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恋文・ラブレター

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みんなのフォトギャラリーでイラスト・画像をご利用してくださった方の記事。 そして💬コメント欄には、書ききれない熱い想いをここに綴ろうと思います。ラブ❤️レター💌といっても、同性に対…
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~12/1 青ブラ文学部お題

~12/1 青ブラ文学部お題

「内なる声に従って」というお題で、作品を書いてみませんか?

青ブラ文学部募集要項


「#青ブラ文学部」というタグをつける。可能なら、この記事を埋め込む。


「内なる声に従って」という言葉をタイトルまたは作中に用いる。


文字数800字以上5000字未満。
形式は自由です。小説でもエッセイでもかまいませんが「読み切り」にしてください。


締切2024/12/01(日) 23:59ま

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もっと美人に生まれたかったな

もっと美人に生まれたかったな

まぁ自分で言うのもなんだけど
両親には可愛く産んでくれたことを
感謝している

不細工に生まれていたならば
味わっていたかもしれない
艱難辛苦を経験せずに済んだのだから

でもね 絶対的なアイドルのような
可愛さも美しさもないのも
イヤというほど自覚している

並みの男くらいなら
落とすのは簡単なことだけれども
もっと上を目指すには足りない

もっと美人に生まれいたら
もっと才能に恵まれていたら

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前略 物書きのキミへ

前略 物書きのキミへ

手紙をありがとう。

 手紙を読んで思わず涙がこぼれそうになった。
いいタイミングで手紙をもらったよ。
三葉亭くんの言葉には作家としての苦悩や喜びが詰まっていて、手が震えたよ。

 キミの言葉にいつも心を打たれる。

 小説を書くことが宿命だと感じる気持ちを俺は分かっていないが、時々、自分が何のために書いているのか自問自答する。

「書かざるを得ない」感覚。
俺も同じように感じている。

 書くこ

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貴方の腕の中に

貴方の腕の中に

貴方の事を あきらめきれないの
毎日 貴方の事を想う
貴方の 腕の中に入れたなら
どんなに 幸せなんだろう
貴方を わたしのものには
できないのは わかってる
でも あきらめられないの
どうしたら 貴方が手に入るの
貴方の 心が欲しい 愛が欲しい
一度でいいから 貴方の腕の中へ
貴方の 鼓動が聴きたいの
貴方の 吐息を感じたい
貴方は どんなふうに
  わたしを 愛してくれるの

メイと呼ばせる女 外伝(1)

メイと呼ばせる女 外伝(1)

おひかえなすッて!
手前、生国と発しますは、
房総のさびれた漁村で生まれました。
房総、房総言いましても、恥ずかしながら小せい街と海山で育ち、
縁あって東京は新宿にたどり着きました。
柳川組の木村の兄貴に拾われ、
佐々木の兄貴の下で任侠を学んでいる
佐藤壮一と申しまㇲ。
自分、自慢じゃありませんが、頭には何もありません。
ただただ、木村の兄貴の任侠を目指していまㇲ。
人呼んで房総

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なんでもないことをドラマチックに描く

なんでもないことをドラマチックに描く

 何も起こらない、波風のない一日。
今日は心に決めた挑戦の日。

 ジムの扉で認証を受けると、深夜特有の静けさが迎えてくれた。私は体力をつける冒険に出る準備が整っていた。

 昨日は久しぶりの筋トレ。全身筋肉痛で、家事を終えたら寝ようかとも思った。

 
 1時間、歩き、走り、心臓が鼓動を速める。
心拍数が210まで上がっていく。
 汗が額を流れ、息が上がる中で身体が悲鳴を上げているのを感じる。

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note旅団に集いし冒険者仲間の皆様へー#創作大賞2025に向けて!ー

note旅団に集いし冒険者仲間の皆様へー#創作大賞2025に向けて!ー

 地球を旅する冒険者の皆様、地球で唯一の職業「元本読師」の職に就きました私、放浪の元本読師 文者 部屋美で御座います。

10月が終わりますよ!

 冒険者の皆様におかれましては、どのような10月をお過ごしでいらっしゃいましたでしょうか?

 本当に歳を取ると、月日の経つのはあっと言う間で御座います。

 ちなみに…占星術で言う所の「風の時代」。

 御存知の冒険者の皆様、おられます?

 これま

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靴職人と小さなタモリたち 〜聖夜の奇跡〜 第8054回タモリスト文学大賞#小説部門応募

靴職人と小さなタモリたち 〜聖夜の奇跡〜 第8054回タモリスト文学大賞#小説部門応募

それは何年か前のクリスマスイブのことでした。

街はクリスマスムード一色。色鮮やかな装飾やイルミネーションが施され、家族やカップルたちは笑顔で買い物を楽しんでいました。

テレビを点ければサンタクロースの格好をしたタレントさんがCMに出ておりますし、新旧のクリスマスソングが流れてくる。例年通りの祝祭ムードに世の中は満ち溢れていたのです。

しかし私はと言えば、そういう訳にはいきません。

私はオー

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短編 | あなたは神様を信じますか?

短編 | あなたは神様を信じますか?

「愛実、そろそろ出掛けますよ」

 日曜日は、いつも母と一緒に過ごしてばかりだった。
 本当は友だちの「今度の日曜日は、メグちゃんと一緒に遊びたいな」という誘いに「うん、喜んで」と言いたかった。

「お母さん、メグはね、日曜日は、お友だちと遊びに行きたいな」

「なに言ってるの?遊ぶのは学校だけでいいでしょ?わがまま言わないで。お母さんの言うことを聞いてね」

 友だちと一緒に遊びたいという私の希

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【連載小説】平々凡々な会社員が女子高生に!? vol.29 「嫉妬」

【連載小説】平々凡々な会社員が女子高生に!? vol.29 「嫉妬」

 その日の夕飯は豆腐料理だった。

 さすが、京都。ゆばもうまい。豆腐料理なんてじじくさいもの、と思っていたが、目からうろこだった。特にあんかけ豆腐が、ザクザクプルプルで絶妙な味を醸し出していた。くそう……なんかしてやられたような気分になる。

 そんな夕飯の後、風呂の時間をおいて、自由時間となる。

 松永と坂井がやって来る。この二人はホントに仲がいいんだな。

 ミキちゃんも浴衣姿で照れている

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【連作ショートショート】「ツ・チノコ 4」

【連作ショートショート】「ツ・チノコ 4」

前回のお話はこちらから。↓

麻莉亜(まりあ)は

週末になるとおじいちゃんちへ行くことにしている。

おじいちゃんは古い平屋で一人暮らし。

おばあちゃんは10年前に亡くなった。

一人で家のことは何でもできるおじいちゃん。

だが、先日、具合が悪くなり検査入院をしたところ、

末期の癌であることが判明。

余命半年。

最近は寝ていることも多い。

そこで家事を手伝うために通うことにしたのだ。

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正直、創作に嫌気がした人へ

正直、創作に嫌気がした人へ

 頭や理屈で判っていても、
心が受け入れないときがある。

 なんの慰めにもならないけど、
気分が換気できればと思い、書いてみる。

 わたしはコロナ禍にある頃、
二軒のクラブから雇われママとしてスカウトされた。理由は聞いてない。聞いても忘れた。

 その頃は皆さまもご存知のように、飲食店は大打撃に遭う最中。

「いつまでも世間は閉じてない。
やがて再開する日が来るので、そのときにお願いしたい」と

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小説の連載を始めます。

小説の連載を始めます。

noteを始めてみました。一般総合誌の編集者を長くやってきて、文章にちょっとだけ自信のあるしがない20代の若者です。

ここでは、趣味で書いている小説を中心に投稿できればと思っています。

いろんなジャンルに挑戦していきたいと思っているので、感想とか、もらえると、とてもうれしいです。

そのほかにも、自分が感じたこと、また職業柄、僕が知っていることなども、ブログと、雑誌の記事の中間くらいのノリで読

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【連作ショートショート】「ツ・チノコ 3」

【連作ショートショート】「ツ・チノコ 3」

前回のお話はこちらから。↓

双子を近所の公園で遊ばせていた琴子(ことこ)は、

ふと、双子の姿が見えないことに気づいた。

ベンチで読書に夢中になってしまっていたのだ。

キョロキョロと辺りを見回していると

「お兄ちゃーん、何これー!!」

と、下の子の声が聞こえてきた。

双子は男の子と女の子。

さくら幼稚園の年長さん。

お兄ちゃんはしっかり者で、妹の方は好奇心旺盛のお転婆さんだ。

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