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マガジン10 #読書

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本選びの偏りは悪いことか

本選びの偏りは悪いことか

僕は毎日、好きな本を読んでいる。

当たり前のことかもしれない。

学びたいこと、知りたいこと、夢や目標に対してふさわしいと思えるものを選び、手に取っている。

言わば「守備範囲」なるものがそこにはある。

しかし、こう思うこともある。

これは「偏食」ではないのかと。

以前、役に立つから本を読むのではない、という旨の記事を書いた。

好きだから、読みたいから読むのだと。

しかし、読む本を選ぶ

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安定つり合いと不安定つり合い

安定つり合いと不安定つり合い

『世界は贈与でてきている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学』

という本を今、読んでいます。
著者は近内悠太さん。
これがデビュー著作です。

この本に「二つのつり合い」という話が出てきます。

ずっと動かず静止し続ける黒いボール。
しかし、その台座は見えない。
いったい何の上に鎮座しているのかはわからない。

それが静止しているのは、ボールに働く力の合計がゼロになっているということ。

つまり

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今日の1冊 『さよなら、俺たち。』

今日の1冊 『さよなら、俺たち。』

『さよなら、俺たち。』清田隆之

結論から言います。
これは日本の全男性が読むべき本です。

一口に言ってしまえばジェンダー問題に関する本ですが、
「女性よ、もっと強くなろう!」
「立ち上がれ女子たち!」
と言ったものではなく、
男性たち、つまりは「俺たち」へ向けた1冊です。

「俺たち」が知らず知らずのうちに、
疑問にすら思わずに、
享受している数々の特権に気付きを与え、
変化を促す内容になって

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今日の1冊 『レイシズムとは何か』

今日の1冊 『レイシズムとは何か』

今週の1冊
 『レイシズムとは何か』 梁英聖

BLM運動に代表されるように、近頃頻繁に耳にするようになった『レイシズム』という言葉。

日本に住む皆さんはこう思ってませんか?
『日本は単一民族だから』
『日本には人種差別は無いから』
『対岸の火事でしょ』

それは違います。
日本には見えにくい、隠されたレイシズムが社会にこびりついています。
そして、欧米に見られるような『反レイシズム』のメカニズ

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今日の1冊 『漂泊のアーレント、戦場のヨナス』

今日の1冊 『漂泊のアーレント、戦場のヨナス』

『漂泊のアーレント 戦場のヨナス』
戸谷洋志、百木漠
慶應義塾大学出版会

学生時代親友であった2人の哲学者の人生とその思想、そして2人の間の友情を記した1冊です。

ナチス政権下のドイツを脱出し、
アメリカで再会し、欧米の哲学史、世界の戦争認識に大きな影響を与えた、
ハンナ・アーレントとハンス・ヨナス。

ナチスの幹部、ヒトラーの側近を戦後に裁いた「アイヒマン裁判」における
「凡庸悪」の分析や、

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今日の1冊 『日本の禍機』

今日の1冊 『日本の禍機』

『日本の禍機』

『世界に孤立し国運誤るなかれ』
『日本の禍機』は、1908年.
アメリカのエール大学で研究生活のほとんどを過ごした朝河貫一により、
日露戦争勝利に沸く祖国日本へ警鐘を鳴らすべく書かれたものです。

文中では、日本の満洲における外交を
「機会均等ではなく独占排他」
「領土保全ではなく主権抑圧」
と指摘し、
するどく厳しくあらゆる角度から批判しました。

第二次大戦の約30年前に、既

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今日の1冊 『アウシュヴィッツの歯科医』

今日の1冊 『アウシュヴィッツの歯科医』

今日の本紹介は、以前Instagramの方でも紹介した1冊です。

最近フランクルさんの本を読んでいることもあり、思い出したので紹介します。

『アウシュヴィッツの歯科医』
作:ベンジャミン・ジェイコブス
翻訳:上田祥士、向井和美
出版社:紀伊國屋書店

この本は、第二次大戦下のユダヤ人の迫害を生き抜いた人物のノンフィクション作品です。

当時歯科医の専門学生だった著者。

逮捕され、収容所に連行

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今日のことば 『しあわせは目標ではなく、結果にすぎない』

今日のことば 『しあわせは目標ではなく、結果にすぎない』

今日のことばは、『夜と霧』で有名な精神科医、心理学者のV.E.フランクルの著書『それでも人生にイエスと言う』からです。

フランクルを知らない人のために説明すると、第二次世界大戦下、強制収容所に収監されていたユダヤ人の1人で、
収容所から奇跡的に生還し、精神科医の観点から、強制収容所の状況を分析し、書物にまとめ発表した人物です。

そんな彼が『それでも人生にイエスと言う』の中で言っているのが、

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【再考】僕が本を読む意味と読書の機能

【再考】僕が本を読む意味と読書の機能

僕が本を読む、読書をする意味は、
好きだからです。

なぜ好きかというと、本を開けば時空を飛び越えることができるから。

オシャレな表現は辞めて真面目に説明します。

僕たち人間がコミュニケーションを取れる他者は、
基本的に
①現在生きている
②言葉が通じる
③コミュニケーションが取れる間柄である
これらの条件が満たされていなければなりませんね。

本と読書という行為は、これらの制約をいとも容易く

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「読解」読み解くとは?

「読解」読み解くとは?

読解力という言葉があります。
大学入試の現代文の試験では、主にこれが問われるかと思います。
また、「近頃の若者は読解力が…」なんてことも言われますね。

では、読解力とはいったい何でしょうか。
つまりは読み解く力のことでしょうが、
それでは読み解くとはなんでしょうか。

今回もいつものように、そもそも論、前提として当然のこととしてあまり考えてこなかったことを考えていきます。

まず、読解という言葉

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今日のことば 『遠逃現象』

今日のことば 『遠逃現象』

いま、内山節さんの
『新・幸福論「近現代の次に来るもの」』
という本を読んでいます。

その中に出てくる内山さんの造語である
『遠逃現象』
という言葉を今日はご紹介します。

この言葉は、読んで字の如し、「遠くに逃げていく」という現象のことを表します。

では、何が遠くへ逃げていくのでしょうか。
それが、この本の主題である、現代の次に来るものはいったい何なのか、
その時代に生きる者の幸福とは何か、

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今日の1冊 『深夜特急』

今日の1冊 『深夜特急』

順番が前後してしまいましたw
木曜が本紹介の日で、金曜が教育についてでした。

まあ読んでる皆さんにはどうでも良いことだと思いますので、
今日は昨日投稿するはずだった本紹介、やります。

第2回の今日は、沢木耕太郎の『深夜特急』です。
この作品は旅好きのバイブルのようなものなので、
知っている方も多いかと思います。

沢木耕太郎さんは、著名なノンフィクション作家で、
この『深夜特急』は沢木さん本人

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今日のことば 生命が地球に誕生する確率とは?

今日のことば 生命が地球に誕生する確率とは?

今週紹介する言葉は、少し長いのでタイトルには入り切りませんでした。
僕が今読んでいる「生物はなぜ死ぬのか」より、こちらの言葉です。

25メートルプールにバラバラに分解した腕時計の部品を沈め、ぐるぐるかき混ぜていたら自然に腕時計が完成し、しかも動き出す確率に等しい

これが生命が地球に誕生する確率のたとえとして、よく使われる表現だそうです。

え、それって無理じゃね?
って思いますよね。

僕たち

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今週の1冊 『モモ』

今週の1冊 『モモ』

今週の1冊と題してお送りする木曜日。
記念すべき第1回の作品は、
ミヒャエル・エンデの『モモ』です。

有名な作品なのでご存知の方も多いかと思います。

ミヒャエル・エンデは『はてしない物語』で有名な児童文学作家で、
従って『モモ』も児童書になります。

岩波書店のホームページには、こう紹介されています。

時間どろぼうと,ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語.人間本来

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