Piyoko-Labo

絵本ユニット・Piyoko-Laboの制作風景。メンバーは写真家・宮田雄平とイラストレ…

Piyoko-Labo

絵本ユニット・Piyoko-Laboの制作風景。メンバーは写真家・宮田雄平とイラストレーター・陽菜ひよ子。文章は宮田・絵は陽菜が担当。今後は諸々実験的な試みをしていく予定。宮田雄平 https://miyatayuhei.com/ 陽菜ひよ子 https://hiyoko.tv/

マガジン

  • 展覧会レビュー・ひよこ編

    絵本を中心に、展覧会のレビューを載せていきます

  • イラスト制作の裏側

    イラストや絵本制作について感じたことを書きます

  • Piyoko-Labo絵本原画・展示情報

    自作の絵本原画展の情報を載せます

最近の記事

ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ

ちょっと古い話だけど、2024年GWの前日に行った展示@西洋美術館。おもしろかった。 写真はないけど、ペインターFの動画のインパクトが大。たどり着く前からおどろおどろしい声が聞こえてきて。 これの前に芸大美術館で「大吉原展」を見て、へとへとに疲れていたので、ちょっと意識はもうろうとしていたけれど、コンセプトにはすごく共感した。 西洋美術館の役割とは?という話。そもそもは、貧しいアーティストの卵たちに渡航せずとも海外の作品を見ることができる場をつくりたい、ということで建て

    • 生誕120年 安井仲治展

      森山大道や土門拳も評価した写真家・安井仲治 安井仲治展、よかったです。安井さんは戦前の関西の写真家。1942年、戦中に腎不全で38歳の若さで亡くなられた人。短い生涯の中でさまざまな写真を撮っています。もちろんシュルレアリスム風の作品も。 あの森山大道氏や故・土門拳氏からも、安井さんは評価されています。 Wikipediaによれば、安井さんは「アマチュア写真家」とあります。裕福な家に生まれたアマチュア写真家といえば、2018年に京都で見たフランスの写真家・ジャック=アンリ

      • 福田美蘭展「美術って、なに?」

        名古屋で今話題の展示がこの「名古屋市美術館開館35周年記念・福田美蘭『美術って、なに?』」。なんとこの展示、名古屋市美術館のみで巡回しないというのです!マジか! 正直「うまい絵」はさんざん見て来たので、もうお腹がいっぱい。それよりは、新しい「視点」や「発想」のヒントとなるようなモノが見たい。そんなわたしたちの期待も決して裏切らない、いやむしろ、そっちの方がスゴイよ!というのがこの「福田美蘭展」なのでした。 下画像左上はロシアのプーチンさん、モディリアーニ風。ていうか、プー

        • 和田誠展ー知ってるようで知らなかった あれもそれもこれも

          愛知県の刈谷市美術館で開催していた和田誠展に行ってきました。 この展覧会のサブタイトルは「知ってるようで知らなかった あれもそれもこれも」。学校の先生でもある和田さんのお仕事に関しては、一般的に知られていることよりは知っていたつもりですが、それにしても驚きました。 和田さん、イラストレーター以外にデザインやディレクション、絵本や映画監督をされていたのは知っていましたが、作曲までされていたのには驚き! 子どもの頃からとにかくたくさんの絵を描き、授業のノートには勉強について

        ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ

        マガジン

        • 展覧会レビュー・ひよこ編
          7本
        • イラスト制作の裏側
          4本
        • Piyoko-Labo絵本原画・展示情報
          2本

        記事

          +2

          行きたい展覧会

          行きたい展覧会

          誕生65周年記念 ミッフィー展~水丸さんのおっしゃっていたこと

          Piyoko-Labo イラスト担当・陽菜ひよ子です。ようやくミッフィーの展示に行けました。 ディック・ブルーナさん(1927-2017)といえば思い出すのは、2006年に通っていた築地の学校・パレットクラブの講師でもあった亡き安西水丸さん(1942-2014)。水丸さんは口を開けば「ブルーナさん」を繰り返すほど、ブルーナさんを神とあがめておられるようでした。 グラフィックデザイナーでもあったブルーナさん。少ない色数での「シンプルな構成やデザイン力」のすごさについて、熱く

          誕生65周年記念 ミッフィー展~水丸さんのおっしゃっていたこと

          赤青黄色の魅惑

          Piyoko-Labo イラスト担当・陽菜ひよ子です。 「生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて」 この展覧会のレビュー、ずいぶん前に書き始めたのに、気づけば会期もだいぶ前に終了。。。すみません。 モンドリアン展の開催された豊田市美術館について、わたしは拙著『ナゴヤ愛 地元民も知らない魅力』(秀和システム)にこんなふうに書いています。 どれほど行き慣れた美術館でも、好きな美術館に行くときには、居住まいをたださねばと思います。特にこの豊田市美術館にはそんな「

          赤青黄色の魅惑

          はじめまして/宮田雄平

          はじめまして! Piyoko-Labo(ピヨコラボ)の作・原案・小ネタなど担当の宮田雄平です。 個人アカウントのnoteは2019年08月からスタートし、、、 重い腰を上げ、2021年も秋を目の前にしてようやく宮田もPiyoko-Laboのnoteをスタート! コチラのnoteでは絵本についてはもちろんのこと、絵画・イラストレーションや写真の展覧会、映画や小説のレビューなど、物語に関することを書いていこうかと思っています。 上のリンク先に長々と書いておりますが、ちょっ

          はじめまして/宮田雄平

          黄色くて丸いもの

          今日は中秋の名月。 お月見に満月になるのは、8年ぶりだそうですね。 おだんご買ってきました。 あいにくの雨ですが、気持ちだけでも楽しみましょ。

          黄色くて丸いもの

          イラストのお仕事の裏側と画材について・2

          Piyoko-Laboイラスト担当、ひよこです。 先日書いたこの記事。 実はもともと本アカに書いた記事なのです。まぁまぁマニアックな記事で、すごく注目されたわけではありませんでしたが、響く人には響いたようです。 その後調べて新しく判明したことがあったので、覚書として記録しておきます。 一応前の記事をおさらいしておくと、絵具には大きく分けて以下の種類があります。 ①水彩・・・水溶性。乾燥後も水をつけるとにじむ  ①-1 透明水彩・・・塗り重ねると下の色が透けて見える

          イラストのお仕事の裏側と画材について・2

          イラストのお仕事の裏側と画材について・1

          ※2015年4月(ちょうど6年前)に書いたものに加筆・修正しています。 イラスト担当している、NHK Eテレ「すイエんサー」の裏側 先週までとは画材を変えたら、イイ感じ♡ 画材の違いを問われる 画材を変えた経緯には、こんなことがありまして。。。 2015年4月~7月、新美南吉記念館で展示を行いました。絵につけるキャプションに画材を記載することになり、全員が各自の画材を提出。 12人が描く・新美南吉の世界展(2015年4月~7月) (半田市新美南吉記念館・愛知県半田

          イラストのお仕事の裏側と画材について・1

          何を描くか?よりどう描くか~横尾忠則さんの個展を見て思う

          この記事は、本アカにUPした記事の再UPです。今後美術展レビューをマガジンにまとめるためにコチラに移していきます。 コチラ展覧会レビューのマガジン・ひよこ編 そんなわけで、Piyoko-Labo イラスト担当ひよこです。 現在、東京都現代美術館で開催中の「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?」 会期:2021年7月17日(土)- 10月17日(日) 以下のレビューは、この春に名古屋市にある愛知県美術館で行われた展覧会のものです。(冬には大分に巡回予

          何を描くか?よりどう描くか~横尾忠則さんの個展を見て思う

          ダリ・ショックは絵画だけじゃなかった

          この記事は、本アカにUPした記事の再UPです。今後美術展レビューをマガジンにまとめるためにコチラに移していきます。 コチラ展覧会レビューのマガジン・ひよこ編 そんなわけで、Piyoko-Labo イラスト担当ひよこです。 サルバドール・ダリと言えば、このお鬚の変なおじさん。。。シュルレアリスムの巨匠であり、絵画だけでなく、彫刻や映画や執筆でもその才能を世間に見せつけた「スター」。 少し前の話ですが、2021年3月に、三重県立美術館「ショック・オブ・ダリ サルバドール・

          ダリ・ショックは絵画だけじゃなかった

          画材は高価な方がいいのか?

          ども、Piyoko-Laboイラスト担当のひよこです。 タイトル通り、本日は画材の話を。 基本、画材は高いに越したことはありません。 高い絵具や色鉛筆は発色がいいし、筆やペンは長持ちします。 高いんだから当たり前っちゃ当たり前。 では、紙はどうか? 画材ではなく書ですが、あの相田みつをさんは、常に最高の紙を惜しげもなく使い、緊張感を持って書いたそうです。 イラストの場合、紙質にこだわるかどうかは、何を使って描くかに寄ります。私の場合、色鉛筆やパステルやアクリル絵の具

          画材は高価な方がいいのか?

          展覧会「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」

          絵本ユニットPiyoko-Laboイラスト担当・陽菜ひよ子です。 JR名古屋高島屋で開催中の「こぐまちゃんとしろくまちゃん」の作者・若山憲さんの展覧会、会期ギリギリに行って参りました。 会場入り口前に、いきなりかわゆいPhoto Spot! 実はちゃっかり自分も入れて撮影したのですが、ここでは自粛。 会場入って目の前に涼しげなお水遊びのこぐまちゃんたち! こちらもしっかり混ざって撮りました。 会場ではこぐまちゃん絵本以外に、たくさんの水彩の原画やリトグラフの作品がた

          展覧会「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」

          絵本「ちゃいろいせんたい ナゴヤんミャー」読み聞かせ動画

          本日まで開催中の「え~ほん絵本原画展」 毎年、週末には読み聞かせイベントを開催して好評を博しているのですが、今年は中止に。 その代わりに、プロの女優さんに読んでいただいた動画をUPしていただきました! 10分ほどの長い動画ですが、よかったらご覧ください。 「ちゃいろいせんたい ナゴヤんミャー」さく・え Piyoko-Labo (さく・宮田雄平 え・陽菜ひよ子) 語り(読み手):さとうあつこ 撮影・編集:山縣有斗

          絵本「ちゃいろいせんたい ナゴヤんミャー」読み聞かせ動画