたこと。自分は人としてどこか欠落した部分があるんじゃないかって、もっと気軽に自分を表現して、もっと気楽に日常を楽しめたらいいのにって
2020年7月7日 18:15
「さけのわ」という日本酒レビューのSNSがあり、ぼくも昨年12月頃からやっています。飲んだ日本酒の味わいを記録して文章(メモ)と写真を投稿する、というのが基本的な使い方なんですが、純粋に個人的な記録用として詳細数値(日本酒度や酸度等)だけをメモする人、解説文無しで写真だけをひらすら投稿する人、その日本酒の味わいから想起される過去の記憶を辿って散文調にまとめる人、など実に多様な人がいます。
2020年7月4日 20:45
数年前に、数万人規模の大きな会社から数百人規模の小さな会社に転職しました。他人から見たら「一つの転職」に過ぎないのですが、自分にとっては人生を少し平らな場所に戻してくれた、大きな出来事だったと感じてます。今回は、この転職を機会に「素直」と「従順」、そして「違和感」をテーマに考えた思考の記録です。1.大企業時代数年前まで勤めていた従業員 数万人規模の大企業。同期入社組だけでも数百人という
2020年7月2日 23:05
赤ちゃんの頃から周りの音に敏感だった、と母親が教えてくれた。ぐっすり寝ているはずが、少しの物音でビクッと目を覚ましていたって。赤ちゃんの時のこと、さすがに覚えてないけど、「自分が繊細で敏感だ」ということはなんだかとてもよく分かります。香りや匂いにも敏感で、初めて行く国や場所では、降り立った空港や駅の様子をまずは匂いで感知している気がします。今でも洗濯物の香りを確かめたり、慣れない食材は
2020年6月17日 12:06
昨年初頭あたりから、筋トレをしてます。最近は新型コロナの影響で自粛+ジムの休業で2~3ヶ月は休んでましたが、先週あたりから徐々に再開させました。筋トレを続けるメリットというのはすぐに思い浮かぶだけでも色々とあって、自分の肉体が理想とする形に少しでも近づいていくこと、メンタルの安定、やる気、トレーニング後の爽快感とリラックス感。一番のメリットは、健康を手にできる事だと思います。心身を整え
2020年6月5日 21:27
親が子供に残せるもの。それは、将来子供が自分の子供時代を振り返った時に「自分はしっかりと親から愛された」という記憶ではないかと思う。親からしっかり愛されたという記憶が子供の自信を育む。その自信というのは、過去の成功体験といった実績に裏打ちされたものではなく、結果を残せるか分からない新たな世界に飛び込む際のベースになる「根拠のない自信」。最近、そんなことをふと考えるようになった。歳を
2020年6月3日 12:24
瞑想とかマインドフルネスとか色々とあって、呼吸を整えたり、過去でも未来でもなく「今」に意識を集中する、ってありますよね。雑念を追い払って、あるいは上手くコントロールして、「今この瞬間」に意識を集中する。ぼくも、かなり前に座禅用の丸くて分厚い座布団を用意して、呼吸を整える!とかやってました。それはそれで集中できる感覚があったし、集中することによるリラックス感もありました。ただ、特にそうい
2020年6月1日 20:42
ぼくは日本酒が好きで、その味わいに興味があり、最近は味覚について勉強しています。 栄養化学者である伏木亨さんの著書『人間は脳で食べている』(ちくま新書/2005年)という本を読んでいて考えさせられるところがあり、「普段の日本酒の利き酒において、自分は具体的に何を味わっているのか?」という点について、思うところを書いていきます。 1. 日本酒の味わいとは普段日本酒を飲んでいて感じる味
2020年5月30日 22:29
関西のど田舎で生まれ育ち、その自然の原風景こそぼくが日本酒を愛する理由の一つだ、と最近記事に書きました。歳を重ねる度に感じることがあります。それは、自然というものが、どれほど深く自分の中に埋め込まれているかということ。そして、自然に囲まれて生まれ育ち、自然の中でめいっぱい遊んだという経験と記憶が、今のぼくをどれほど肯定してくれているかということ、です。 ◇◇◇・物事が
2020年5月5日 09:12
うちにある名言・格言集みたいなのをパラパラとめくっていて、こんな名言を見つけたので、今日はその紹介です。To fly we must have resistance.(マヤ・リン/アメリカの芸術家)日本語訳は、タイトルの通りで、「飛ぶためには、抵抗が無ければならない」。空気抵抗が無ければ、鳥が空を飛べないように、人も抵抗が無ければ飛躍できない。例えば新しいことを始める際、周囲の反発や
2020年4月17日 21:12
「苦労は買ってでもしろ」って言葉、昔は説教くさいなーって思ってました。でも、歳を重ねて経験を重ねるにつれて、その言葉の重みのようなものを感じます。今でこそジムは閉まってますが、1年半ほど前から筋トレをしていて普段は週4回はジムに通ってます。苦労は買ってでもしろ、っていう世界の良さを筋トレは見事に体現してくれていて、・痛みや辛さは、ある意味でその先の成長を保証してくれていること・自分をアッ
2020年4月16日 21:33
ぼくが子供時代を過ごした関西の田舎。最近、日本酒を口にして「自然」を感じるとき、頭に浮かぶのはほぼ毎回その田舎の風景。ぼくが家族で住んでいた家は今は無く、そこには別の人が別の家を建てて住んでいます。周りの家や住んでる人はぼくの子供時代のまま。風景も同じ。田んぼと畑が広がって、雄大な山々に囲まれて。大学に入るまでそこに住んでました。ぼくが社会人になった頃、両親はもう少し便利な場所へという