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よっしーの本棚

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素敵な本を読んで、シェアしたいと思ったことを書いていきます。読書ペースや内容により更新頻度は変わりますが、しばらくは読み貯めてきたもので更新します。
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#読書記録

【読書】HAPPYCRACY

【読書】HAPPYCRACY

またまた気になる本に出会ってしまった。

『HAPPYCRACY ハッピークラシー 「幸せ」願望に支配される日常』

みすず書房さんの安定の文字サイズといい、小難しそうな内容。
お値段もまあまあな専門書感出てます。

この本は、いつも気になる、そこきたか〜という勘所の良いメディアLobsterrのポッドキャストで紹介されていたものです。

何が気なったかというと、ハッピークラシーというセンセーショ

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【読書】どげんかせんといかん

【読書】どげんかせんといかん

久しぶりの読書感想です。

オーセンティック・コーチング(著:苫米地 英人)

初めての苫米地先生の本です。
認知科学、コーチング、サイバーセキュリティなど様々な専門分野でご活躍されている方です。

おぉ!コーチング本だと思って、手に取ってみました。

読んでみて

確かにコーチングについて書いてある本でした。
そうなんだけれども、この本の本質は、むしろ「オーセンティック」にあると思います。

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【読書】マイペース読書のススメ

【読書】マイペース読書のススメ

こんばんは。
ここ数日は毎日noteでつぶやくよっしーです。

毎日色々なことがあり、さまざまな感情が湧いて、こりゃ日記にしてたら飽きないわと思いつつ、それをしない自分がいます。

そんなこんなで今週中には連続投稿400日を迎える予定です。

まあそれはそれとして、今日もあてもなく書き始めました。

きょうのテーマは、読書です。
読書用マガジンも作りつつ、全然更新してなくて気がつけば、最後の更新は

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【読書】まちづくり幻想 地域再生はなぜこれほど失敗するのか(著:木下斉)

【読書】まちづくり幻想 地域再生はなぜこれほど失敗するのか(著:木下斉)

年末年始は読書日和が続きます。
ぜひ、みなさんも気になる1冊を手にとってみてください。

わたしも昨年から会社の肩書を捨てて地域に分け入る身として、理論と実践、出番と役割、感性と理性を学び続けます。

木下斉 『まちづくり幻想 地域再生はなぜこれほど失敗するのか』先日から木下さんの狂犬の本音+【メンバーシップ】にも入らせていただいていますが、気づきと共感で溢れています。

著者の木下さんは高校生の

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【読書】言葉はその人自身のうつし鏡

【読書】言葉はその人自身のうつし鏡

森田真生さんのエッセイは、いつも心を落ち着かせてくれます。
日常的に京都の哲学の道を子どもと散歩する森田さんから見える情景を言葉にするとこんなにも美しいのかと。

森田真生『偶然の散歩』

今回は紙の本を購入しました、紙の色がところどころ変わる楽しい作り。
2017年に著者が日経新聞に連載していたものをはじめ、短いエッセイがたくさん詰まった一冊。

文字通りの「散歩」と思考の『散歩』を行ったり来た

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【読書】10人に1人のわたしはマイノリティではなく、「選ばれた人」

【読書】10人に1人のわたしはマイノリティではなく、「選ばれた人」

会社の後輩が、よっしーも読んだ方がいいと貸してくれた本。

加藤俊徳著『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き 「選ばれた才能」を120%活かす方法』

はい、そうです。

わたしは、左利きです。
ハサミも苦手、改札も苦手、フォークとナイフは毎回持ち替えます。

それを知っててすすめてくる、右利きの同僚。嫌いではありません。

自己肯定感上がりまくり!

「これ系の本はなぁ・・・」とという思い

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【読書】作者の術中にワザとはまってみると、ただ気持ちがいい

【読書】作者の術中にワザとはまってみると、ただ気持ちがいい

平野啓一郎『空白を満たしなさい』

文庫上下巻で長かったが、夜中にようやく読み切った。

釈然としないところがあって、何度も読み直したが、読み終えてみてすっきりしている。

絶対あり得ない設定で色々あり得ないのだけど、途中で、「はいはい、もういいよ」とはならない平野啓一郎の創造力にまたも引きこまれた。

登場人物に思いをはせる、共感するという小説っぽさではなく、「ああ、なるほどね。そういうことか」

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読書『アーモンド』:人間の本質は光だ!

読書『アーモンド』:人間の本質は光だ!

自分では絶対に選ばないであろう一冊を読みました。
期待通り、とてもよかったです。

自分ではチョイスできないのに、期待していたのはこの記事の通りです。

ソン・ウォンピョン『アーモンド』

もともと外国小説はそれほど読まないのですが、韓国の作家さんは初めてです。

作者について

なんと、『アーモンド』がはじめての長編小説だったとは。
才能ですね。

作品について
ネタバレになるので内容にはふれま

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内向的なあなたこそ、気をつけた方がいい聞き上手のワナ

内向的なあなたこそ、気をつけた方がいい聞き上手のワナ

あなたは話し上手?
それとも聞き上手?

そう聞かれれば、内向的なわたしは、「まちがいなく聞き上手です」と答えます。

実際に、人から相談を受けることも多いので、聞き上手を自負しているところもあります。

自分から話すことが苦手なので、「うんうん、ふむふむ」と人の話を聞く。
たまに気の利いた返しで、核心をつけば相手も相談した甲斐があったと思ってくれているに違いありません。

聞き上手はマネージャー

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雑多な街にこそドラマがある

雑多な街にこそドラマがある

中田永一『吉祥寺の朝比奈くん』

ゆる言語学ラジオのパーソナリティーの堀元見さんが、おすすめされていたので早速読んでみました。
(堀元さんのキャラから想像できない、ジャンルなので、そのギャップも含めて興味がありました。)

あまり恋愛小説は読まないのですが、一言で言えば、切なくて、ほのあたたかい内容でした。

叙述トリックという言葉を知りませんでしたが、「あぁ、なるほど、そっちね」となる書き方がそ

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人間関係をよくする方法を教えてくれる一冊

人間関係をよくする方法を教えてくれる一冊

子どもの頃に、親によく話を聞いてもらえなかった子どもは、おとなになってから、なにかと人間関係の構築に苦労するらしい。

子どもをもつ親にはドキッとする研究だ。

親ならば誰しも子どもの「ねぇきいて、こっちみて」、「パパ、パァーパ、パパー」口撃を煙たがることがあるだろう。

わたしも認めたくないが、イライラしてしまうことがまあまあある。

イギリスの精神科医であるボウルビィが確立した愛着理論によると

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わたしはヘイルメアリーパスを温存する

わたしはヘイルメアリーパスを温存する

アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読み終えた。
ひさしぶりの上下巻の大作で、読みごたえ十分。

それでも最後の200ページは早朝からの一気読みだった。

ヘイルメアリーとは、アメフトの試合終盤で負けているチームが一か八かの賭けにでる神頼みを込めたパス。ヘイルメアリーパスからきている。
ヘイルメアリー、つまり聖母マリアだ。

この本を読んだ人は、一様にこう言うことだろう。
「こ

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連続更新がとだえそうな、いま読んでいる本

連続更新がとだえそうな、いま読んでいる本

きょうという日は、連続更新をやめようかとふと思いました。
毎日投稿することに何の意味があるのかと聞かれたら、素直に答えられない気がしたからです。

しかし、今こうしてパソコンに向かっています。

毎日更新、160数日目。
もう十分に習慣化された実感がありますし、きょう更新しなくても明日はまた書ける気もします。

すでに100日目よりもだいぶ前に、「誰かの役に立ちたい」 < 「自分の中の何かに気づく

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人が本を読む理由

人が本を読む理由

いわた書店をご存じでしょうか。

北海道砂川市にある小さな本屋さんです。
そのいわた書店がはじめた「一万円選書」というサービスが話題になっています。

店主の岩田徹さん自らが、お客さんが書いてくれた「選書カルテ」をもとに約1万円分(10冊程度)本を紹介してくれるサービスです。

深夜番組で火が付き、現在は3000人以上が待っていて、毎月抽選が行われています。(新規受け付けは年1回のようです。)

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