未明からずっと雨。 昨日の朝帰宅して、 今朝三時まで寝てた。 身体が重く、 気持ち悪くて。 雨しか自分の側には居ないが、 隣り合わせというより、 囲まれているみたいだ。 まるで、 檻 だ。
灰色に濁った水たまりに 薄紅色をした沈丁花がうつっている。 あまりに寂しく微笑んでいるから 私はその花冠をもぎとって 白亜の陶磁器に載せてあげた。 これを部屋に飾ろう。 白亜の壁に囲まれた檻の中でも かの花は微笑んでくれるだろうか?