金木犀薫り安倍川餅旨し きな粉は金の落花のごとし
早足の八月の逝く切なさは落ちし木槿の花に似てをり
俳句のようなもの5 落花には恨みなけれど憂あり 風を呼び道をふちどる落花かな 蝶の羽一振りやがて地を揺する 赤色の新星想う春の夕 落花とは君知ることのなき我が涙 路行けば落花一片君遠し
紅白の金平糖を撒き散らし何を祝うか夏の街路樹