ここを見ていると言っていた、昨夜の男性へ。人生は誰と出会ったかで決まる。そのためにも善い出会いを増やしなさい。善い出会いを増やすには、己の善い部分を磨くこと。それが磁石になる。善い部分を見つけるのが難しかったら、他人から感謝された場面を思い出しなさい。気づきにつながるから。
カラオケ好きのただのオヤジと侮るなかれ。神奈川県警の元刑事である。私はこの先輩から、往時の話を聞くのが好きだ。とはいえ守秘義務があり、核心部分は語ってくれない。それでもヒリヒリとした空気を感じる。幾多の修羅場を潜ってきたのであろうその目は鋭く、時に優しい。さて、刑事といえば……。
知り合いの自転車。「ったく。自転車で出かけると、いっつもこれなんだよな」とボヤいている。停めていると、いつの間にか前カゴにゴミを捨てられてしまうのだ。帰る頃にはカゴ一杯になるらしい。私は面白いので、いつもニヤニヤと眺めている。皆に「ゴミ回収車」と呼ばれていることを彼は知らない。
横須賀の米軍基地近くの路地。時間は零時近く。たむろしているほとんどは外国人の酔っぱらい。なので喧嘩沙汰も多く、そのためMP(陸軍憲兵)やSP(海軍警備)が巡回している。だが日本の警官は滅多に現れない。ちなみにSPは、まず仕事をしない。ともあれ雑多な物語が転がっている通りである。
ドブ板通りで目に付くある店舗。「ちょっと待ってぇー」とは、なんともキャッチーである。けれど閉まっていては何の店だかわからない。もう帰るかという酔っ払いへの「ちょっと待ってぇー」なのか。「もう一軒、寄っていってー」と。そんな計算も含まれているとしたらお見事、ドブ板通り商店街。
確定申告書類を税務署で貰い、久しぶりにドブ板の外人バーに足を延ばす(「外人」との表現は差別だという向きがいるが、差別的感覚はまったくない)。すると「こいつは何者だ?」なる、青い瞳の視線を多数感じる。私は世界中から胡散臭く見られるのだなと、これも久しぶりの苦笑がグラスに浮かんだ。