ahiraga

マーケターを生業として20年超、化粧品や生活雑貨のカテゴリーで豊富な経験と実績を積んで…

ahiraga

マーケターを生業として20年超、化粧品や生活雑貨のカテゴリーで豊富な経験と実績を積んできた。 ビジネスでも人生でも、マーケティングの原理原則を学ぶことが極めて有用、いや不可欠だ。 そんな信条の下、noteで毎日発信を継続中。

マガジン

  • マーケティング事例集

    具体的な商品(製品/サービス)の成功・失敗事例に関する記事を集めてみました。

  • 意思決定基準たち

    仕事や生活をより充実したものにできる、あるいはより効率・効果を高められる、そんな「意思決定基準」を日々打ち立て、あるいは改善していく。

  • P.F.ドラッカー

    ドラッカーに関係する記事を集めました。

  • 読書日記

    読み終えた本の備忘録ならびにアクションアイテムを書き留めた記事たち。

  • DAF

    ドラマティックアカデミーフェス、通称「DAF」に関連する投稿を集約しています。

最近の記事

  • 固定された記事

2024年も残り3分の1

早いもので、今日から9月です。 月の数では、2024年の丁度3分の2が 終わったことになりますので、 残るは3分の1ですね。 8月は、学校全般が夏休み、 会社であってもお盆休みを取るところが 多かったと思います。 まとまった休みがあるときには、 もちろんどこかに旅行に行ったり、 あるいは家でのんびりしたり、 近場で買い物三昧なんていう 過ごし方もあるでしょう。 仕事をすっかり忘れるのも もちろん良いのですが、 仕事もプライベートも実際は 地続き。 私自身はあまり両者の

    • リサーチに頼り過ぎない

      ひと昔ほど前だと、 「マーケティング」と聞いたときに 「調査」「リサーチ」のことだと 勘違いをしている人が、割と多く いらっしゃいました。 会社の中に「マーケティング」という 部門がそもそもなかったり、 あってもその部門が消費者調査ばかり やっているという会社が少なからず あったからです。 しかし、「調査」「リサーチ」は あくまでも「マーケティング」の ごく一部。 独立した部門を作って、調査により 重点を置くことも可能ですし、 あえて調査は外部委託を原則として マーケテ

      • とりあえず何でも写真に撮っておく

        友人であり、敏腕コンサルタントで いらっしゃる藤本正雄さんが、 昨日、帯広にある宮坂建設工業さんの 素敵な新社屋を紹介されていました。 帯広は、丁度2か月前に初訪問した ばかりの場所。 友人が2人住んでおり、こんな素敵な 社屋の会社ならば地元でも有名に 違いないと思って、早速メッセージを 送ってみました。 すると、1人の友人から、 「ここ一緒に通ったよ!」 「この建物何?って訊かれたよ!」 という趣旨の返信が。 恥ずかしながら、全く記憶を引っ張り だせず、焦りまくること

        • 一流建築家の頭の中身

          ドラッカー学会@糸島にて拝聴 (私はオンライン参加でした) した内容から得た学びを紹介して 今日で4日目となります。 これで一旦区切りとするつもりの 本日は、最後の鼎談企画を除くと 「酉」となる、内藤廣さんによる 【建築の未来マネジメント】 の内容を少し紹介させてください。 今回のドラッカー学会の大会は、 九州大学伊都キャンパスにある 椎木講堂で行われました。 その講堂の設計者こそが内藤さんであり、 「第27回福岡県美しいまちづくり建築賞」 に輝いた名建築です。 内藤さ

        • 固定された記事

        2024年も残り3分の1

        マガジン

        • マーケティング事例集
          655本
        • 意思決定基準たち
          312本
        • P.F.ドラッカー
          92本
        • 読書日記
          158本
        • DAF
          133本
        • 自己キャリア開発
          404本

        記事

          誰一人取りこぼさない

          ドラッカー学会@糸島にて拝聴 (私はオンライン参加ですが) した内容から得た学びを、 昨日に引き続き書かせてもらいます。 今日は、午後の二人目の登壇者、 白井智子さんの 【教育の未来マネジメント】 というお話について。 昨日ご紹介したエミン・ユルマズさんに 続いて、白井さんも東大ご出身の才媛。 こちらにプロフィールが掲載されて いるので、是非ご覧ください。 話を伺っていて、幼少期に触れた TV番組の話など、年代が近そうだなと 思っていたら、なんと全く同じ1972年 生ま

          誰一人取りこぼさない

          キーワードは「期待値」

          ドラッカー学会@糸島にて拝聴 (私はオンライン参加ですが) した内容から得た学びを、順次 こちらで書いていきます。 まず今日は、午後の最初のセッションで 登壇された、エミン・ユルマズさんの 【投資の未来マネジメント】という お話について。 エミンさんのプロフィールはこちら。 我々凡人から見ると、 「天才」という文字が浮かびます。 流暢な日本語と、落ち着いた物腰で、 深い知性をにじませる語り口が とても印象的でした。 特に学びとして得られたこととして 挙げたいのは、

          キーワードは「期待値」

          ドラッカー学会@糸島

          去る9月14日(土)に、 ドラッカー学会の年次大会が、 福岡県糸島市(と隣の福岡市)で 行われました。 一応学会員に名前を連ねているので 本来糸島までお邪魔したかったの ですが、諸事情によりオンラインで 参加した次第。 今回の大会実行委員長は、 300万部ベストセラーとして名高い 『もしドラ』の著者、岩崎夏海さん。 こちらの記事で触れた通り、 最近岩崎さんのウェビナーを受講 したばかり。 その際に、今回の大会についても 軽く触れていらっしゃいました。 実は、岩崎さんは

          ドラッカー学会@糸島

          言い得て妙な「エビフライの尻尾」理論

          TOTOのウォシュレットが発売された ときの、一世を風靡したコピーです。 CMの映像表現も巧みでしたが、 何よりこのコピーの巧みさには 感心させられた人が多かったのでは ないでしょうか。 このコピーを書いた人は、 日本を代表するコピーライターの お一人、仲畑貴志さん。 ウォシュレット以外にも、 数多くの名作コピーをつくって来た 名人の中の名人と言える方。 レジェンドといった方が良いかも しれません。 そんな仲畑さんが書いたコピーの 一つに、「新潮文庫」のために書いた、

          言い得て妙な「エビフライの尻尾」理論

          ターゲットは絞りすぎるな!?

          オーソドックスなマーケティングの 理論では、まずはターゲット*となる 消費者を絞り込みましょう、という アプローチをします。 *買っていただくお客様に対して、 射的の「的」を意味する「ターゲット」 という言葉を使うのはいささか失礼で あることは承知の上で、既に一般的な 用語になっているという理解の下で そのまま使わせてもらいます。 仮に、コカ・コーラを売りたい人が、 コカ・コーラを大好きな消費者の 特徴を色々と調べて、その特徴を 持つ消費者をターゲットとして絞り 込む場面

          ターゲットは絞りすぎるな!?

          外食産業で大事なのはQSCA

          個人的には最近あまり目にすることが ないのですが、ロイヤルホストなどの チェーンレストランやビジネスホテルを 展開するロイヤルホールディングスが、 堅調な業績をあげているようです。 先日日経MJに社長インタビューが 掲載されていたので、一通り読んで みたところ、阿部正孝社長が と語っていらっしゃいました。 「QSCA」とは、 Quality(品質) Service(サービス) Cleanliness(清潔) Atmosphere(雰囲気) の英語の頭文字を取ったもの。

          外食産業で大事なのはQSCA

          日本の果物はすごい!

          母の実家は、私が物心ついたときには 梨農家として生計を立てており、 毎年夏になると7月は幸水、8月は豊水 という品種の甘くておいしい梨を いただいて、堪能してきました。 叔父夫婦が長年切り盛りしてきた わけですが、今や後期高齢者となり、 今年でついに廃業をすることになった という知らせを受け、少々おセンチな 気分になっています。 4年前にも、叔父が梨農家をやっている ことを取り上げたことがありました。 この中で紹介した、竹下大学さんの 『日本の品種はすごい』という本が

          日本の果物はすごい!

          ロイヤルユーザーを重視しすぎない

          これまでの一般的なマーケティング 理論では、いかにロイヤルユーザーを 取り込むかが重要だ、という論調が 優勢でした。 しかし、バイロン・シャープが 『ブランディングの科学』において これまでの常識を覆すような 「Evidence-based Marketing」 (証拠に基づいたマーケティング) の議論を展開した結果、ロイヤル ユーザー偏重に陥らないようにする ことが大切だというように、認識が 変わってきています。 皆さんも、恐らく「80:20の法則」の話を 聞いたことが

          ロイヤルユーザーを重視しすぎない

          「コンビニ」のあるべき姿を貫く

          セブン&アイホールディングスの 元会長である鈴木敏文さんは、 セブンイレブンを立ち上げて 圧倒的な強さのチェーンを築いた カリスマ経営者です。 そのセブンイレブンには、 ほとんどの店舗でATMが設置されて いるのは、皆さんご存知の通り。 今やあるのが当たり前の 「セブン銀行」ですが、 社内でプロジェクトチームが 立ち上がった当初は、懐疑的な 声が大多数だったそうです。 どんな声だったのかというと、 せっかく事業として上手くいって いるのだから、余計なことをして 仕事を

          「コンビニ」のあるべき姿を貫く

          ライバル同士が配送でタッグを組む

          トラックドライバーの人材不足問題が、 「2024年問題」として騒がれていたのは 記憶に新しいところですよね。 AmazonなどのECで買い物をした際に、 予定通りに配達される率も、 残念ながら昔に比べて下がってきた 実感があります。 そんな状況の中で、メーカーが自衛手段 として、タッグを組んで危機を切り抜け ようとする動きがあるようです。 具体的には、飲料大手の伊藤園と コカ・コーラ ボトラーズジャパンが、 ある一部地域ではありますが、 物流面での協業を8月から開始した

          ライバル同士が配送でタッグを組む

          リングの上でひと暴れ

          ちょうど一週間前の今日は、 王子で「DAF37」というイベントに 出演させてもらっていました。 11回目にして初めて、なんと、 いつものステージの上ではなく、 プロレスのリングの上でスピーチする という、得難い経験をしたのです。 総計37回、約10年の歴史において、 プロレスリングの上で出演者が スピーチするのは「DAF15」以来 恐らく通算2回目。 なぜプロレスのリングか? それは私もよく分かりませんw ただ、主宰の西澤さんが日大の プロレス研究会出身ということで、

          リングの上でひと暴れ

          オケージョン(機会)からアプローチする

          何を売るにしても、 その商品のことを「とにかく買って!」 などとアプローチして買ってもらえる ほど、今の世の中は甘くありません。 その商品が、お客様に対して一体何を もたらすことができるのか。 それを十二分に踏まえつつ、 お客様がその商品を必要とするのは 一体どんなオケージョン(機会)に おいてなのか、そこを明確に理解する 必要があるのですよね。 そのオケージョンにおいて、 自分の売りたい商品が唯一の選択肢で あれば、商売はとても容易いでしょう。 まぁ、大抵の場合、代替手

          オケージョン(機会)からアプローチする