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 傷ついた心を癒し、認知症を予防し、マーケティングでも活躍する。音楽は魔法の特効薬『フワッと、ふらっと、音楽心理学』

フワッと、ふらっと、音楽心理学


1. なぜ、音階は7音あるいは5音なのか?

 人間の認知限界は7(個人差で±2)であるという、

「マジカルナンバー7の法則(以下、「7の法則」といいます)」と呼ばれる、認知心理学上の理論があります。

例えば、「20241103」

(8つの数字:意味がないただの数字の羅列に一見見えると思います)

は、憶えにくいのですが、

「2024-11-03」

(4つ、2つ、2つの数字:2024年の文化の日の日付であるということが明確になりました)

のように、

7つ以内の数字の塊にして、3つに分けると憶えやすいと思います。

 この7の法則から、上司が部下を的確にマネジメントできるのは、7人までなどと言われる場合もあります。

 音楽でも、7の法則に基づき、

各種音階(スケール)構成音は、

5(ペンタトニックスケール)ないし7(メジャースケール等)なのではないかといわれています。

 現代音楽では、12音技法のような、

オクターブ内の12音を全て均等に使うようなものもあるのですが、

大衆にはわかりづらく、一般の理解を得るに至っていない模様です。

 
(『ドラえもんのうた』12音音楽版)

 上記は、12音技法によるもので、アートスティックでまたホラー映画のBGMなどにマッチする音楽だと思われますが、大衆音楽にはマッチしないものと思われます。

 音階もそのような人間の情報処理能力の限界と関係があるのではと音楽心理学では考えます。

 1~4音しか使わない音階は、逆に単純すぎですし、

7音を超えると、人間の基本的認知能力を超えて、複雑すぎるので、

結局5~7音の音階が通常好まれるということのようです。

2. 心揺さぶられる音楽の「型」がある。大ヒットを生む作曲法とは?

 音楽の場合、万人の琴線に触れ思わず心揺さぶられる作曲方法があると言われています。

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