ahiraga

マーケターを生業として20年超、化粧品や生活雑貨のカテゴリーで豊富な経験と実績を積んできた。 ビジネスでも人生でも、マーケティングの原理原則を学ぶことが極めて有用、いや不可欠だ。 そんな信条の下、noteで毎日発信を継続中。

ahiraga

マーケターを生業として20年超、化粧品や生活雑貨のカテゴリーで豊富な経験と実績を積んできた。 ビジネスでも人生でも、マーケティングの原理原則を学ぶことが極めて有用、いや不可欠だ。 そんな信条の下、noteで毎日発信を継続中。

マガジン

  • マーケティング事例集

    具体的な商品(製品/サービス)の成功・失敗事例に関する記事を集めてみました。

  • 読書日記

    読み終えた本の備忘録ならびにアクションアイテムを書き留めた記事たち。

  • 意思決定基準たち

    仕事や生活をより充実したものにできる、あるいはより効率・効果を高められる、そんな「意思決定基準」を日々打ち立て、あるいは改善していく。

  • P.F.ドラッカー

    ドラッカーに関係する記事を集めました。

  • 自己キャリア開発

    自分自身のキャリアをより良いものにするためには、「刃を研ぐ」必要がある。 そんな、「刃を研ぐ」のに有用な情報を書いた記事をまとめた。 各種セミナーに参加した折のレポートも多数含む。

最近の記事

  • 固定された記事

自分の人生を堅固な建造物に造り上げる

この写真は、大倉山記念館です。 1991年に横浜市指定有形文化財として 指定されたこの館は、元々は1932年に 「大倉精神文化研究所」の本館として 創建されました。 1981年に横浜市が寄贈を受け、 大改修を経て、1984年に改めて 生まれ変わり、今に至ります。 美しいファサードは、古代ギリシャ以前の 「プレヘレニック様式」という世界的にも 希少な建築様式を用いつつ、東洋の意匠も 取り入れていて、独特の様式美を備えるに 至っています。 このような美しい建造物を眺めると

    • 日本のビールは世界に誇れる!?

      今週は海外からの客人と一緒に 会食をする機会がありました。 彼は日本のことをかなり気に入って くれており、特に飲食店のレベルの 高さにはとてもポジティブな評価を してくれています。 オーストリア出身で、ヨーロッパ系 言語を複数操ることができる彼が 「日本のビールは最高!」 とやたらと褒めてくれるので、 少しばかり話し込んでみました。 どうも彼は、ビールの味もさること ながら、ビールの泡のきめ細かさに いたく感激をしている様子。 そこで、以前にこのnoteでも紹介した

      • たかが看板広告というなかれ

        「インプラント」といえば? 自分の名前がパッと思い浮かぶよう、 徹底的に消費者の頭に刷り込むべく 屋外広告を様々なところで 目立つように展開しているのが、 かの有名な「きぬた歯科」です。 「元祖」は中央線の西八王子駅が 最寄りですが、お兄さんは横浜線の 鴨居駅近くで開業されているのですね。 冒頭の写真は、東急田園都市線内の 青葉台駅で撮ったもの。 同じ横浜市内、JR横浜線の鴨居駅とは 直線距離ではかなり近いエリアで、 なおかつ富裕層が多く住んでいる ことでも知られています

        • Top global consumer trends 2025

          ユーロモニター社というリサーチ会社が 来年世界的な消費者トレンドになると 予測したテーマを発表しました。 彼らの予測によれば、 以下に取り上げた5つのトピックが トレンドとなるであろうとのこと。 資料は英語なのですが、 日本語に訳して、かいつまんで ご紹介したいと思います。 1.Healthspan Plans 人々は長生きするだけでなく、 健康に長く生きることを目指しています。 予防的なソリューションや、特定の健康 問題に焦点を当てた製品が求められており、 テクノロジ

        • 固定された記事

        自分の人生を堅固な建造物に造り上げる

        マガジン

        • マーケティング事例集
          686本
        • 意思決定基準たち
          324本
        • 読書日記
          174本
        • P.F.ドラッカー
          97本
        • 自己キャリア開発
          410本
        • マーケティングの基本概念
          104本

        記事

          「機を見るに敏」を心がける

          ベストセラー作家の川上徹也さんが お書きになった『江戸式マーケ』と いう本を紹介したことがあります。 江戸時代に活躍した実在の人物を、 マーケティングの視点から読み解く という、非常にユニークな視点の 面白い本でした。 ドラッカーが、マーケターの元祖は 三井高利だと言っていたくらい、 江戸時代の商人はマーケティングに 長けていたのです。 その『江戸式マーケ』が、この度 文庫版になって本日発売開始される とのこと。 タイトルが少しばかり進化しています。 この話を聞いて、

          「機を見るに敏」を心がける

          令和の家庭の実状に合わせた鍋の提案

          家族団らんで鍋をつつくという場面が、 昔ほど頻繁ではなくなってきている 印象があります。 たまたま自分の家であまり鍋料理を しないということもありますが、 そんなバイアスを除いたとしても、 みんなで鍋をつつくという習慣自体が かなり減っているのではないかと推測 されるのです。 材料を準備して、食卓でぐつぐつと 煮込むだけなので、比較的準備が楽な 料理ではありますが、大人数で食べる 前提があるので、平成、令和と時代を 経るにつれて、なかなか選びにくい メニューになってしまっ

          令和の家庭の実状に合わせた鍋の提案

          老後の「あいうえお」

          もう10年以上前のことですが、 大学で所属していたサークルの 大先輩から面白いネタを教わった ことがありました。 というものです。 耳で聞けば、当然ながら 「教育」と「教養」が大事 という意味に取れるわけですが、 さにあらず。 ということで、 老人になると他人や社会との関わりが 薄くなってしまいがちなところ、 毎日のように行くべき場所、 なすべき用事をつくることで 充実した生活を維持できる、 というオチだったのです。 これにかなり近い内容で、 というものが、 『致知

          老後の「あいうえお」

          デジタル時代のマーケティングコミュニケーション

          今や、広告費の中身はTVよりも デジタル広告の方が多くなり、 マスマーケティングの世界も 様変わりしています。 昔は、マーケティングの世界で コミュニケーションといえば まずTVCM、という時代が確かに 存在していました。 インターネットが商用展開された 1995年以降、順次ネット広告が 広がっていったのはご存知の通り。 iPhoneが出た2007年以降は、 もちろんスマホが台頭して、 いつのまにやらPCを凌駕して しまいます。 ネットやスマホも、立ち上げ期に おいて

          デジタル時代のマーケティングコミュニケーション

          「全員がマーケティング機能の一員」

          昨日のnoteで、日経MJの1面に載っていた 日本コカ・コーラ会長最高責任者である 魚谷雅彦さんのインタビュー記事をネタに 書かせてもらいました。 今日はその続きを書かせてください。 魚谷さんは、資生堂にマーケティングの 統括顧問として入り、その1年後に社長に 就任されました。 その就任の折に社員に伝えたメッセージ、 それがタイトルに掲げた 「全員がマーケティング機能の一員」 というものだったそうです。 マーケティング畑でずっと仕事をされて きた魚谷さんだからこその言

          「全員がマーケティング機能の一員」

          相手が求める情報を伝えるから価値になる

          11月1日付け日経MJの1面で、 資生堂の魚谷雅彦・会長最高責任者の 記事がドーンと出ていました。 魚谷さんが2024年末で退任されるとの ことで、氏の華々しいキャリアを 振り返る特集記事のような形です。 ライオンに入社された後に、 コロンビア大学でMBAを取得、 クラフト・ジャパンを経て移った 日本コカ・コーラでマーケティング 本部長、そして社長へと登り詰め、 華々しい実績を出されました。 その後、資生堂へと迎えられ、 2013年からマーケティングに携わった後 201

          相手が求める情報を伝えるから価値になる

          「豊かな資本主義」を考える

          先日、ブルネロ・クチネリの 『人間主義的経営』という本を ご紹介しました。 この記事の中で触れた通り、 訳者の岩崎春夫さんもご参加される 読書会に参加するために、 予習をしておく必要があったのが 本を買ったきっかけです。 先日、その読書会に参加してきました。 主催は、音声メディアコンテンツを 提供しているVOOXというメディア。 参加者は総勢15名ほどでしたが、 皆さんやはり知的好奇心旺盛な方々 ばかり集まっていらっしゃって、 初対面ながらとても活発なやり取りと、 意気

          「豊かな資本主義」を考える

          『人類はどこで間違えたのか』

          なかなか挑発的なタイトルですよね。 これは、最近読んだ書籍のタイトル でして、JT生命誌研究館名誉館長の 中村桂子さんが書かれた本です。 日曜日の読書会で読み進めている 『サピエンス全史』とテーマがかぶり、 ビジネスブックマラソンの土井さんが その視点・視野に関してかなり高く評価 されていたのを目にしたため、入手した 一冊でした。 人類の歴史を、非常にマクロな視点で 振り返っている点が『サピエンス全史』と 共通するところですが、特に本書の肝と なっているのが、こちらのウェ

          『人類はどこで間違えたのか』

          続『会社員のためのLinkedInの教科書』を読んでみませんか?

          先日ご紹介した、真柄敏也さんの著書 『会社員のためのLinkedInの教科書』が、 見事にAmazonのKindleで「総合No.1」に 輝きました。 しかも「21冠獲得」とある通り、 相当多くの方々がダウンロードして くださった模様です。 11月13日の15時まで、無料ダウンロード 可能ですので、ご興味を持たれた方は 是非お急ぎください。 私も早速ダウンロードして、Kindleで 拝読しましたので、簡単に内容を紹介し、 雑感を述べておきたいと思います。 「はじめに」

          続『会社員のためのLinkedInの教科書』を読んでみませんか?

          モノさえ良ければ売れる、とは限らない

          マーケターという職業は、 名前から推察できる通り、 マーケティングを職務として 遂行するのが使命です。 人によって、あるいは会社によって、 状況はそれぞれバラバラでしょうが、 基本的には自分の好きなプロダクト (モノやサービス)に関わることが 多いのではないでしょうか。 嫌いなプロダクトにあえて自ら関わりを 持とうという人は少ないでしょうし、 たまたま嫌いなプロダクトの担当に なってしまっても、やっているうちに 好きになったり、あるいはその担当から 外れることを志願したり

          モノさえ良ければ売れる、とは限らない

          「ただの水」を「ただものではない水」にする

          1本100円のコーラを、 1,000円で売る方法を指南する。 そんなテーマの本が話題になったのは もう15年近くも前のことでした。 どうやって付加価値をつけるか、 マーケティングの意義やノウハウを ストーリー形式で分かり易く伝える 本だったと記憶しています。 「Liquid Death」の話を聞いたとき、 真っ先に思い出したのがこのコーラの 本でした。 冒頭の写真は缶入りの「ただの水」。 これが「Liquid Death」です。 直訳すれば、「液体死」。 おどろおどろ

          「ただの水」を「ただものではない水」にする

          「自虐」は最強

          プロのお笑いの世界に限らず、 「自虐」ネタはかなり確度高く 笑いを取れます。 自分をディスる分には、 他人を傷つけることがありません。 これを言うと誰かが傷つくかなぁ?! などと心配しながら発言するよりも、 自由気ままに言いたいことを言えた方が いいに決まっていますよね。 更に言うと、「自虐」ネタをかませる 人はモテます。 「自虐」できるということは、 自分に自信があることの裏返し。 実は自分がデキることを、オブラートに 包んで表現することだと言えなくもない わけです。

          「自虐」は最強