【ショートショート】友達の値段
この作品はフィクションです。
実際の団体や人物は関係ありません。
出張先で孤独を持て余していた俺、タカノ。
ホテルのテレビで『友達ゼロは人生の敗北!』という番組が流れ、気づけば近くで開催されるセミナーに申し込んでいた。
「友達ってそんな大事か?」と半笑いで参加したものの、受付で参加費1万円を払った瞬間、俺の中で軽い後悔が芽生えた。
会場に入ると、派手なシャツを着た白髪の外国人講師が壇上で叫んでいた。
「友達を作るのに必要な三大原則はこれだ!」
黒板に次々と書かれる原則。