物事は動くべき時に動くことで解決する〜大きなお家
「もうとっくに時効が過ぎているから、どうしようもないよ。」
と、私が何度も伝えるが、
「おじいちゃんの大事な土地だから、何とかしたい。」
と、家族は譲ることができない。
「権利の上で眠っていた以上、仕方ないけど、やるだけやろうか?」
と、提案はした。
……………
約百年。祖父の代から大切にしてきた土地に、塀が立てられたのは何十年前だったか。家族はそれをよしとしなかったが、指摘すれば近所トラブルに発展しかねない。言うにもいえず、塀を見る度に不快感を募らせるしかなかったのだ。何よ