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私の人生-About My Life

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私が書いてきた記事のうち「私の人生」にまつわる記事をまとめています。
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#エッセイ部門

【自己紹介】私の人生のもくじ

【自己紹介】私の人生のもくじ

〈最終更新日:2024年5月3日〉
※筆者は現在33歳

この記事は、私の自己紹介+もくじ記事であり、フォロワーさんが100名を超えた時に書いた記念記事です。31歳札幌の男性会社員がどんな人生を歩んできたかについてまとめています。

記事内には、私の人生のターニングポイント記事のリンクをいくつか貼っていますので、目次代わりにも使ってみてくださいね。

[0]まずは圧倒的感謝2022年7月2日時点で

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1学期から本気出す人。

1学期から本気出す人。

人口2万人以下の小さな町で育った。

中学卒業後は札幌市内の高校に片道50分ほどかけて通った。おなじ高校に進学する地元の友だちは10人ほどいて、その中でもサトシ(仮名)というヤツは際立っていた。

サトシは中学の中でも目立つヤツ、1軍のヤツだったのだ。平安貴族みたいな顔なのに。

当時はドラマ『野ブタ。をプロデュース』が流行っていて、山Pと亀梨くん、それから堀北真希が出演していた。ドラマ内の山Pの

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4歳下の弟はトイレでウンコを爆発させる。

4歳下の弟はトイレでウンコを爆発させる。

実家で暮らしていたとき、弟が使ったあとのトイレはうんこが弾け飛んでいた。比喩ではない。本当にうんこが弾けていた。

海岸に打ち上げられた鯨にガスが溜まると大爆発を起こす。ミンククジラ、マッコウクジラ、シロナガスクジラとたくさんいるけれど、弟が使ったあとのトイレは、便器の中にウンコクジラという種類の鯨がいて、それが爆発したんじゃないかと思うほどのものだった。

ウォシュレットは私たちにとって画期的な

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小樽の鯉のぼり。

小樽の鯉のぼり。

大学生のころはこの季節が憂鬱だった。

大学には7年くらい通って結局卒業することはなかったわけで、友だちもおらず楽しみもなく。私が通った大学は小樽にあったから札幌から通うわけなんだけど、電車で約45分かかる。

小樽に向かうために札幌を出発してしばらくすると銭函という地域を通過する。ここから先は荒れる日本海沿いに線路が面していて、小樽に着くまでの間、目の前には北の日本海のパノラマが広がる。

電車

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みんなの50円玉大作戦。

みんなの50円玉大作戦。

小学校5年生のとき窓の外の景色を見ながら「あーお金ほしいわぁ。ずっち〜」と考えた。

大人になったらお金持ちになって遊んで暮らすんだ、みたいなことは考えたことはないんだけど、小学校5年生のときに「お金ほしいわぁ」と思ったのは、漫画のコナンと犬夜叉とドラゴンボールとONE PIECEを全巻ほしかったからだった。

5年生なりの知能で考えて閃いたのは、クラスにいる40人ひとりひとりから50円玉をもらえ

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忘れ物をしたら子どもにゲンコツさせる鳥。

忘れ物をしたら子どもにゲンコツさせる鳥。

幼稚園から小学校にかけてどんなことをしてたかなぁと振り返ると、詳しくは思い出せないんだけど断片的に覚えていることがある。

で、私のnoteの場合、そういう過去のエピソードを記憶のつづく限りで書くのだけど、これが結構難しい。

記憶をどれだけ辿ってもフリからオチというエピソードが成立していないものもあれば、単純な話、つぶさに思い出せないものもある。

だけど、断片的な記憶はあるわけだから、今日は小

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春が死ぬまでの話。

春が死ぬまでの話。

春に殺されそうになったことがある。

どうやって殺されそうになったかというと、左手首に噛みつかれてブンブン振り回され、それでたくさんの血が出たのだ。11歳のときだった。もうおしまいだと思った。

小学校2年生の冬に我が家にやってきた犬は、母が「早く春がくるように」ということで名前を春とした。春と書いてハル。

そういや同じ「春」という名前の登場人物が出てくる作品といえば伊坂幸太郎の『重力ピエロ』が

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外でうんこを漏らした経験がなければ、人生は語れない。

外でうんこを漏らした経験がなければ、人生は語れない。

心せよ。
この記事ではうんこが死ぬほど出てくる。

うんこというワードを書くと、上品で聡明な読者の皆様から、大いに引かれること間違いなしだが、そんなのはクソくらえ。書きたいから書く。親指がよく動く。

……ん、待って。

クソくらえという言葉って、やばくないか?





うんこは魔法の言葉。

姪っ子や甥っ子に、ひとたびこの言葉を浴びせれば、爆笑待ったなし。

「遊ぼう、遊ぼう」と言ってくる

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愛する人が、妻以外にもいる。

愛する人が、妻以外にもいる。

心から愛している人が、妻以外にもいる。

両親、2人の妹、そして弟である。

私は4人兄妹の長男だ。北海道札幌市の生まれで、育ちは人口2万人の田舎。社会に出て保険外交員として働く今、私は北海道から出ずに札幌市内に暮らしている。妻と。2人で。

私のひとつ年下の妹は、小さなころから病弱だった。小さな身体に大きな手術、その手術痕は今でも身体に残っている。

そのせいか、比較的外交的な性格の私とは対照的

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交際0日で泣きながらカルティエを買って、ひざまずいてプロポーズ。

交際0日で泣きながらカルティエを買って、ひざまずいてプロポーズ。

「あたしと付き合うってことは、
 どういうことか分かってるよね?」

札幌市内のとあるお店で、のちに妻となる彼女から真顔でそう言われたとき、私は心外であった。

営業事務として4歳上の敏腕女性を採用したはずだったのに、採用から6ヶ月後、私は彼女に愛の告白をすることになり、返す刀で言われたのが冒頭のセリフである。

【関連】社内恋愛なの?と思ったらコチラ

心外であった。

「あたしと付き合うってこ

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入社1年未満で面接官になったら、とんでもない逸材を採用できちゃった話。

入社1年未満で面接官になったら、とんでもない逸材を採用できちゃった話。

2018年の初夏、私は面接官をやっていた。この頃の私は人材系ベンチャー企業に籍を置いていたのだが、入社から1年も経たないうちに、なぜか面接官をやることになった。

その会社は本社が関東にあり、2016年に北海道に新規で支社をオープンした。ある女性社員が手を挙げ、息巻いて北海道支社を作ったまではいいものの、1年間の収穫はゼロ、つまり1社とも契約を結ぶことが叶わなかった。これが農家だったとしたらヤバい

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ティッシュ配りを光速で終わらせる元カノ。

ティッシュ配りを光速で終わらせる元カノ。

「ティッシュ配りのバイトを始めるよ」

私が20代前半の大学生の時にお付き合いをしていた歳下の彼女から、そうやって言われたから私は「ティッシュ配り!?」と少し心配になった。

この娘にティッシュ配りという過酷なアルバイトが果たして出来るんだろうか、と思ったがそんな私の心配はどこ吹く風。数日後、元カノはクソ楽しそうにティッシュ配りのバイトの話を聞かせてくれた。

「あんな簡単なバイト、ほかにないよ!

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妻は不妊治療を副業に切り替えた。

妻は不妊治療を副業に切り替えた。

「副業だと思わないと、やってられないね」

今年の春、妻からそう言われて「そうだね」と返した。私たち夫婦の結婚は2019年。結婚の1年後に不妊治療をスタートしたから、もう2年になる。私は31歳、妻は4歳歳上だから35歳だ。

「男にも原因があるっていうし、俺から先にチェックしたほうが色々といいんじゃない?」

精子の量、濃度、運動率など、不妊の原因は必ずしも女性だけにあるわけではない。妻側がさんざ

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19歳で私を出産したお母さんが書いてくれた作文。

19歳で私を出産したお母さんが書いてくれた作文。

母は18歳で私を妊娠し、19歳の秋に私を出産した。父は6歳年上だから当時24歳で、どんな出会いからそうなったのか、私は聞いたことがない。

私は長男で、下には2人の妹、1人の弟がいる。全部で4人の兄妹。歳も近くて毎日楽しかった。

その代わり、父は寝ないで働いていた。日中は家にいる母も、夜になると「お掃除の仕事があるから」と言って仕事に行っていた。私を中心に兄妹4人みんなで「行かないで」と泣きなが

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