同じ結社の方が句集を上梓され、そのお礼を今朝書く中「春浅し通し土間より入間川」という句が気になった。今夜、観に行く狂言の演目の1つが「入間川」であり、入間地方では「入間様」と物事をすべて反対に言い表す逆さ言葉の遊びがあったようだ。そこに何が象徴されているのか感じてみようと思う。
初めて観た狂言の演目は「入間川」と「内沙汰」。入間川では殿様が自分で川の深さを確かめぬまま逆さ言葉の罠にはまり込んでいく。まさに現在の何が真実であるのかを自分で判断することを象徴していた。内沙汰は妻が演じる役人を旦那自身の内側のシャドウと重ねてまるで真実であるような錯覚に陥った。