おば(あ)さんのスケッチブック

目標は、楽しみながら文章を遺すこと。目的は、未経験分野への挑戦・勉強・研鑽・知力低下への抗い・時間潰し。いつまで続けられるかなあ。凄く不安だけど、始めなければ無だし、何も残らない。何もしないで後悔するより、始めてみて、途中で矢尽きて倒れるならそれもいい。というわけで、開始です。

おば(あ)さんのスケッチブック

目標は、楽しみながら文章を遺すこと。目的は、未経験分野への挑戦・勉強・研鑽・知力低下への抗い・時間潰し。いつまで続けられるかなあ。凄く不安だけど、始めなければ無だし、何も残らない。何もしないで後悔するより、始めてみて、途中で矢尽きて倒れるならそれもいい。というわけで、開始です。

マガジン

  • くいしんぼばあさん

    自分で料理したり(ひじょうにまれ)、旅行先で食べたり。自炊と外食の思い出を綴っていきます。

  • 老活

    高齢者の新入りが、こけつまろびつ、していく経験。どこまでいけるのか?

  • 毒を吐く

    短い独白を集めたものです。本音も、願望も、皮肉も、正直に書いています。

  • ロサンゼルス・ニューヨーク旅行記

    初めて訪れた、ロサンゼルス・ニューヨーク13日間の準備から感想まで。

  • 14歳でドイツ人学校に放り込む

    14歳で日本の教育制度で育った子供がいきなりドイツ人学校に放り込まれて、どのように子供と親が格闘したかを14歳から就職まで辿りました。

最近の記事

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くいしんぼばあさん その3 ハイデラバードのビリヤニと顔面水分三重唱

2015年に、当時働いていたドイツから、インドのハイデラバードに出張した。 新規薬剤開発プロジェクトの研究部門からの参加メンバーだったのだが、その薬剤が晴れてインドで登録され、商売されることになったのだ。 こういう場合は、先ず学会で研究発表をして、薬剤の基本的情報を公開する。その後、会社の技術部門や営業部門が総力を挙げて売り込むのが手順である。 ハイデラバードで国際学会が開かれるので、最初の基本情報の公開をポスターの形で出すことになり、ドイツの研究室でその薬剤に関わったわたし

    • くいしんぼばあさん その5 スペアリブと炊飯器

      今日は豚のスペアリブが特売であった。 子供が入学時自炊用に購入し、その後会社員になったらグレードの高い炊飯器を自分で購入するというので、独り暮らし学生用の安価な炊飯器がある。本来なら断捨離対象なのだが、自分の炊飯器は白米専用にして、こちらを圧力鍋代わりに使うことにしている。 特売のスペアリブ3個は、骨に向けて垂直に包丁で一口大に切り目を入れて、味が染み込み、かつ食べやすくしておく。 炊飯器の釜の一番下に骨付き肉を並べ、その上から、乱切りの人参、乱切りの蓮根(ジャガイモの代わり

      • 老活 その7 階活の早速の影響

        せめてゴミ捨て後に住居階まで階段を上ることにしたことは、前回記述した。 さて、終活の一環として、物減らしを進めているが、何周目かの本棚の本見直しで、薄い本と文庫本合わせて7冊処分を決心した。 それまでの本棚の見直しだと、多数の本を処分することになり、重くて、中古本買取をしてくれるところまで運ぶのに、自家用車を使っていた。最初の頃は、駐車場に置いた自家用車から店まで、台車を借りた位の量と重さだった。 しかし、今回は少量だし、軽い。買取店の場所はわかっているので、小春日和を利用

        • 老活 その8 輪投げ

          高齢者活動に参加し始めて、見学週を含めて、三週目。 今日のテーマは輪投げである。 開始時刻と同時に、組織長の挨拶。近所で高齢者による車の事故が報道されたので、その件について。 「市の歌を手話で歌う」「準備体操」「きよしのズンドコ節」といつもの前菜のあと、今日はわたしにとって初めてのゴムチューブ体操があった。 男性のインストラクターが椅子に座ったまま、様々なお手本を見せるので、ひたすら真似る。特にチューブを短く持ったま両腕を伸ばしつつ頭の後ろに肩を回しながら、キープする運動で

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          老活 その6 階活

          高齢者活動に参加し始めて、ご同輩の姿勢に注意が向き始めた。 男女関係なく共通して見られる特徴としては、背が丸くなり、脚がO脚気味になることだ。わたしも身長が若い時より3㎝縮まった。 専門家ではないので、まったく間違った認識かもしれないが、軟骨が加齢と共に減り、筋力も弱まり、両現象が引き起こされると、勝手に理解したつもりになっている。 特に膝に関しては、一時歩くと痛みがあり、出かけるのが嫌になって、大いに困惑した。歩けないと、趣味の植物写真撮影(携帯電話だが)も絵画鑑賞も旅行

          くいしんぼばあさん その4 風のある蕎麦屋

          展覧会を見たくて、半時間のドライブに出た。 街の中心部の駐車場に入れる。30分百円だが、指定のお店で買い物したり、食事をすると、駐車場料金はただになるという。 丁度お腹も空いている。どんな食事処があるんだろうと見に行ったら、手打ち蕎麦屋さんがあるではないか。開店前なのに既に何組かお待ちだ。その上、店員さんが出てきて、暖簾をかけた。グッドタイミング! 3番目に入れて頂く。聞くともなしに前の二組の注文を聞いていると、御二組とも、天ざるを注文なさっている。ということは、それが美味

          くいしんぼばあさん その4 風のある蕎麦屋

          老活 その5 ぬり絵

          さて、最初は見学者として参加させて頂いた高齢者活動に、今回から正式に入会した。 今日のテーマはぬり絵だ。 でも、定時に始まった活動は、組織長の挨拶、市の職員からの伝達事項、市の歌を手話で歌う、きよしのズンドコ節を踊り、北の春を踊る、と進んだ。 矢張り、三つの前菜は、毎回行われるようだ。本当はこれにゴムのチューブ体操が加わるそうだが、メインディッシュが短くなりすぎるので、省略されたようだ。 今回は「元気になる体操」の時より、参加者が少ない。矢張りぬり絵は、明らかに男性に人気が

          老活 その4 やっと「元気になる体操」

          「市の歌を手話で歌う」「きよしのズンドコ節(踊り)」「北国の春(組んだ踊り)」の豪華三連前菜が終わり、いよいよメインディッシュの体操である。 これは全員が一定方向を向き、一人の女性がインストラクターとして、手本の体操をみせてくださる。わたしは、前列端っこだったので、インストラクターをほぼ真横から見る絶好のポジションだ。 この体操は、「立ってやる準備運動」「座ってやる筋力アップ体操」「立ってやるストレッチ」の形であった。 正直に告白するが、この会場に来る前には、自分がどれ程運

          老活 その4 やっと「元気になる体操」

          老活 その3 「きよしのズンドコ節」と「北国の春」

          高齢者活動プログラム「元気になる体操」の日の続きである。 市の歌を全て手話で歌う行為を、高齢者の参加者全員が完遂することに驚愕したあとに、続いたのは「きよしのズンドコ節」であった。 知らない歌に、知らない踊りである。 帰宅して調べたら、「きよし」とは氷川きよし氏のことであり、流石に名前は存じ上げていたが、この歌は、その時に初めて聞いた。盆踊りのように、輪になって、振りをつけながら、ある方向に進んだり、その場で回ったり、ある個所では腰を振り振りしたり、大層難しい。 お手本にな

          老活 その3 「きよしのズンドコ節」と「北国の春」

          老活 その2 市歌を手話で歌う

          新米高齢者になったので、晴れて市の高齢者活動に参加できる。 ということで、歩いてもいけるような(将来免許返納しても行かれる)施設で毎週行われる高齢者の2時間プログラム活動を、見学に行ってみた。 その日のプログラムは、「元気になる体操」ということだった。 体育館みたいな建物に、何と5,60名程の高齢者が集まっている。初めてなので見学したいと、世話係の様な人に述べ、隅っこに入れてもらう。 時間通りに始まり、この活動の世話をしている組織の長らしき方が、10分ほど挨拶と見学者がいる

          老活 その2 市歌を手話で歌う

          老活 その1 高齢者バス運賃

          わたしが住んでいる市のバスの運賃は、65歳以上だと小学生と同じになる。普通運賃の半額だ。 晴れて最近高齢者になったわたしは、ある日、都会への往復をする際、元気な朝は駅まで徒歩で行った。しかし、都会で散々歩き疲れて、帰途は駅から自宅近くまでのバス路線を利用することにした。 乗る際、始発で停車していたので、運転手に「高齢者になったのだが、運賃が異なると聞いた。どう証明すればいいのか。」という趣旨を、丁寧な言葉で聞いた。運転手は「自己申告です。」と驚きの返答をした。運転免許証とか市

          老活 その1 高齢者バス運賃

          毒を吐く その16 ドイツの円錐

          ドイツ滞在中に、それまで通っていた日本人学校から、14歳でいきなりドイツの統合学校(18歳前後で卒業すると、大学には行けないが、専門学校か職業訓練に進路をとる生徒が行く学校)に突っ込まれた子供が、ドイツ人学校1年目でドイツの円錐を体験した話だ。 何故14歳で子供が急にドイツ人学校に放り込まれたかのいきさつは、過去のブログに書いた。 14歳で、9年生(ドイツでは小中高通年で表記する)であったので、数学の授業はそれなりのレベルだ。 ある日、宿題がわからないと泣きつかれた。まあ、

          毒を吐く その16 ドイツの円錐

          くいしんぼばあさん その2 びっくり煮凝り 

          ある日、スーパーに出かけ、目的の買い物以外に、メバチマグロの冷凍カマが目に入った。 普段手の込んだ料理は一切しないし、大きなカマなんて、独り暮らしには不向きだ。しかし、急にスイッチが入ってしまい、不当に大きな、たっぷり実が付いたカマ、大根半分(鰤大根からの連想か?)、剝きやすそうにころっと丸い根生姜を吟味して、買い物籠に入れてしまった。全部で800円もしない。 さて、帰宅してから、カマを煮たことなんてないよなあ、まあ兎も角やかん一杯のお湯を沸かし、先ずは熱湯消毒でしょう・・

          くいしんぼばあさん その2 びっくり煮凝り 

          くいしんぼばあさん その1 250円のしあわせ

          今にも雨が降り出しそうな空模様の下、お気に入りのイタリア製の傘を持って、歩いて街の中心部に出た。 金融機関の気の張る用事を無事済ませ、ほっとして、駅前の老夫婦だけで営まれている定食屋(今や絶滅危惧種で、どんどん少なくなっている)でアジフライ定食を頂き、市役所に向かった。 役所に用事はないのだが、隣の公民館の図書室で楽しみにしている本を借りようとする前に、新築の市役所の1階に入っているコンビニで、食後のコーヒーを味わおうというわけだ。 さっきの定食屋でご飯を半分にしてもらった

          くいしんぼばあさん その1 250円のしあわせ

          毒を吐く その15 社会見学・職業体験

          さっきコンビニに行ったら、小学生5,6人が引率の大人に付き添われ、社会見学していた。背の高さから4年生くらいだろうか。丁度店に配送があった直後らしく、レジ以外の制服の店員さん達は、全員、届いた箱からの品出しで、大童。小学生達はお揃いの黄色の帽子をかぶり、お揃いの画版にプリントを載せ、熱心にメモをとっている。小学生の前に立つのは、セーターを着た背の高い中年の人。恐らく本部からそのために今日はこのコンビニに来たのだろう。慣れた口調で、コンビニの流通システムに関して、おにぎりを例に

          毒を吐く その15 社会見学・職業体験

          毒を吐く その14 「推し」とは何か

          カレン・キングストン氏の「ガラクタ捨てれば自分が見える」という文庫本2005年第9刷をやっと手放すことが出来る気持ちになった。 山下ひでこ氏の「断捨離」と近藤麻理恵氏「こんまり」という言葉が、時世に疎いわたしの耳に届くより前に、この本をいつもの本屋歩きで偶然に見つけ、手に入れて以来、折に触れて読んでいた。 この本のタイトルには「風水」という単語が入っているので、わたしの本棚に並ぶのは奇跡だ。「宗教」「占い」という頑強な壁を乗り越えて10年以上、何度も読み返す愛読書のひとつに

          毒を吐く その14 「推し」とは何か