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ドブ板選挙やYouTube政治広告を禁止すべき【騙されないで】

皆さん、YouTubeで人気の政治家を見て疑問に思ったことはありませんか?(誰のこととは言いません)

高い専門性を持つ技能も政治の実績も無いのに、SNSで他の候補者のネガティブキャンペーンをすることで人気集めしている都知事選の立候補者とか見て、ため息が出たことはありませんか?

その感覚は正しいです。断言しますが、それは悪い政治家です


ポピュリズムとは政治的な力を持つ政治家や政党が、大衆の感情や不満を利用して政治的な支持を得る動きを指します。ポピュリズムが台頭することで社会や政治に大きな悪影響を与えることになるのですが、近年、以下のような悪質な選挙手法が有害な衆愚政治を招いていると感じます。

●ドブ板選挙

●YouTube政治広告

●SNSを使った支持集め


現代の政治家は、まるでサブリミナル広告のような悪質な騙しの手法を使い、僕達の深層心理に訴えかける事で支持を集めています。政策の良し悪しではなく、小手先の心理学的なテクニックで票を得ているのです。

以下記事で、心理テクニックを使った優良誤認やステルスマーケティングなどの広告手法を使う悪徳事業者に多くの善良な市民が騙されていることを問題視しました。あろうことか、ビジネスだけでなく政治の世界でも同じ事が行われているのです。


僕は、選挙での支持や票集めを最優先し、国民の声や要望を無視する政治家は最低だと思います。このような政治家は、国民の信頼を失い、結果として国家全体の発展や進歩を妨げる可能性があります。政治家の皆さんには、国民の事を真剣に考え、国民の利益と幸福を追求する姿勢が欲しいです。

この記事を読んでいただいた有権者の皆さんは、是非、悪質な騙しテクニックに騙されることなく、フラットで公平な視点でフェアに選挙投票していただきたいと願うばかりです。


禁止すべき!ドブ板選挙もYouTubeも…あなたも無意識下で騙されてますよ?

では、具体的にどのような手口で騙されているのか解説していきます。


騙しの手口①:近接性バイアス

「この前、握手した政治家の人、いい感じだったな。応援したいな。」

こういう有権者の人、結構います。はい。騙されていますね。

政治家がドブ板周りをするのは、別に庶民に寄り添うためでも庶民の話を聞くためでもありません。身近に接したり握手したりすることで生まれる心理効果で選挙を有利に進めるためです。

これを「近接性バイアス」といいます。

近接性バイアスとは、人々が自分と近い地域やグループに属する人々に対して肯定的な評価をし、他の地域やグループに属する人々に対しては否定的な評価をする傾向のことを指します。

このバイアスは、人間の心理的特性や社会的環境に起因しています。人々は自分と似た人々や環境に安心感や親近感を感じやすく、そのためにそのようなグループや地域に対してポジティブな感情を持ちやすくなります。一方で、自分と異なるグループや地域に対しては、理解しにくさや競争心、差別意識などが働き、ネガティブな感情を持ちやすくなります。

このバイアスが強く働くと、自己と同じグループや地域に属する人々に対しては過度な信頼や支持をし、他のグループや地域に属する人々に対しては偏見や差別を生み出す恐れがあります。このようなバイアスは、個人レベルだけでなく、社会全体においても問題となることがあります。

政治家がドブ板選挙をして、わざわざ貴方の地域に赴き握手をするのは、「私はあなたの仲間です」というシグナルを、貴方の深層心理や無意識下に送りこむためです。

マニフェストがペラペラで当選した後には仕事する気ゼロの政治家だったとしても、選挙期間中に誰よりも握手して回れば有利になるのです。こんなバカげた話はありません。

このデジタル化した現代で政治家がわざわざ会いにいくメリットがあるのか疑問ですし、デメリットの方が大きいでしょう。ドブ板選挙は禁止すべきです。


騙しの手口②:単純接触効果/権威バイアス

「YouTubeを開くと、この政治家の人の動画がよく表示される」

「この政治家の人のYouTube動画めっちゃ再生されてる!」

「マニフェストのSNSでの拡散数が凄い!」

こういうのも全て騙されてます。

最近は高齢者の方もネットを使うのに慣れており、YouTubeなどは皆さん見ています。そこで特定の政治家の動画ばかりがたくさん流れていると、「この人の名前、聞き覚えあるな、投票するか」となってしまうのです。

これを「単純接触効果」といいます。

単純接触効果とは、繰り返し同じ情報や刺激に接することで、その情報や刺激に対する好意や印象が強化される効果のことです。

この効果は、私たちの脳が繰り返し同じ情報を受け取ることで、その情報を重要なものとして認識し、記憶に定着させようとする働きによって起きます。そのため、何度も同じ広告やメッセージを見たり聞いたりすることで、その広告やメッセージに対する印象や好意が高まり、応援意欲が増加すると言われています。

また「動画の再生数」「投稿の拡散数」「フォロワーの数」などが多いと、信頼性が高い情報であると誤認してしまうことを「権威バイアス」といいます。

権威バイアスとは、情報や意見がより信頼性があると感じられる人物や機関から出てきた場合、それをより重要だと見なしてしまう心理的なバイアスのことです。権威バイアスは、一般的に専門家や権威ある団体、有名人などが発言する情報に対して、特別な信頼を寄せる傾向があることを表しています。

人々は、一般的に権威的な人物や機関が出す情報をより真実だと受け入れやすく、それに従いやすい傾向があります。この影響を受けることで、自分自身の判断や意見が影響を受けることがあります。

つまり、お金をかけまくってYouTube動画を作成しまくり、コラボ企画やメディア露出しまくり、インフルエンサーに金を払ってSNSで投稿を拡散すれば、馬鹿でも票を集めることができるのです。こんなバカげた話はありません。


騙しの手口③:内集団バイアス/エコーチェンバー現象

「あの政治家(ライバルの立候補者)は公職選挙法違反だ!」

「あいつ(ライバルの立候補者)はXX(悪口)」

SNSで他の候補者の悪口やネガティブキャンペーンに必死な政治家がいます。まともな政治家であれば自分の政策を有権者に説明することに100%の力を使うはずなので、この時点で性格が悪い頭のおかしい候補者として侮蔑されるはずなのですが、残念ながらSNSのような頭の悪い場所ではこの手の候補者も一定程度は支持を集めてしまいます。

これは「内集団バイアス」の一種です。内集団バイアスは、人々が自分が属する集団やグループを過剰に評価し、他の集団やグループを過小評価する傾向があることに起因しています。これにより、自分たちの集団やグループが他よりも優れていると思い込んでしまい、客観的な視点を失いがちです。

例えば、特定の政党や宗教団体に所属している人々が、自分たちのグループが最も正しいと信じ、他のグループを誤ったものとして見ることが内集団バイアスの一例です。

この結果、立候補者+立候補者の熱烈なファンが協力してエコーチェンバーを形成し、他の候補者の誹謗中傷や攻撃に夢中になってしまうのです。

一般大衆から見れば、頭のおかしいカルト宗教団体に見えるでしょう。しかし、立候補している政治家から見れば、これはこれで支持者間の結束力が高まり、票の勝ち取りにつながるのです。

れいわ新選組などは、この種の騙しテクニックを常用する典型例です。野党のポピュリズム政党や人気取りだけの無党派政治家などが使う卑劣な選挙手法です。

特に日本人は「二項対立に基づく内集団バイアスの罠」に引っかかりやすいと感じています。

二項対立とは「左翼vs右翼」「緊縮財政vs積極財政」「貧困層vs富裕層」「庶民vs政治家」といった単純な対立構図です。日本が戦争をしていた時代も「日本国vs敵国」の構図で国民を煽ったと言われています。

政治家は巧妙な二項対立の罠を用意します。すると、国民は自分の立場や考え方や劣等感や嫉妬心をグループに投影します。自分の心に気持ちがいい都合の良いグループに自分が含まれていると脳が認識するのです。そして、無意識的に、対局にあるグループの攻撃に熱中してしまうのです。


以上のように、政治家は様々な心理テクニックで有権者を騙すのです。

政治家はしばしば人々の感情に訴えることで支持を集めます。感情的な演説や広告を通じて、人々の共感を得ることができます。また、事実を誇張したり歪曲したりして、自分たちの主張を強調します。これにより、支持者を惑わせたり誤解させたりすることができます。

このような卑劣な選挙手法は禁止すべきだと思います。


科学とテクノロジーの時代にあるべきクリーンな政治とフェアネスな選挙とは?

このままでは、現行の政治の悪口を書いただけの記事になってしまいますので、僕なりの解決案を最後に書きます。

①デジタルを用いた高速二重盲検選挙

まず、投票を完全にデジタル化し、かつ、政治家の顔・名前を出さず政策案だけで投票する形が良いと思います。つまり、国民は政策案に対して投票するので、選挙結果が出るまで自分が誰に投票したのか分からないということです。「誰が言っているかではなく何を言っているか」で決める究極形と言えます。

デジタル化するのは、誰でもスマホですぐ投票できるようにし選挙を極力短期間で終わらせることで、選挙の効率化・高速化・リアルタイム化を実現するのと同時に、SNSに流れる情報や情勢調査などの情報でバイアスが生まれることを極力排除するためです。

実はこれは「二重盲検法」と言われ、医学や心理学などの研究で使用される手法の一つで、被験者や研究者が実験条件や結果を知らされずに行われる実験のことを指します。具体的には、被験者が治療を受けるかどうかや、実験条件にどのグループに属するかを知らされないようにすることで、主観的なバイアスや期待効果を排除し、客観的な結果を得ることができます。また、研究者も実験条件や結果を知らされずに行うことで、誤った解釈や操作のバイアスを防ぐことができます。

二重盲検は研究の信頼性を高めるために重要な手法とされています。医薬品の開発という人の命に係わる研究だからこそ、このような手法が使われているのです。政治や選挙こそ人の命や生活に関わることなのですから、二重盲検法を採用するのはアリではないでしょうか?


②マニュフェストの詳細化+マイルストーン設定

中身の無いマニフェストを出して、組織票と心理テクニックで票集めて当選し、全然公約も守らずに長い任期を終えて、しれっと「結果出しましたよ?」とか言う政治家に腹が立ちませんか?誰のこととは言いません。

東京都知事も一度決まってしまったら、どんなに無能だったとしても、4年間の任期は基本的にそのまま継続です。

政治家が国民に示すマニフェストはもっと詳細で具体的であるべきです。また、いつまでにどこどこまでやるといったマイルストーンを半年単位で明確に具体的に示すべきです。

そして、国民からのリコール解職請求ももっと高速で実行できるべきでしょう。例えば、1年単位でマニフェストのマイルストーンを達成したか国民がデジタル投票で評価し、一定の評価を満たせなかったら即解職するなどの仕組みが必要です。

とりあえず任せてみる。ダメだったら即解雇。」ということです。アメリカの企業などでは、このようなことが普通に行われていると聞きます。政治家は国民の生活を左右する大切な仕事です。やる気のない政治家を取り除くためにも、このくらいの厳しさはあってもよいのではないでしょうか?

選挙を完全にデジタル移行することで、投票と選挙の手間を最低限に減らして、政治家の新陳代謝を高めることが可能になるはずです。


③選挙活動の効率化・公平化

また、選挙活動はとにかく無駄が多いと感じます。選挙カーで回って演説、掲示板にポスター張り…本当に必要でしょうか?

これらは非効率なだけでなく、候補者間の不公平にもつながっています。たくさん人を動員できるお金があったり、ボランティアの数が多い候補者ほど、有利に選挙を進められるからです。

掲げる政策がすばらしくても本人にやる気があっても、マネーパワーとマンパワーがなければ選挙に立候補できないというのは理不尽極まりないです。

先ほど書いたとおり、現代は高齢のお年寄りでも普通にネットを使い、YouTubeを見たりしています。マニフェストはネット上に掲載すればいいだけだと思います。わかりやすいように、検索ポータルやSNSに広告費を支払いマニフェストへのリンクを載せるくらいのコストはかけても良いかもしれません。大切なのは候補者間で露出に差が出ないようにフェアな掲載方法を検討することだと思います。

路上掲示板も最低限の数に減らし、全てデジタルサイネージにすべきです。選挙期間中はデジタルサイネージ上に、各候補者の掲げる政策の売りやマニフェストを均等な時間間隔で切り替え表示すれば不公平になりません。

デジタルサイネージは設置初期コストがかかってしまいますが、選挙期間外は企業に広告枠を販売して収益を得たり、緊急時は行政からの情報を表示することに使う等、柔軟な活用を前提に設置本数と場所を検討すべきです。


以上となります。長くなってしまいました。

とにかく、有権者の皆さんには「政治家は僕達を心理テクニックで騙そうとしている」ということを理解していただき、甘い言葉に騙されることが無いように注意していただきたいと思います。

そして、僕がこのような記事を書かなくてもいいような、クリーンな政治とフェアネスな選挙が実現される世の中になってくれることを祈るばかりです。


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