北斎の羅漢図は右手に持った鉢から立ち上る黒雲の先に光る赤い稲光に惹かれ、応為の吉原格子先之図では提灯に隠された3つの文字にときめきを得た。父と三女が送り出した肉筆画は非常に素晴らしく重厚感がある。歌川派が薄く透けて私の目に入り込む形と成ってしまった。終わり待つ勿来関図は感慨不快。
《備忘録》 肉筆画って、言葉のニュアンスから何か生々しい絵と思ってたんだけど、 肉筆浮世絵というジャンルで いわば、浮世絵師の描く一点物の絵のことだった。 北斎が晩年に傾倒していた肉筆画とかね、迫力がヤバいよ·· 幕末期の浮世絵師で、日本画家でもある河鍋暁斎も気になる!