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愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ『失敗の本質』/鈴木博毅
こんにちは!
「noteの本屋さん」を目指している、おすすめの本を紹介しまくる人です!
突然ですが……、
「うちの会社、なんか変だな……」
「このままだとヤバい気がする……」
そんなモヤモヤを抱えている人、いませんか?
実は、その会社の抱える問題は、70年以上前の旧日本軍と同じジレンマなのかもしれません。
そんなことを解き明かした本を今日は紹介します!
『「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ』は、鈴木博毅氏によって書かれたビジネス書です。70年後の今だからこそ学ぶべき組織論といえるでしょう。
この本は、太平洋戦争(大東亜戦争)における日本軍の失敗を分析した名著『失敗の本質』のエッセンスをわかりやすく解説し、現代日本の組織が抱える問題点にも通じる教訓を提示しています。
内容
なぜ日本軍は失敗したのか?
組織の硬直性、戦略の欠如、情報共有の不足など、日本軍が抱えていた問題点を分析
現代日本に共通する23の組織的ジレンマ
「戦略の不在」「セクショナリズム」「官僚主義」など、日本軍の失敗から学べる23の教訓を、現代日本の組織の問題点と照らし合わせて解説
「失敗の本質」から何を学ぶべきか?
失敗から学び、組織を改善するための具体的な方法論を提示
おすすめの人
会社やチームを率いるリーダー、マネージャーの方
今の組織、なんかおかしい…と感じている方
歴史の教訓を活かしたい方
ビジネス書は難しそう…とためらっている方
ここからは、内容をより詳しく解説しています。
なぜ日本軍は失敗したのか?
「失敗の本質」とは何か?
旧日本軍の組織的失敗を分析した名著『失敗の本質』の概要と、その分析手法である「組織科学」について解説
日本軍の組織文化
階級意識、精神主義、形式主義といった日本軍特有の組織文化が、どのように意思決定や情報共有を阻害したのかを具体例を挙げて説明
「戦略」不在の悲劇
目先の戦術に囚われ、全体的な戦略を見失ったことが、どのように組織の崩壊を招いたのかを分析
現代日本に共通する23の組織的ジレンマ
23のジレンマ
「戦略の不在」「セクショナリズム」「官僚主義」「情報共有の欠如」「責任の所在の曖昧さ」「精神論への依存」「変化への抵抗」「人材育成の軽視」など、日本軍の失敗から抽出された23のジレンマを、現代日本の企業や組織が抱える問題点と比較しながら解説
ジレンマの事例
それぞれのジレンマについて、現代日本の企業における具体的な事例を挙げ、読者の理解を深めるように工夫されている
「失敗の本質」から何を学ぶべきか?
失敗から学ぶ
失敗を恐れるのではなく、失敗から教訓を引き出し、組織を改善していくことの重要性を説く
組織変革のヒント
組織文化の変革、戦略的思考の導入、情報共有の促進など、組織を改善するための具体的なヒントを提示
『「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ』を読んだわたし個人の感想としては……、
良かった点
わかりやすい解説
難解な『失敗の本質』のエッセンスを、図解や具体例を交えながら、非常にわかりやすく解説しています。ビジネス書初心者でも理解しやすい内容でした
現代の組織へのアドバイス
戦前の日本軍の失敗を分析するだけでなく、現代の日本企業が抱える問題点にも触れており、組織論、リーダーシップ論としても役立つと感じました
23のジレンマの抽出
「戦略の不在」「セクショナリズム」「官僚主義」など、23のジレンマとしてまとめられていることで、具体的な問題点が明確になり、自分の組織に当てはめて考えることができました
気になった点
やや表面的かも?
『失敗の本質』をベースにしているため、個々の事例の深堀りや分析は物足りない=表層的で浅薄と感じるかもしれません。より深く知りたい場合は、『失敗の本質』を読むことをおすすめします。
精神論に偏っている部分もある
組織文化やリーダーシップについて、精神論的な記述が多く、具体的な解決策や行動指針に欠ける部分もあると感じました。
総評
全体的には、組織論、リーダーシップ論の入門書として、あるいは組織の問題点について考えるきっかけとして、非常に有益な1冊だと思います。
特に、組織の中で問題意識を持っている方や、リーダーシップを発揮したいと考えている方にはおすすめです。
ぜひ手に取って読んでみてください!
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
歴史の教訓を今に活かし、組織を改善しましょう!
【編集後記】
私たちは「すべての記事を無料で、誰にでも読めるようにすること」をモットーにしています。そのため、今後も有料記事は一切公開いたしません。もし記事に価値を感じていただけたなら、ぜひサポートいただくか、リンクから本をご購入ください。次の記事の書籍代に活用させていただきます。
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