結んでる? ほどいているの? 二人の仲 おしゃれして ボートの上で 立ってみた 赤い矢で 狙う獲物と 引く手あまた 傘不要 むしろ浴びたい 花びらシャワー 鳥籠で 鳴いてくれぬか 我のため
流れのままに 時を過ごすと 似てる人が 近くにいる それがなんだか 心地よい 会話の当たりが とてもなめらかで ノッてくる ふさぎこんでいた心が 開けてくる こんなに饒舌だったっけ? 言葉はいつも 後からやって来るんだ 気持ちがなければ 言葉は生まれないのだから うさぎの穴蔵から サロンのような集う場所へ 遊びに行きたくなってきたな 流れのままに
職場の同僚のお母さんが 亡くなった 体調を崩されてから あっという間だった 人が亡くなるということは 大変なこと しばらくは日々が 非日常になる それは共に働く 私たちにも影響があって 彼のいない穴を 塞がなければならない みなそれぞれ 日々のリズムがあり 働く時間も決まっていたり するけれども それぞれが できる限りの 力を貸してくれる それは対価で支払われる お金だけの問題ではなく 望まない時間をも 差し出して 働いてくれる 体調もすぐれない人でも それでも
雨が降り続くと 心配になる 虫たちはどこに 潜んでいるのだろうかと 曇り空から 差し込む光 虫たちが 光を浴びに現れる 季節外れの 暖かさにまとわれ 嬉しいような 戸惑うような 遠くで葉にとまる シジミチョウを見た 灰色なのに 光って藤色に見える 葉を揺らすほどの 風が吹こうとも 葉の一部だったかのように 離れることなく 1ミリも光を 逃さまいと 離れまいと 強き意志が 風とともに 揺れていた しなやかに 粘り強く このような小さな生きものでも 私たちと変わら
人と会いたくない と、思うのは 病んでいるのだろうか? 招待状が二枚あるのに 行きたくない 話したくない と、思うのは 病んでいるのだろうか? 気を使うのが 目に見えて 疲れる未来が見える たぶんそれがイヤなんだ 自分を偽るのはイヤ だけどホントの自分は 受け入れられないのが分かるから 適当に流す それがきっと 痛いのかもしれない シラケてしまうのかもしれない それならば初めから 見なければいい そんなみじめな姿 そんなことを考えて いつのまにか ひとりぼっち
ボタボタと その重さに 逆らわずに カリンが落ちている 青々としている時は 天に向かって育ち まるで空へと跳んでいくかのようなのに 熟すにつれて 黄色くなるにつれて カリンは傾いて うなだれていく 本当は 空へと落ちたかったのではないかと 思うと気の毒でならない 地球に生まれて ゴメンよ ニュートンが万有引力を発見して ゴメンよ そして落ちてはまた芽をだして 再び実をつけて 空へと落ちようとするんだね いつの日か 機が熟すときに 空へ行けますように 願いが叶いま
生きることは からだを動かすこと、 そのために生きているのかもしれないと 常々思う からだを動かせるために よい食べ物をたべ よい飲み物をのみ そのためにまた動く それが喜び なのだろうか? なぜなら動くことが やめられないから 忙しないと思いながらも やめられない 体が悲鳴をあげても やめられない 生きるために 動いているのに 向かっているのは 動けなくなるほうへ このまま突っ走り ますます動けなくなるなるのだろうか? より動きたいという 思いを乗せながら
ゆるやかに 押し寄せる波に 涙を誘うはずだったのに ゴミ溜まりを誘ってた 人口海岸のむなしさを 鼻で笑い それでも真白な砂の上は 心地がよかった 砂の上を歩く 素足になって わざと足跡をつけながら 軌跡を眺める ここは自由だ 海と砂浜は あの世とこの世の狭間のようで 全てを忘れられる 境界線をひたすら歩き そして舞ってみる ここでは何をしても 許される気がする 波打ち際にぽっかり浮かぶ 小瓶がひとつ 空っぽだけれど 見えてないだけかもしれない タイムカプセル ここ
ストレスなんて そんな言葉昔はなかった ストレスなんて あってもなくてもいいじゃない あるのがあたり前だろうから 高ストレスですか? はい、そうですか で、おしまい! 心療内科の受診をおすすめします? 何を話すのでしょう? わたしの気持ちなど 理解してもらえる気がしない こんなものとは うまく付き合ってくしかない 疲れたら 休めばいいだけ 貧血なんて クソ喰らえ ふらつきもしないし 仕事も運動もしてますが? 要治療? 医者に行ったとこ
できないから いいのかもしれない わからないから がんばれるのかもしれない 道は見えずとも 目指す山は見える わたしたちの道は そんなかもしれない 頂点に行きたい 誰もが願う そこからの景色を 見たいがため 高ければ高いほど 響く無痛の雄叫び 深く深く 霧にむせびながら 彷徨い歩いているようで 近道かもしれないし まわり道のようで まっすぐかもしれない だから険しさなど 知らなくていい 遠回りなどと 嘆かなくていい 高みが見えたときに 知らせてやればいい ヤッホー
お腹が空いても すぐには食べられない なんだかそういう暮らしに なってしまった お腹が空くと 悲しくなって 寂しくなって 空を見上げる 疲れたら コーヒーを飲みながら ブレイクタイムなんて 無くなってしまったけれど 思いっきり働いて 思いっきり休む そういう生き方を 選んだんだ 空腹なんて 忘れられればいい 悲しみなんて 忘れられればいい
いとこ煮とは 何故いとこなのか? かぼちゃとあずきは いとこなのか? あーちゃんとわたしは いとこだ 同い年で あーちゃんは美人 男の子大好きで 色気もあって わたしと全然ちがうけど いとこだから遊んだ あーちゃんちに よく遊びにいった あーちゃんママが シガールをよく焼いてくれてうれしかった 何で遊んだかなんて よく覚えてない お菓子目当ては あったかも かぼちゃのいとこ煮は 甘いんだろうな かぼちゃとあずきなんて 不思議な組み合わせ ふだんは一緒にいないけど
音程がとれなくて 音楽の道は諦めた はずなのに… 夢に出るなんて 「ミュージカルに出てください 黒人の召使い役です」 なのに… 一回も練習してない! 楽譜をみたら 出番はラーラーミだけ たった三音のパートなのに ラの音がわからない 昔からそう 音が覚えられない せめてラ音だけでもわかれば 歌うことができるのに… 声に出してみても 正解がわからず 情けない… こんな簡単なこともできないなんて ラーラーミ 正しい音を知りたくて なんと
手放した現実が 再び夢で現れる 人の想いというものは 簡単でないらしい 否定しようとも どうにもならない 受け入れるしか 術はなくて 夢はパラレルワールド じゃないかな そうでなければ 夢は見ないかも ゲップをして 牛を集める芸当を見て 私も夢で 同じことを 私の声は お客様を呼び寄せる 芸当に匹敵すると 信じている 良いことも悪いことも 夢にはあるけれど 光と闇があるから 物語になるんだよね
確かに顔が似ている もし、この分断された このアメリカに居たとしたら わたしは彼女 あるがままのアメリカを レンズに通す 映し出すのは 人の生と死 瞬時に奪われる 命を目の前に 今のわたしなら 無心でいられるかもしれない 散々たる景色の中で 地に平伏し 野に咲く小花を 眺めるかもしれないし 山焼けの中を 走り抜けながら 舞い散る火の粉の 幻想に浸るかもしれない 戦火を駆け抜けながら 今に生き 平和な日常のひと時の中に 同時に生きる 何も変わらない 彼女はわたし
組み合わせって 大事よね カボチャだけだと 物足りない だからといって サツマイモだけでも 単調で ふたつ合わせて丁度いい 二つふかして 下味つけて ゆずを効かせて クリームで和える 季節のフルーツ二ついれて 今なら柿とマスカット 上にレーズンとナッツを散らし カボチャとサツマイモのサラダのできあがり 美味しいは 笑顔になれる みんなの喜びは わたしを笑顔に変える こiんなことで 幸せになれるなら お安い御用 恐縮御無用